今倉山北尾根


猿焼山から今倉山北尾根を再訪します。といっても前回は 1999年5月30日でしたから 16年振りです。インターネットで見ると今でも道は余り良くないように書いてありますがどうでしょうか?。猿焼山北側の曽雌へのバスが廃止になってしまっているので、タクシーかなと思ったのですが、猿焼山南側の芭蕉月待の湯までバスが出来てましたので南側から登ります。
日時 2016年5月22日(晴)
晋 万
5:57若葉台で出発。橋本発 6:20。八王子は乗り換え 4分、6:45発。始発なので座れた。大月乗り換えで赤坂へ。富士急の車両は古いが床が板張りになっていて車両間に暖簾があり面白い。赤坂は時間通り 7:34着。駅を出て真っ直ぐ行き、国道に出てスーパー公正屋の角で右に曲がると、駐車場の端にバス停がある。バスは 7:41。芭蕉月待の湯 7:52着。支度して 7:55出発。ちょうどニセアカシアが満開だ。分岐を左に入り、8:00キャンプ場のせせらぎ荘を過ぎて橋を渡る 8:05。すぐ登山道の道標があった。もう少し先で取付く積りだったが、道標もあるのでここから取付くことにして、左へ入る。

少し行くと倒木で道が塞がれ、分かりにくくなる。左前方に古い炭焼き道が沢沿いに上がって行っているように見えるが荒れている。右への踏み跡を上がると道があった。進むと 8:15道標があって、右へ登ると枝尾根に出たので左へ。ギンランが咲いている。8:25枝尾根を詰めて猿焼山から天神峠に続く西尾根に出た。ここから芭蕉月待の湯の方へ下る様に道標があり、天神峠方面は一応は止めてあるように見えた。右にいくとまたギンラン。登って 8:30鬼岩。岩にペンキで鬼と書いてあり、手前の岩上にミニチュアの鳥居があった、750m付近だ。

登って少し下り急登。登り着いて 8:40。山頂かと思って楽しみに登ったがまだ先がある。少し先に835mと書いた道標があり岩殿クラブとあった。ヤマツツジが咲いている。また少し下って登ると三角点のある猿焼山西峰(城が丸)、8:50 878.1m、小さい山名柱には 878.3mとあった。下って上がると猿焼山東峰、9:00-9:05。山名板は猿焼山とあり、小さい猿のぬいぐるみが結び付けてあった。西峰よりは少し高い。登山道と書いて矢印のある道標があり、マジックで今倉山と書いてある。昔は道標は無かったし、山頂は草が茂って籔の中だったので、磁石を見ながら藪の中を今倉山方面への道を探してウロウロしたのだったが、今は立派な踏み跡がある。

岩尾根を登る万
安心して道標の差す方へ下るとすぐ道があやふやになる。左を見ると、左方向の尾根に、割にしっかりした踏み跡が下っているように見えた。そっちだ、とトラバース気味に左に行き踏み跡を下る。でも 2-3分で踏み跡があやふやになり、方向も太陽に向かっている。磁石を出すと東へ下っている。これは猿焼沢に下る支尾根だ。戻って、道不明瞭な所を南へ下るとすぐ踏み跡が出て来た。9:15 トヤノ峠。峠とは言え乗っ越す道は無い。9:30 920m付近から急登になった。9:40 970mに登り着き、しばし平坦になった。9:50 1000m付近からやせた岩尾根になる。岩があるが気持ちの良い登りだ。登り切るとエビラ沢の頭 1034m 9:55-10:00。ここにも道標がある。水を飲んで一息つく。道はここで曲がるので道標がなかった時は慎重に方向を決めたのだが今は安心だ。

ヤマツツジがあちこちにあり綺麗だ。ここから100mも下る。もったいない。10:08鞍部。少し登って少し下り、登りにかかる、930m位のところ。10:20 1000mで平坦になり左へ。この付近は猪の掘り返しがすごい。10:22 先を歩いていた万が立ち止まった。前方に猪。親が二頭、子が沢山いる。子持の親は神経質なのでビックリさせると危ない。万は静かに立っている。晋がそっと近づくと、親はもう走って移動してしまっていたが、子が親を追って蜘蛛の子を散らすという感じでバラバラに駆け出して逃げていくところだった。

猪がいた付近で平坦が終わり登りになる。登りは右寄りにルートがありトラロープが張ってあるが、しっかりした道なので使わなくても大丈夫だ。1050mまで登ると緩くなり、パラジマの頭(1076m)に着いた、10:35-40。ここも道標があり、水を飲んで一息いれる。10:55 1120-30m付近の平坦地を歩いていると右手でキツツキが激しく鳴く。1246mは右を巻く。はっきりした巻道がある。以前は直登した。巻き終えると造林小屋のところに着く、11:15。小屋はまだあるがつぶれかかっている。マイヅルソウが咲いていた。ちょっと緩く登ってから最後の登りになる。ヤマシャクヤクは見当たらなかった。

