生藤山


今のシーズン 16:30には暗くなる時期なので何処に行こうかと色々検討し、久し振りに奥多摩方面に行く事にして、初め松生山を考えましたが、地図を見ている内に、柏木野から万六の尾根を登り、関東ふれあいの道 (連行山-三国山) を歩く事にしました。下山は三国山からなるべく下まで尾根を行きたいと思います。武蔵五日市方面は本当に久しぶりです。
日時 2005年12月10日(快晴)
晋 万
ここから登ります
武蔵五日市から数馬行きのバスは 7:41発。若葉台 6:01に乗り稲田堤から立川行きの電車も予定より一本早いのに乗れた。6:38発の奥多摩行きが停まっていたので覗くと、結構混んでいたが、この車両は座席が外向きになっていたりして変わっているのでビックリした。五日市行きまで大分時間があるので駅構内でサンドイッチの朝食。

武蔵五日市行きは 6:58発。電車はいつもの奥多摩ホームと違い 6番ホームなので、東京方面から来ると思って、ぎりぎりにホームに行ったら始発で入線していた。乗っている高校生は期末テストらしく皆真剣に勉強していた。武蔵五日市には 7:30着。バス停には結構並んでいて我々は座れなかった。8:15柏木野で下車。

バス停から少し先で階段を下って赤い橋を渡る。水は綺麗。右の元わさび田を見ながら上がり、古い道標で左へ上がる。少しの間、尾根の左側を上がり、右へ乗っ越す感じで平坦な所に出て、そこを横切ってさらに右の尾根に上がって行く。植林地の中で寒いが、道は上手に切ってある。良く手入れされた植林地で、両脇はガクアジサイ? が多い。

万六の頭
ジグザグに登って稜線に出る。大きなモミの木の所に小さい祠がある。この付近に赤テープがある。右の少し高くなっている所に日があたってきたので、そちらに行って休憩 9:05-9:10、673m付近だ。尾根に出たので風が吹くと寒い。祠に参って進む。右に少し巻く感じで上がり、緩やかな尾根を行く。北尾根は日があたるのが遅い。道なりに行くと 883M を巻いていくので、西側の支尾根のところから道の無い所を上がる。上がると 883M、万六の頭の山名板がある 9:35。真っ直ぐ上がって来る方には、薄いが、踏み跡があった。

山頂の北東からはっきりした尾根が来ているのは下の方で乗っ越した尾根。万六の頭の北側には薄い雪がある。頂上付近は雑木林で、風があって寒い。少し下って、さっきの巻き道に出た。低い笹の気持ちの良い道を歩くが、植林地では日があたらず寒い。巻いて行く道を外れて登ると 920M圏の平坦地 10:10。927M付近は左の植林地はまだ木が小さくて日があたる。古い山名板みたいなのがあったが読めない。すぐ先にも同じ様な板があり、木の名前が書いてあったので、これは山名板ではなかった。檜の木だったので多分ヒノキと書いてあったのだ。少し下ったところが鞍部で道標 10:20。左下側に林道が見える。

関東ふれあいの道に出る
鞍部から正面の山は左へまいて行くので、巻くのかと思ったら、大きく折り返して登る。ここを越えると雑木林になった。日のあたらない側の斜面は薄い雪がついている。薄い雪のついた斜面をあがって縦走路に出た。連行山 10:40-50。醍醐丸の方から人が来た。正面に富士山。少しもやっている。

ここからの道は箒ではいたような綺麗な道。茅丸 1019M「藤野 15名山」の山名板。先程出会った人が休憩中。本日の最高点だ。大山が見えその左の大山三峰は小さい。丹沢三峰ははっきりわかる三峰、丹沢山、蛭、右の大きいのは大室山。下って、巻き道を行かずに生藤山に登る。痩せ尾根だが良く歩かれているので大丈夫。誰もいない山頂 11:20。昼食にする。二等三角点。富士山のよく見える山頂。食事中に3組登ってくる。三国方面から。そのうち 1組は昼食を取っている。11:50出る。

下岩の分岐
三国峠はすぐ 960M。景色が良いが風の通りはキツイ。正面に権現山が大きい。12:00三国山出発。10分で甘草水。甘草水へは 100m位行くらしい。ベンチがあり富士山が綺麗。桜の木が多い。中には大木の桜の木もある。ここから先も植林地の中を歩くが、時々大木の桜の木がある。12:25上岩分岐。道標には佐野川峠と書いてある。我々は下岩バス停と書いてある方に直進する。12:30右に下る道が分岐。道標があり、生籐山1.9KM、鎌沢1.5KM とある。鎌沢の方へ進むと、すぐ下に神社があり、覆い屋の下に社殿。お参りして、神社の前から鳥居をくぐって直進する。道は良いが、少し行くと、左へ下って行く。鎌沢に出てしまうと一寸まずいかなと思い、戻って神社の上の道標のところから右に下る事にした 12:40。

