浅間尾根


このところ厳寒です。先週はかなりの雪も降りました。払沢の滝は凍ったようです。そこで浅間尾根を歩いてから、凍結した払沢の滝を見ようと思います。今日は天気も良く、すこし暖かくなる予報です。
日時: 2018年01月29日(晴)
晋 万
5:35に出る。早めに駅に着いたので 5:52に乗り稲田堤乗り換えで行く。立川で五日市線に乗換。車内で朝食。五日市線からは遠くに富士山が頭だけ見えた。7:14武蔵五日市到着。7:19のバスに乗る。はじめは立つ人もいるが五日市高校で先生達が下りるので空く。本宿でだいぶ降り、払沢の滝入り口で残りが下りて、我々だけになった。天気は良い。8:15仲の平で下車。バス停の少し先(数馬寄り)に登山口がある。すぐに出発。

民家の側が登山道
登山口から右に民家の前を横切ってすぐに山道になる。はじめ窪地を登っていく。薄い雪だが滑らずに歩ける。しかし寒い。10分ほどで右の尾根に乗った。薄い雪を踏んでいく。踏み跡は鮮明。30分くらい登ると汗が出てきたのでシャツを脱ぐ 900mくらいの少し平らなところ。ここから少し雪が増えた。殆ど直登の道だが、よく踏まれている。少し岩のあるところを過ぎると浅間尾根の縦走路に出た 9:05。道標がある。

ここから御林山を往復する。リュックを置いて空身で出発。雪道に自転車の跡あり。9:20御林山 1078.4m到着。林の中に三等三角点があった。今日の最高点だ。木立の間から御前山と大岳山が見える。9:30分岐に戻りリュックを持って出発。天気が良く、気持ちいい。左側には御前山が大きい。9:50浅間尾根登山口へ下る分岐。地蔵像があった、享保8年(1723)。北へ下って歩く。9:55林道に出た。林道にも浅間尾根登山口を指す道標がある。林道を横切って右へ登っていく。植林地の中の登山道。10:10 大きな観光案内地図のある分岐。908mの南側で、ここが浅間尾根登山口からのメインの登山路だ。ベンチがあり、ベンチの脇に馬頭観音がある、文政8年(1825)。昔の作業道の感じ。

10:15馬頭観音。苔が無いので一見新しそうだが寛保2年(1742)だ。左側が開けて御前山が良く見える所をすぎるとサル石 10:20-25。サルの手形があると書いてあるので探したがよくわからなかった。少し先に壊れた炭窯があり、まだトタン屋根が残っていた。10:30藤倉分岐。藤倉方向はロープで止めてあった。一本松山頂へ尾根伝いに行く小さい道標を過ぎたところではじめて人に会う。女の人だ。一本松への登り口 10:40。一本松から南へ延びる尾根のところだ。ここにも馬頭観音があった、安永2年(1773)。この尾根は馬頭観音が多い。浅間尾根も交通路だったし、尾根を越えて南北の交通も多かったことを物語ると思う。

登って 2分で一本松 930.2m。三等三角点がある。ここから尾根伝いに東へ行く。雪の上に足跡があった。すぐに尾根は左右に分かれるが右の尾根を下る。左の尾根はすぐ先で北東に下って笹久保に下れるようだ。心配しながら足跡を伝ってくだり 10:50浅間尾根縦走路に出た。良かった。すぐ浅間石宮という標柱があり石祠がある。そばにモミの大木があった。タッチして写真 10:55。911mは北側を巻く本来の道が崩れているそうで、迂回路は山頂を通過する。下って 11:10本来の道と合い、次の890m圏の北側を巻くと人里分岐 11:20。地蔵石仏があり右面は道標で、どうやら「ひだり へんぼり」と読めそう。

浅間嶺山頂

11:30 883mの北側を巻く道は伐採地で、大岳山から御前山の稜線が綺麗に見える。寒いからかカメラの電池がすぐになくなるので交換。女の人に会う。浅間尾根登山口へはこの道でよいかと聞かれた。今日出会うのは二人目だ。巻き終えてイヌシデの大木がある。すぐに尾根道と巻道の分岐 11:35。尾根道を行くことにする。登ると 11:40浅間石祠があり、ここが 903m付近だ。明るい植林地を通り過ぎ、落葉樹の林を通りやや下りかかったところに浅間神社 11:50。木の祠がある。お参りして、下ると巻道と合い、休憩所とトイレがあった。浅間広場というところらしい。休憩所に二人いた。そろそろお腹が空いた。

