権現山


今月 2回目の山行です。いつもいつも同じ場所に行く傾向があり、今日も日川尾根方面を考えたりしていたのですが、今回は久しぶりに権現山付近の山に行きたいと万から提案があり、行く事にしました。ですが、用竹に行くバスは時間が遅くなっています。色々探して考えて、猿橋から浅川に行き、浅川峠を越えて奥山の方に下り、亀石を見て、棚頭林道から 717m、957mを経由して権現山の稜線 1245m付近に上がり、権現山に登り、もう一度浅川峠に下って、扇山を経て鳥沢に下山の予定を立てました。浅川峠には浅川から歩くのは初めてです。
日時: 2023年9月29日 (曇時々晴)
晋 万
浅川から浅川峠は初めて
浅川行のバスの関係で高尾から松本行の始発に乗らなければならない。4:00起床。4:50出る。今日は月は真ん丸だが、今晩が中秋の名月、旧暦 8月15日だ。雲の多い晴の予報だ。まあ雨が降らなければいい。5:12に乗り調布・北野で乗り換え、高尾発 6:15の松本行きに乗る。結構乗客が乗っている。車内で朝食。猿橋で下車 6:48。猿橋駅始発のバスは 6:53発だ。猿橋から 3人の乗車、営業所で 1人乗車。田無瀬手前で気温 20°の標識がある。浅川入口までに他の 2人は下車し、我々のみ終点の浅川まで行く。浅川入口から浅川までは思いのほか距離がある。

7:25浅川着、すぐに出発。7:35竜滝橋。7:40林道終点。晋の持っている古い地図では点線がないが、道標があり良く歩かれていて歩きやすい峠道だ。8:05浅川峠。左側 10m位の所に権現山を指す道標があり、そこから右に入る。昔の古い道標は柱だけだ。薄い踏み跡がありそれに沿って進む。ピンクのテープが至る所にある。初めは権現山への尾根筋の道と並行するが、少し行くと 870mから南西への尾根を下るようになる。昔の峠道で、元々は良い道だったことは分かるが、今は余り歩かれていないので、倒木が有ったり枯葉が深かったりして、浅川側に比べるとかなり荒れている。気を付けながら下って行く。

立派な亀石
8:25竹藪が出てくる。この付近は、少しの間、道形が不明瞭だが、そこにはテープが至る所にあるので大丈夫。道形が出て来ると右の沢に下る。沢沿いに進むと木の間から鳥居が見えた。あれが亀石のあるところだ。左からくる沢と合流するところで沢を渡り、上がると亀石に到着 8:35。亀石は面白い石だ。昔は 3個あったそうだが、洪水で小さい方の 2個は流されてしまい、地元の人が 2番目の大きさの石を探し出してここに持ち上げてきたそうで、今は 2個だ。横に亀石神社があり、沢筋に降りたときに赤い鳥居が見えたのだ。8:40出る。

幅 3mくらいのコンクリート舗装で真ん中に階段のある道を登る。階段を跨いで車が走れそうだ。昔は結構人が来ていたのかな?。今は階段は苔だらけなのだ。階段を上がると駐車場がある。ここからさらに舗装路を上がると棚頭林道に出る 8:45。ここに道標が建っていて、上がってきた方向は亀石、右は棚頭・不老下、左は和見峠・権現山を指す。左に権現山方面への林道を上がって行く。すぐヘヤピンカーブがあり、曲がった角から踏み跡を尾根へ上がる。左下奥に大きな民家が見えるが廃屋だ。

お茶を飲んで 8:50出発。尾根に上がったところにヤマジノホトトギスが一輪咲いていた。可愛い。尾根上には踏み跡がある。バ〇〇の跡もあるようだ。植林の中を登って行くと、木の根元に権現山と矢印を書いた石の道標が置いてあった。ひと登りして 717m 9:00。9:10 750m付近、少し平坦。9:20 840m付近。

9:25 880m付近で、万が 3頭の熊を見る。1頭、多分親熊、が前方の尾根を左から右に横切った。右の尾根下を見ると小熊が 2頭。親熊が歩いて稜線を横切って、尾根下に向かって走り、3頭共素早い勢いで右の尾根に向かって逃げていった。距離があったので怖くはなかった。晋はすこし後だったので、「クマ、クマ」と晋を呼んだが、晋が来たときにはもういなくなっていた。晋は見れず、残念。尾根を横切った付近に足跡が残っていた。熊がいるんだね。初めて出会った。

タマゴタケがあったので採集し、957m付近で 746mからの尾根と合流する 9:35。少し平坦を進み、その先、岩がある所から急登が始まる。殆ど直登で苦しい。9:50 1040mでわずかに一息つき、すぐ又急登だ。1100m位でちょっと緩んでお茶を飲む 10:05-10:10。蝦蟇がいた。1140m位から少し緩んで来る。鹿の角痕が付いた木が、数本ある。最初熊かな?と思ったが、下から上に突き上げる感じから鹿だ。10:15 1160m付近。晋遅れる。でもここから上はそんなにきつくない。稜線付近は少しだが霧がかかってくる。10:30稜線に出た 1245m。このコースは赤テープなどのテープが時々付いている。登りついた所の木にテープ印があり、亀石と書いてある。踏み跡を見るとそこそこ歩るかれているようだ。