この道は余り歩かれてない。7-8分くらい下って、造林公社の赤い杭のところで三叉路に出た。三叉路とはいえ左は踏み跡だ。右に下る。更に下ると又三叉路 12:55。ここはまともな三叉路で、大きな桜の大木の場所。桜の大木の下に 40CM程の可愛い地蔵がある。江戸中期の享和 3年、正面は地蔵、左右は「右さの川道」「左うえの原みたけ道」とあり、この道が古くからの道である事がわかる。写真を撮ったりして 13:05出る。今は荒れているが広い道だ。右に進み、少し下ると分岐に下岩への道標が置いてあった。道標に沿って左へ入る。

佐野川バス停の方に向かうのが正解
13:10 又、分岐。下岩の道標。左へ尾根を行く。下って行くと突然三叉路になり、道標は、下りてきた方角が生藤山で三叉路の左へは佐野川バス停 10分とあり 13:20。右へもしっかりした踏み跡があるが、何も書いてない。左が佐野川だが、入り口は倒木で閉めている感じだし、地図で見ると佐野川は尾根の反対側で下岩とは違う。我々は道標がない方面が下岩と思い行く事にした。

下っていくと 13:25 突然道が悪くなって、薮になり、全くの廃道になった。下ってくる途中右に下る踏み跡があったような気がしたので、戻ったら植林地の中に入っていく踏み跡があった。そこを下っていく事にした 13:35。しかし道はすぐ無くなり獣道のようだ。元に戻り、また廃道になる直前まで下って、下を見ると林道が見えたので、植林地の中をずるずると下って林道に出た。道路に出て左へ行くとすぐ右側に白い大きな家があり、そこに左から下りて来る踏み跡があった。上がってみたら、さっき廃道になったので引き返した所のすぐ下に出た。もうあと 2-30M 程我慢して下れば良かったのだった。すぐ下に三叉路。右に行くと又さっきの林道。ここが本当の入り口かな ?。「上岩 128」の電柱あり。登りにとる時は、電柱の右から入って 20〜30Mで左へ上がることになる。

真っ直ぐ下っていくと車道は終わり、青い屋根の家の脇を通って細い道を下ると、カーブミラーがあって、車道が急カーブの所に出た。今居る場所がどこだか分からない。左に下ると家があったのでお婆さんにバス停を聞く。真っ直ぐ進んで下れとのこと。下っていくと牛舎のところに出た。覗き込むと、知らない人が来たので、牛は一斉にこちらを見る。目は可愛い。右に下っていくとバス停 14:00。バス停は芦ヶ沢。何処なのだろう ?

バスの時刻を見ると 14:15発。乗って帰る事にする。バスは時間通りに来た。団体の登山者で一杯。上岩に下りたのだろうか。運良く 2人分だけ座席が空いていて座る事が出来た。次のバス停が佐野川だった。アリャアリャです。14:30 上野原駅着。14:35発の電車に乗り、橋本で買い物をして、16:15帰宅。27,800歩。
登りは北斜面で、おまけに植林地が多く、日があたらず寒かったです。万は、こんなルートを選んだ晋が悪いと言ってぶつぶつ。生藤山は日があたって風も余り無く暖かでした。下りの道は、神社の付近からは余り歩かれていなかったですが、桜の大木がそこそこあり、昔からの道であることを思わせました。最後はどたばたして一寸面白かったです。ほんとに山道は里に近くなるほど分かりにくいです。

行きのバスの中でも老人が酒を飲んでいました。帰りのバスでも顔の赤い人がいました。電車に乗った時もいた。老人山行は酒を飲んでいる人が多い。朝もいて、帰りもいて一寸嫌な感じです。どこかでも書いたけど、深田久弥や串田孫一など山行記によく酒の事を書いてありますが、彼らは老成した感じの文章を書くが、実は 40代とか 50代なんですよね。若いからいいとは言わないけれど、若い時には体力もあるし、平衡感覚も確かです。60 を越えた人が酒飲んで山に登ったり山で酒を飲むのは感じも悪いし、第一危険ですよね。