左寄りに踏み跡を行くが尾根から外れていくので右に戻る。道形ははっきりしているが下草があるので見失わないように登る。11:40 1350m付近。前回はこの付近で道を失い、藪を漕いで登りながら道を探したのだった。今は、はっきりした道形がある。晋はすこしばてて遅れる。万は快調。11:50縦走路に出た。昔は何もなかったが今は入口にテープがある。左に 20mで御座入山(今倉山西峰)山頂。登山道と言う道標があり御座入山という山名板がぶら下がっている。この山名板は昔からあり、木にぶら下がっていたものだ。ここで昼食にする。ミツバツツジが咲いている。ハエが多いが今の時期としてはこんなもんだ。12:45出る。マイヅルソウの群落が道端にある。

ミツバツツジが綺麗
1-2分行ったところが少し開けて富士山が見える。そこから下る。ミツバツツジがきれいだ。ひと下りで沢コース分岐 12:50。道標が立っている。ゆるく登りにかかると前から 7-8人の団体が来た。「二十六夜山には道が崩れて行けない、県の職員が見張っているらしい」と言っていた。困ったな。少し行くと夫婦連れらしい二人組が来たので、又聞くと、そうらしいけど伝聞だから分らないと言う。崩壊を見てないと言う事は、これらの人達は道坂に車を停めて赤岩まで往復なのだろうと思う。取り敢えず崩壊の場所まで行って、大きく巻いてでも通れたら行くと決めて進む。

13:05赤岩。鹿留・杓子から御正体の向こうに富士山が少し霞んでいるが綺麗に見えた。下りは新緑が美しい。かなり大きなブナもあるが少々痛んでいる。ブナよりもむしろミズナラが良い林だ。発破作業の看板を過ぎて 13:30階段が出てきた。林道の法面を避けて下る新しい道だ。下に林道が見える。林道に下りて二十六夜山登り口まで右に 100mだが、そちら方向のすぐ先で林道の法面(山側)が崩落していた。落ちたばかりみたいで、落ちてからまだ雨も降ってないらしく、路面に泥も流れていない。ガードレール側が通れそうな感じもあるので近寄ってみたがカードレールを越えて落ちているので通れない。崩落の上を通るか、林道から下りて、林道の下を巻くかだが、崩落がまだ落ち着いてないかもしれない。無理はやめた。

13:35林道を道坂トンネル方向に向かう。県道まで30分は掛からないと思っていたが意外に長い。14:05県道の 200m位手前(沢コースと会う手前)で下に県道が見えたのでショートカットして下ると、県道の法面が高くて降りられない。右の沢筋まで行けば法面はないと踏んで、藪を漕いで右に行き、沢のところで県道に出た。970m標高点の 50m位北の沢のところだ。すぐ松平バス停、14:15。県道は車が走るし、バ イ クが多い。ヘヤピンカーブもあるが法面があるのでショートカットはほとんどできず、道なりに歩く。14:40家が出て来た。14:45別荘地。14:50おかぐら石。14:55菅野上橋、菅野上とバス停を過ぎ、15:00菅野のバス停でバス時刻を見ると 15:20のバスがある。

バスに乗れそうだ。次のバス停まで歩き 15:10源橋バス停着。時刻表を見るとバスは 15:21。15:19の菅野上行きがあるので、これが折り返してくるのだ。バスを待つ。橋から入る林道からバ イ クが数台出てきてびっくりした(あとで調べると菅野上橋の辺りからここまでの林道があるのだ)。菅野上行きバスが通過して行き、時間通りに戻って来た。15:21乗る。山姿の人が二人乗っていた。御正体入口と沢田橋から登山者が乗ってきて席はほとんど埋まった。沢田橋は文台山か尾崎山からの下山だろう。15:45都留市駅着。電車は 16:12なので着替えたりお茶を飲んだりしてのんびりする。大月、高尾、八王子、橋本乗換。18:20帰宅。


猿焼山まではすぐのつもりだったので思ったより時間がかかった印象です。2.5万地図の破線路をたどるつもりだったのですが、道標がありました。そこから今倉山の北尾根は昔に比べて籔もなく、道標もあり、快調でした。北尾根は炭焼き道や山仕事道が無いので直登直降が多く、きついのです。北尾根ではヤマツツジ、今倉山の西尾根に出るとミツバツツジがきれいでした。少しもやっていましたが富士山もみれました。二十六夜山に行けなかったのは残念でした。林道法面崩落は、崩落してからまだ雨が降ってないくらい最近のようで、林道を完全にふさぎ、ガードレールを越えていました。テレビなどで崩壊を見ますが、現実に崩壊直後の状態を見て、崩壊と言うのがどんなものなのかよくわかりました。帰りは県道を菅野上まで歩けば 15:00過ぎにバスがあることが分かったので、御正体山への計画が立てられそうです。