久し振りに来た権現山
権現山に向かう。わずかな登り下りがあって 10:45王勢籠(おせろう)神社奥宮。ここから 50mほど登ると権現山 1311.9m 2等三角点 10:55。久し振りに来たが、誰もいない。曇りで、富士山・奥多摩方面は見えないが、雨降山の鉄塔が良く見え、その向こうに生藤山から熊倉山方面の尾根がぼんやり見えた。昼食には早いので、浅川峠まで行く事にして出発 11:00。

下って 11:05麻生山・浅川峠分岐。浅川峠へ下る。この稜線はナラ枯れの木が多い。根元にオガクズみたいな木の粉が溜まっている。時々、日が差して緑が綺麗だ。11:35 959m付近。ここを過ぎるとほぼ平坦な緩い登り下りになる。タマゴタケがあった。登山道は上手に切ってあり浅川峠 867m 11:55。最初登ったところに来て、1周したのだ。風が余り来ない場所で昼食。時々風が吹くが気持ちが良い。12:45出る。

静かな山頂扇山
シモバシラの白い花が多い。13:00曽倉山 940m。平坦になった付近に山名板があり、平坦な山頂をもう少し進んだところに昔ながらの青ペンキの山名板があった。道標は余りないが登山道は良く歩かれている。緩く下った鞍部が曽倉山西尾根方面分岐 13:05。ここに浅川・扇山の道標が立っている。13:15 967m。わずかに下って登りになる。急登だが上手に切ってある登山道だ。山頂付近まで来ると大きなY字形のブナがある。合体樹かな?。そこからすぐに扇山山頂 13:40。山頂には誰もいない。マルバダケブキの花が 3本、まだ咲いている。薄曇りで景色は見えないが 10分休み出発 13:50。

今日は久し振りにまっとうに鳥沢駅に向かう。下り始めにタマゴタケ発見。13:55鳥沢分岐。左へ下る。14:10ツツジ新道分岐。ツツジの咲く尾根までトラバースで 10分で行けるようだ。ジグザグの道を下る、シモバシラが群生していて白い花が咲いている。アサギマダラが来ていた。奥宮祠ができていて、その下が水場 14:20-30。水を飲むと美味しい。コーヒー用に 2Lづつ水を汲み、リュックが重くなる。平坦になると、左には山椒の里と書いた看板があり、トラロープが張ってある。ピンクのリボンを付けた木が山椒だ。14:50元キャンプ場に着く。トイレがある。綺麗なトイレだ。階段を降りると梨ノ木平のバス停で、大月カントリーの入口。

右に行きゴルフ場の回りを歩く。少し登りになって、林道が右に分岐する。これを行くと大久保山の尾根へ取付ける。下りになって 15:05林道ショートカットの山道。2-3分でまた林道に出る。ウェルネスパークへの分岐を過ぎて左に進むと分岐があり、真っ直ぐ上がって行く方向に鳥沢駅への道標があるが、右に下る。大久保の集落を過ぎ、高速の下をくぐって、沢の対岸に寺を見るあたりから左に入って集落の中の道を左右に曲がりながら国20に出た。左折して鳥沢駅に向かう。大月から東京方面は 1時間に 2本あるのであまり時間を心配しなくてよい。が、国20から駅の方に曲がった時に丁度 15:33の電車が停まっているのが見えた。

15:35鳥沢駅。次の電車は 15:52発だ。駅で着替えをしてすっきりした。電車は混んでない。まずはお茶を飲んで饅頭を食べ、COFFEEを飲む。上野原・相模湖で沢山乗ってきてほぼ満席になった。高尾で京王 16:39に乗る。北野・調布乗り換えで、調布 17:20に乗り17:50帰宅。この時間は学生・その他の人が乗り結構混んでいる。若葉台から家までの間はもう暗くなっていた。


浅川から浅川峠までは初めて歩きました。歩きやすい綺麗な峠道でした。浅川峠付近にはテープが沢山あり、植林のテープもあるので、気を付けないと何処に行くか分からなくなりますね。ここで迷って亀石の方へ行けなかったという記録も読んだことがあります。峠から亀石までは 2.5万図に破線路があります。今はあまり歩かれてないですが、以前は綺麗な峠道だったと思われる道です。テープがそこかしこにありました。亀石は面白い石でした。棚頭林道から登った尾根は急登 (尾根筋直登) の尾根でした。テープもありました。万は初めて熊を、それも 3頭も、見たので興奮していました。晋は見れず残念。今日も誰にも会わず静かな山行でした。