出発時間になると人が来て、立つ人もかなりいる。7:45 奥多摩に着くと、8:00 に東日原への臨時バスが出た。一台で丁度良い。8:20 東日原着。トイレと身支度をして 8:30 出る。大きな荷物を持っている人もかなりいる。話しをした人が小屋には 14:00 頃には着いた方が良いと言う。彼らもウトウの頭をいくと言う。
日原鍾乳洞のバス停から下って橋を渡る。橋のたもとの大きな栃の木は、花は終わって新芽が美しい。渡って右へ。すぐに一石山神社に着く 8:55。2L の水筒二本は家で水を入れて来たので、ここで 1・5L のアルミ水筒に水を入れた。酉谷の水はあてにならない。社務所の脇からから上り始める 9:00。登山道の側にはヒトリシズカが咲いている。すぐに落石避けの壁を越えて、そこから左に行けば良い道があったようだが、真っ直ぐ踏み跡を上がって行った。一応ジグザグの踏み跡を少し上がるが余りに悪いので、左の方に巻いて見ると、良い道がみつかった。所々、古いコンクリートの階段や石段のある道。ジグザグは上手に切ってあるがものすごい急登。荷物が重いし、体がまだ馴れてないので疲れる。尾根に出たところで一休み 9:25-9:30。鍾乳洞方面の道標がある。そうきつく無い尾根をゆったり登って行くと、又少しきつくなって正面に岩山が見える。道は左に山腹を絡み急登になる。この道は割に新しく整備された道のようだ。
登りきった所に、「この先行き止まり」 の標がある。右に下りと鍾乳洞の方へ下りるみたい。9:45 行き止まりの標を越えて進む。緩やかで気持ちの良い道。9:30 一石山 1007M。山頂と言うより道の途中という感じ。登りが少し急になったところで、右からの尾根と会う。二重山陵みたいになって、地形は少し複雑である。道は緩やかに左に曲がる。この辺で 1176M。まだ木は芽が出て無くてはだか。地面は落ち葉。赤テープがかなりあって、道は間違えようが無いし、上へ上へ行けば良い。10:40 林道 (人道) に出る。越えて正面へ入る。ここから笹が出てくる。背丈くらいの笹だが葉が無いので良く見えて明るい。道は明瞭。笹を掻き分けて登って行くと、10:45 金袋山 1325M。山名板をつけてある木の下の笹にテープがいっぱいつけてあった。こうでもしないと山名板もみすごしてしまうのだろう。少し腹が減ってきた。ウトウの頭までの半分きた。
鈴坂丸の少し手前で昼食。藪の中少し広がった所 11:10-11:45。万、暑さと重荷で食欲無し。お握りニケ。晋もお握り三ケ。神社で汲んだアルミボトル一本分の水を飲んだ。めぐみさんも少し疲れたみたいだけど、昼食で三人とも元気が出た。5分で鈴坂丸 1456M。緩く下って緩く登り、ウトウの頭の急登にかかる。馬酔木の林の急登できつい。 笹は無いのが良い。登りきって稜線の一角。平坦に少し歩き、痩せ尾根になって岩の所を下り、又上がるとウトウの頭 1588M。
念願のウトウの頭に立つ
桧の静かな山頂。鳥の絵を書いた山名板を写真に撮って少し休む。この山名板を見るのは藪屋のステータスシンボルだ。グレープフルーツを食べる。12:30-12:40。山名板の後には、藤原の定家の歌が彫ってある。下りは少し岩の出た痩せ尾根。大岩の所を左に巻いて下り立つと大京谷のくびれ 13:05。ここから急な登りから、痩せ尾根を超えて、笹藪に入り、又馬酔木の痩せ尾根に入って 1602Mのピーク 13:20。ここから酉谷の小屋が見える。
14:04出発。14:15道の右側に鹿 (雄。角が二又なので4才か?) が死んでいた。まだ臭くないが、もう少ししたら腐臭がひどかろう。水平道歩きもそろそろ疲れた頃に小屋に着く 15:00。小屋は、建築中に見たが想像したよりも小さい。7人先着していたが、2人がテントがあるからと言って開けてくれた。晋は床にマットを敷いたが、少したつと 4人着。上を少し詰めてもらって晋は上がり、4人は床になってなんとか入れる。
