一杯水から蕎麦粒山


初めは日原から巳の戸谷経由で鷹ノ巣へ上がり六つ石から境橋へ下る計画でしたが、気が変わり、カロー(賀郎)大滝からハンギョウ(板形)尾根を上がり板形の峰から天目山(三つドッケ)へ回る計画に変更しました。小川谷林道が通れないので日原の森林館から水平道をカロー谷へ行きます。酉谷山方面から日原に降りるには天目山まで迂回するか、このルートしかないから、登山者が通るだろう。だから道は悪くない筈と考えました。でも悪かった。途中で引き返し、ヨコスズ尾根から一杯水、蕎麦粒山に行きました。
日時 2015年9月30日
晋 万
朝起きて東を見ると少し白みかかった空に金星が良く光っていた。5:53若葉台発に乗り、調布、分倍河原と乗り換えて立川6:39着。6:41の五日市行が出るとすぐ奥多摩行が入線した。立川6:50発、奥多摩8:02着。8:10のバス。平日なので鍾乳洞まで行くが我々は東日原で下車、8:34着。トイレ、支度して8:40出る。

悪道を進む
少し行って森林館へ上がる。旧小学校運動場の端から巨樹コース方面へ少し上がると鹿柵の扉があり入る。5分程登って天目山分岐。ここは直進。9:00左下に林道が見える。木々に名札が付いていた。巨樹コースの案内板があり、林道に降りるようになっている。ここは直進して水平道に入る。9:15燕岩が木の間越しに左前方に見える。この辺りから植林地を抜ける。斜面が割に急なので、上からずれ落ちて来た土や石で道が埋まっていて細くなっている。9:25倒木が道を覆っていた。どうやって越えようかと上下みたがどちらも良くない。結局真っ直ぐに抜けて突破。見た目よりも簡単。道が次第に悪くなる。道ははっきりしているのだが、埋まって細くなり、崩壊地に出来た踏み跡を通過するみたいな感じの場所がある。この調子であと一時間以上行くのはかなわんなあと思って、無理せず、9:30中止し戻ることにした。

9:50巨樹コースに戻り、9:55天目山分岐。ここから登る。植林地の中の良い道だ。10:25 19-050の道標のところで登山道に出た。10:30 高度約1000Mで右へ。道標がある。10:45ヤマカガシが道を横切った。綺麗な蛇だ。毒を持っているが余ほど変な咬まれ方をしなければ大丈夫。11:05倉沢方面への尾根(岩松尾根というらしい)入口。トリカブトの花が咲いている。上方や下方でガサガサと音がするのでみるとサルの群れ。沢山いた。子猿もいる。11:15滝入の峰の巻道終わり。11:25魚留橋方面への尾根(幕岩尾根)分岐の横篶山(ヨコスズ山)。この小さいコブは左を巻いて通る。11:30 19-080の道標。その上の平坦になったところで昼食にした。約1300Mのところ。11:40に遠くにサイレンが聞こえて、どうやら発破だ。ドーンという音も聞こえた。日が陰っているので寒くなって来た。食事中も誰も通らない。今日は静かだ。12:15出る。

12:30 1400M位、アセビが多い。12:40一杯水避難小屋。覗いてみたが小屋は綺麗だ。山頂には行かずに水源林道を東へ向かう。12:45-50 一杯水。今日は水が流れていたので明日のコーヒー用に汲んで出る。2分位で川俣分岐。グミの滝を通って天目山林道に出る道は、あまり良くないがテープは多いらしい。13:05南に尾根があるので魚留橋からの尾根かなと思ったが、違った。13:10魚留橋からの尾根(棒杭尾根)、14-110の道標のところ。13:15登山道整備中。この付近は良いブナが多い。特に北側。13:30仙元峠分岐。仙元峠に向かう。13:35-40仙元峠。お茶飲む。下って13:45仙元峠を巻いてくる道と合流し、すぐ蕎麦粒への登りになる。大きなブナは無くなって、この付近はヤマザクラが多い。13:55-14:00蕎麦粒山。岩のある山頂で東京方面が良く見える。

使用してないトンネルの脇に出た
蕎麦粒山から防火帯を下る。リンドウが多い。少し上がって14:15柱谷の峰。ここから林道に下れる筈で踏み跡もあるが、さらに進むことにする。14:30有間山分岐、14-060の道標がある。少し下って棒の嶺分岐。上がって14:30日向沢の峰。この辺から林道に降りられないかと思っていたが道は無い。14:45蕎麦粒山の巻道と合流した。14:50踊平。川苔山まで2KMとあり、ちょっと時間が足りなさそうなので、ここから林道を歩くことにした。獅子口の方へ下る道もあるが桟道が落ちて駄目なようだ。踊平から下るとすぐ林道で、踊平トンネルのところだった。14:55林道歩きスタート。何故がホウズキがあって実がなっていた。

15:00前から車が来た。ちょっとびっくり。さっきの登山道整備の人達のようだ。この林道はフジアザミが多い。多すぎる。法面にびっしりとある。林道の山側は高い崖が続き、日向沢の峰の辺りから尾根を下ってきても林道へ降りるにはかなり苦労しそうだ。15:10フジアザミが無くなった。15:15わさび田。モノレールがある。ここから林道の状態が少し良くなった。またフジアザミが出てきたが先ほどのような群生はない。15:20又わさび田とモノレール。15:25林道川乗線と合流。柱谷の峰から下ってきたら川乗線に出られる筈だ。15:35後ろからさっきの車が来た。その先で舗装になる。舗装の道は歩くときつい。

15:40わさび田のモノレールの起点。車が数台停まっていた。ここから川の左岸になる。15:45滝上橋。橋の下に滝がある。綺麗な滝だ。ここから川の右岸になる。川ははるかに下にある。15:55百尋の滝迂回路という看板があった。川乗橋から来る場合、今、沢沿いの道の橋が落ちていて通れないので、ずっと林道を来て、ここから下るようだ。下ったら百尋の滝まで行けるが今日は時間もないのでやめる。バスの時間を見ると、ひょっとしたら乗れるかもしれないと思ったので早足にした。舗装の道は足が疲れるが、下りなので足が進む。でもヘヤピンカーブのショートカットも出来ないように作ってある。橋の手前でちょっとだけショートカットして16:15細倉橋。

通常ならここから百尋の滝へ川沿いの道が通れるのだ。ここの道標でバス停まで2.7KMとあった。これは16:30のバスには到底間に合わない。ペースを緩めて歩く。16:45笙の岩山登り口。すぐ川乗橋バス停。次のバスは17:59なので奥多摩駅まで歩くことにした。一休みして饅頭を食べ、16:50出発。16:55白妙橋。17:05大沢。17:20寺地。17:35杤久保の神社。その先で左へ下る。やや薄暗くなりかかっている。17:40橋を渡る。17:45奥多摩駅到着。どうにか暗くなる前に着いた。

17:53の青梅行きに乗り、青梅乗換は18:35発。立川で走っている人がいたので我々も走ったら19:08の南武線に乗れた。稲田堤で京王に乗換え。乗換のタイミングも良くて、20:00帰宅。


水平道は、案に相違してかなり状態が悪かったので今回は途中で断念しました。悪いということが分かったので行く時にはそれなりの気構えで行かねばなりません。もう少し道の状態を調べてから再挑戦してみましょう。結局ヨコスズ尾根から水源林道に出て久し振りに蕎麦粒山に登りました。仙元峠辺りのブナは良かったですね。時間が無くて川苔山は無理でしたが踊平から林道に出れて良かったです。林道のフジアザミの群生には驚きました。