少し右へ行って上川乗への分岐を左に登ると浅間嶺に到着 11:55。手前にベンチがあり二人昼食中だった。立派な浅間嶺の山名柱がある。南は笹尾根の向こうに丹沢の山々が見えた。霞んでいるが大室山、蛭が岳、丹沢山、丹沢三峰。山名柱の近くのベンチで大岳山から御前山の稜線を見ながら昼食。風が無く気持ちが良いが、気温は低いのでちゃんと着込む。天気が良くて背中が暖かだ。食事を始めたころにベンチの二人は出て行った。アイゼンを付けている。食事を終えるころに休憩所にいた二人が上がってきてアイゼンを付けて出て行った。急な下りがあるからアイゼンを付けた方が良いとか言っているのが聞こえたので我々もアイゼンを付けることにした。

12:45出発。気持ちの良い雪道だ。12:55松生山分岐。我々は時坂へ下る。そんなに急じゃないが、アイゼンを付けると滑るのを気にしなくても良いので、道がはかどる。13:00小岩分岐。地図では 839m標高点から100mほど北西の、登山道が十字路になっているところだ。13:05カタクリ群生地の道標がある。しばらく進むと沢沿いの道になる。雪が減ったので晋はアイゼンを外した。13:25瀬戸沢の一軒家。今は蕎麦屋。万もアイゼンを外す。13:30林道に出た。時坂と小岩をつなぐ林道だ。峠の茶屋がある。

凍っている払沢の滝
林道を進み、大山祇神社を左に見る。日が当たる所は雪も無く明るいが日蔭は雪が残る。13:45林道と時坂峠の分岐。時坂峠へ行く。すぐ時坂峠。右へ下る。下り始めは滑りやすいので気を付ける。一旦林道に出て、横切って下り、また林道に出る。ヘヤピンカーブを過ぎて少し進むと道標があり右に入る 14:05。沢沿いに行く。雪道。民家の人にこの道で良いかと聞くと、良いとの返事。沢を渡ると左上に石仏があり、晋は行って写真を撮る。雪はあるが、幅広の良い道だ。14:15林道に出る所は滑りそう。すぐ払沢の滝の駐車場があり、その先から払沢の滝に向かう。

今年は凍っているのでこの時間でも見物の人が結構多い。14:25払沢の滝。滝の近くまでは道が凍っていて滑るので大変だ。凍った狭いところをすれ違うので今日一番の危険個所だね。人も多い。14:30滝の近くで写真。滝はほぼ凍っていた。写真をたくさん撮った。14:45バス停に戻った。時間があるので春日神社へ寄る。行く途中にウズラが二羽いた。14:55 春日神社。社殿の裏に大ケヤキがある。檜原村一番の大ケヤキだそうだ。

バスまでまだ少し時間があるので大きなイチョウの見える吉祥寺に行ってみた。イチョウは二本だったが、すぐ近くに並んでいて、枝ぶりが良いので、黄葉の時期にはなかなかのものだろうと思う。墓地には上の方に江戸期の五輪塔が並んでいたので時間があるときに行ってみたい。街道をもう少し進み、岩船地蔵をみて、臼杵山登り口の元郷バス停まで歩く。15:15になったのでここでバスを待つ。

バスはほぼ予定通り15:30に来た。結構乗っていたのでちょっとびっくり。五日市には 15:55頃に着いた。電車は16:06発。五日市高校の生徒が沢山乗ってくる。おやつを食べながら拝島で乗り換えて立川へ。乗り換えは良かった。立川から南武線で稲田堤に出て京王に乗換。17:45帰宅。


天気が良くて、気持ちの良い山でした。雪道も雪が汚れていなくて綺麗なので気持ちよく、スパッツもいりませんでした。アイゼンも浅間嶺からの下りに使っただけでした。丹沢ほど人がいないので凍っていませんからアイゼンを使わなくても危なくはありません。でも下り道は付けると能率が良いですね。浅間尾根からは北側が開けると御前山から大岳山が大きく見えます。石仏が要所にあり、昔から使われた道なんだろうと思わせました。山で会ったのは六人、静かな山でした。