小屋から、今歩いて来たタワ尾根が良く見える。たいした事無かった大京谷のくびれがはっきりわかる。めぐみさんはテントを張った。今日は小屋の前の水も出ていて一安心。場所も確保したから、すぐ食事の支度。作っている最中も人が来る。その後来た人たちは、皆テントかツェルトを張った。テントは酉谷方面の少し上った所に張った人が多い。小屋の回りに張ったのはめぐみさんと他に二人。上の方に張ったのは 5〜6組と思う。食事を作っている時に、朝、東日原で小屋は早めにと言った人達が到着した。我々と同じコースを歩いたのだが、かなり遅い。当然テントを持っていた。今夜は、ご飯を炊いておかずは豚汁。豚汁は、美味しかった。昼の残りのスペアリブと漬物も食べる。飯は美味く炊けた。めぐみさんはカレー。
食事が終わったら、すぐシュラフに潜りこんで寝る。18:00前だった。結局小屋の中には、13人寝た。満員。22:00頃トイレに行くと、星は少ししか見えない。北斗七星がなんとか見えた。明日の天気は悪いのだろうか。下に降りるまでもって欲しい。万歩計 37000歩。
29日 (雲の多い晴れ)
4:30 に目覚ましを鳴らす。十分寝たので起きる。我々が起き出すと皆いっせいに起きだした。誰かが起き出すのを待っていたみたい。湯を沸かして、Coffee を入れて、朝食はパン (ベーグル) とソーセージとチーズ。ベーグルはかっちり詰まっているので腹にしっかり入る。但し、お茶が沢山いる。めぐみさんはラーメンを食べていた。元気あるー。
昔からある山名板も二枚残っているし、新しい道標の山名標柱があった。古い道標も残してあった。テントも 2〜3張りは張れそう。(右の写真。酉谷山山頂でこれから行く方を指す)。6:10 熊倉山へ向かう。以前は藪の中へ潜りこむような道だったが、今はきれいな山道。歩く人も増えたのだろう。谷には霧が出ているようで、木の間から雲海のように見える。北斜面は雪が所々残る
6:55 右に進む。熊倉山への道をとる。この辺が一番の藪道だが、道は明瞭だ。7:10 1452m のピークは藪の中だ。ここから緩やかな下りだが、結局 100M 近くも下ったようで、次の 1451M への登りはかなりきつい。良く手入れされた桧林が右側。左は雑木林。振り向くと雑木林越しに高いのが酉谷山だ。7:35 1451M。少し休憩。この辺から笹は無くなる。
痩せ尾根を少し上下しながら行くと 8:50 熊倉山。一人居た。すぐに二人上がってきた。この人達は城山コースを登ってきたそうで、ツツジが綺麗といっていたのでこのコースを下ることにする。パンを食べて少し休憩。下り始めは急降下 100M。1200M 位の所でアカヤシオツツジが満開。1000M 位の所でミツバツツジが一本だけ咲いていた。900M くらいから尾根が広がってくる。この辺から登山者に会う。皆早いねと言う。
広がった尾根は上手に切ってあるジグザグ道。上手に切ってあるとは思うが登りはかなり苦しいだろう。林道近くなった所で、200人以上の団体とすれ違う。ボロボロした道なので、小石が落ちて一寸困った。団体は嫌だ。10:25 登り口に着く。ここから舗装した林道を歩いて、白久 (しろく) 駅には 11:15着。電車は 11:42発。服を着替えて、グレープフルーツを食べる。秩父鉄道は、今日は SL が走るみたいで、線路際にはカメラマンが沢山居る。お花畑で下り、西武秩父駅に向かう。12:00 過ぎに着いた。次の飯能行きは 12:30 だ。時間があるので、駅のそばの店で蕎麦を食べる。改札を入ると、丁度 C58 が走って行った所、久し振りに蒸気機関車を見た。ひじょうにユックリ走っていた。乗客は殆ど満員。東飯能から八高線に乗り、乗り継ぎが良く自宅には、15:00着。思ったより早く帰れた。若葉台駅に着いた頃に雨が振り出したが、家までは大丈夫だった。良かった良かった。
(感想)「アイヌ語で突起の意」などとあります。
「チドリ目ウミスズメ科の海鳥。大きさはハトぐらい。背面は灰黒色、腹部は白色。顔には二条の白毛を垂れる。生殖時期には上嘴基部から角状突起を生ずる。北方海洋の島で繁殖し、冬期本州の海上にまで南下する。子を取られると鳴くという。」
「陸奥国外ヶ浜にいたという鳥。親が「うとう」と呼べば、子が「やすかた」と答えるという。」