日蔭雁ヶ腹摺山


甲斐大和駅の南西、岩崎山は日蔭雁ヶ腹摺山と言われ、南大菩薩黒岳の隣りにある雁ヶ腹摺山、牛奥雁ヶ腹摺山、笹子雁ヶ腹摺山に続く第四の雁ヶ腹摺山です。三つは既に登ったので、ここに登ってみたいと思いました。藪道ですがテレビの電波塔を経由して道があります。この日蔭の雁ヶ腹摺山から雲母山に登り、さらに南ヘ尾根をたどって京戸山、そしてボウズ山から笹子峠のコースを行く事にしました。藪で時間をとるかもわからないので早く行く事にしました。
日時 2002年1月6日(快晴)
晋 万
若葉台 5:27発。橋本・八王子乗り換えで 6:15高尾発の松本行きに乗る。7:13 甲斐大和着。車内で準備してすぐ出発する。甲州街道を勝沼方面に歩く。7:35 鶴瀬橋を渡る。2.5万の地図ではここから尾根に取り付く破線路がある筈だが、道は無い。右へ警察犬の養成所の脇を通って高速道路沿いに行くと、ガードをくぐり、陸橋を渡る。そこから左上に入る。道は果樹園の間を通る。最奥まで行かずに、道がわかれる所を左に行き、藪を漕いで上がったら、右から果樹園の奥を経由する立派な道が来ていた。

尾根に出ると左から日があたる。電波塔へ電柱は尾根を真っ直ぐ上がるが、道は尾根を絡み左に行く。8:15 左からの尾根と会う。巻き道とはいえ結構痩せている道だし、雪が残っているので注意が必要だった。道はさらに山腹を絡むが、我々は峠の所に建っている白矢印に添って右に上がる。うっすら雪。ところどころ階段があるが良く滑る道。少し上がると道は山腹を絡んで電波塔に着く 8:35。

所々東が開けると笹子の山が見える。電波塔から上へ向う。葉が落ちているので木の間から北の山々が良く見える。南アも見える。雪の上に狐かたぬきの足跡が続く。2匹いるみたい。今朝の跡だ。8:45 何かわからないが電柱がありそこを通りすぎると赤テープがあった。テープに従って右に山腹を絡む道を行くと、道は下って行く。やむを得ず左へ藪を上がる。木に巻いた黄色のテープに長柿山と書いてあった 8:50。四等三角点 1014M。南アルプスが木の間から美しい。この道は植林地のための道だろう。

日蔭雁ヶ腹摺山山頂
山頂から南ヘ下る。小ピークを超える。少し寒い。猪の足跡がある。二つ目の小ピークからは右に南アが良く見える。風が寒い。雁ヶ腹摺山への登りは、雪と落ち葉ですべる急坂を両手両足で登る。滑り落ちると危ない。一度は、猪道へ踏み入ってしまったりした。頂稜に着いたところには、境界見出標にマジックで矢印があり、アンテナと京戸山を示していた。9:40 日蔭雁ヶ腹摺山の平坦な頂上 1150M。山名板も何も無い。すっきりしていて良いが、周りは松林の間に桧の植林地で展望は駄目。

緩やかな尾根を少し下って、10:05 林道に下り立つ。林道を上にあがっていくと滝子山から黒岳への稜線が素晴らしく良く見える。滝子山の右には双耳のお坊山。10:30 林道の峠。車が上がってきた跡がある。テープから右に上がる。10:35 雲母山 1214M。三角点は山頂の端の方にあった。ここも山名板が無い。ここからは棚横手山がよく見える。まだ禿山だ。ここで昼食にする。日当たりがよくぽかぽか暖かい。11:15 出発して京戸山に向かう。

戻って林道に下り、正面へ上がって行く。伐採中の場所の脇を通り、雁ヶ腹摺山から真っ直ぐ来る屋根に会う 11:30。軽く下がると右から道が上がってきていて、京戸山・達沢山の道標があった。今日唯一の道標。後で調べるとここが空沢峠 11:35。京戸山までは道は良いが、痩せ尾根が 3ヶ所あり、雪で滑るので気をつけて歩く。どちらに落ちても大怪我間違いない。空沢峠からは黄色のテープがある。尾根に出ると、一宮町の道標だが板が無くなって柱だけ。

尾根に出て少し右に行くと京戸山 12:20。ここに京戸山の山名板があるが一般には京戸山はもう少し先の 1412M 三角点峰だと思う。ここはナットウ箱山と言う人がいるようだが疑問のある山名だ。いずれにせよこの附近一帯をまとめて京戸山と言うのが正しい。今日初めて富士山が黒岳の向こうに見えた。いつも美しい。小さい兎の足跡みたいのがある。日本リス ?。今日は動物の足跡を沢山見た。12:25 出る。戻って東へ向う。ここからは以前に達沢山から歩いた事があるのでわかる。雪道に足跡をつけて行く。12:40 1480M 圏で尾根が分岐する。左にテープがあり。静か。左へ。

12:56 1487M 標高点の稜線を通過して下りへ。ずっと右に富士山。右に曲がってボウズ山との鞍部のあたりは痩せ尾根で気をつける。13:20 ボウズ山 (カヤノキビラの頭) 1411M。ここからは足跡があった。先行者あり。さて、左に下り笹子峠の方に下りる。勝手知ったる道だが、痩せたとこも岩尾根もあり気をつける。道はボウズ山への登りから、ずっと藪っぽい。13:35 松の木のある山。

13:55-14:00 伐採地の端の曲がり角の山 (中尾根の頭)。ここからは笹子峠へは行かずに右へ笹子方面に下りてみる。以前から行きたかったし、時間もあるので。踏み跡もある。初めての道。14:05 尾根の分岐。右に行く。どっちか一寸迷ったが長い尾根の方へ。14:15 一寸した山道に出た。地図の破線路。やはり刈り払いしてなくて藪っぽい。途中、狩屋野川へ下る破線路は藪道、尾根どおしの方が良い。14:30 1093M のピーク。又、道がわかれる。右に下りる。左へ下りても右へ下りても鉄塔に向う。左がたぶん211号鉄塔、右は212号。

14:40-14:55 鉄塔。左は笹子の山々が屏風のようだ。休憩して Coffee を飲み、ういろうを食べる。隣りの大洞山方面の尾根から男性の叫び声が聞こえるが、何かあったのかなー、事故で無ければ良いが。鉄塔から、右に巡視路を下りて行く。直進道もあるようだがここは安全に。谷道に出ると分岐に赤テープがあり。上がる時はここで右へ 15:05。

15:10 林道。沢にかかる橋の手前に 213号と212号を差す巡視路の標柱。212号の方に行くとよい。少し行くと中古車の所、捨て場かな。ゲートのすぐ内側になる。登りはここに右に入る山道もあり、ここからでも良さそう。ゲートを出るとすぐ旧甲州街道に出た。今は冬で車は通行止め。15:20 新田バス停。勿論、この時間、バスはない。15:50 笹子駅着。16:05 の立川行きに乗る。八王子、橋本で乗り換えて、自宅には 18:25着。46,800歩。
感想
2002年の初山は、最初から最後まで人には会いませんでした。天気も良く、南アルプス、八ヶ岳、奥秩父、南大菩薩から、富士山まで良く見えて、気持ちの良い山でした。今年は雪が多く、雪の上に動物の足跡が沢山見られました。