甚ノ函山-栃穴御前


高柄山付近では、東尾根 (中尾根) と金山峠の尾根は登りました。南側で残っていて以前から行きたかったのは甚ノ函山です。今日は日曜日なので、軽く行きたいし薮がまだおとなしい季節だし、ということで上野原付近に残った最後の御前山の一つの栃穴御前山を Set にした山行です。中央線の山行も今年になって初めてです。楽しみ。
日時 2004年3月28日(快晴)
晋 万
無生野行きのバスの関係で若葉台 7:03発に乗る。若葉台駅の黒川側は、今年に入って工事中。以前は、駅に向かって階段を上がると竹薮で、春には美味そうな筍が出ていたりした。左側はいつかマンションになり、畑と駐車場で畑の金網のフェンスに朝顔が咲いていた右側も道路に変わる。

時間が遅いので、高尾からの中央線は登山者で混んでいた。が、我々は座れた。車内で朝食。8:28発の無生野行きは登山者で満員。立っている人もいる。今日は石楯尾神社方面 (生藤山) の臨時バスも出た。まだ桜には早いのになー。9:00神野 (かんの) 下車。我々の他に 6人降りた。山は我々の他に 2人組と 3人組。

バス停の向かい側、左に階段があったので上って行くと墓地で終わり。墓の後ろから山に取り付く。道は無いし、急なので気を付けて上がる。墓地の左から墓地の上を通って、右へトラバース気味に上がり小尾根に出た。ここで一息。薮の中だが写真を一枚撮る。気を張っていたのでここまでは撮る気がおきなかった。

バラ薮の454m山頂
9:15 454M峰。テレビアンテナが立っている。バラ薮に囲まれた山頂。壊れた小祠があり、崩れかかったような凝灰岩の小石仏がある。脇に磨耗して字も読めないが、高さ 1M 程の石碑らしい石が立ち、その前に宝篋印塔の残欠、一辺 12-3CM の塔身がころがっていた。小さい物だが金剛界四仏の種子が彫ってある。こんな所で見つけて一寸嬉しい。

前方に伐採中の音がする。9:20出発。下って行く途中に、動物の巣穴みたいのあり。明らかに動物が前足で土を掻いて掘ったようで、かなり深い。回りはバラ薮。そこを過ぎると綺麗な道になり、すぐに林道に出た 9:25。予定では 454M は登らず迂回してこの道を来るつもりだった。林道を進む。すぐ二つに分れるのを左へ。

すぐ大きな木のところから尾根に入る。ここも一応踏み跡はあるが薄い。倒木が多い。少し平坦になる辺りは山火事の跡 9:35。ミツマタの木がある。花はまだ。少し右寄りに下ると鉄塔に出た。NO.2 とある。そのまま真っ直ぐ尾根を行く。結構な薮道だ。9:40 左右から道が来て、正面も良い道になった。今までの薮がウソのよう。9:45 伐採作業中の所。作業員さんが「今、二人行ったよ」と言っていた。

右側は伐採中で稜線まで。10:00 622M で先行の二人を抜く。伐採の脇を急登して 10:10 700M。下の秋山 GC が良く見える。ここから左へ。道は薮っぽいがはっきりしている。時々雪がほんの少し残っている。少し登ると、又左が伐採で、赤鞍の稜線から、奥の丹沢まで良く見える。10:27分岐を通過してすぐに三本杉山。雑木林の中なので展望は無い。10:30出発。ダンコウバイが咲いている。

10:45 760M。左に林道が見えて、しばらくすると右に見える。稜線の下はトンネルになっているようだ。10:55 甚の函山 810M。西は松林。東は檜。雪が残っている。なだらかな山で、何処が頂上かと思うようなところ。11:00出発。11:05 旧大地峠。始めてかな ?。ひと登りで、縦走路にでた。右へ、高柄山へ向かう。先ほど見た林道を右に見ながら進む。林道はまだまだ工事中。

大地峠 11:20。地図では確かにここだが一寸変な場所。林道が出来たので動かしたかな ?。白い道標には 1999年 8月とあった。上がって尾根に出ると、金山峠分岐。秋山村の道標だが、晋は一瞬、大月市の道標かと間違えた。よく似ている。11:25-11:30 大丸山。先着二名。高柄山方面が良く見える。昼食は高柄山にする事にして出発。11:55 千足峠。650Mから下ったところ。左へ下る道は通行止めになっていた。

12:00-12:35 高柄山の手前で昼食。高柄山頂上から賑やかな声が聞こえる。我々は二人でノンビリ。12:40 高柄山着。登山道にシュンランが咲いていた。綺麗。山頂は 2組のみ。今日歩いた稜線がよく見える(右の写真)。写真を撮って出発。13:15 新矢ノ根峠。13:30 沢に出る。ここから登る。登るにつれて下の Golf場が見える。13:45 団体を抜いて鉱泉への分岐を通過。

ここの鶴島御前への登りはきついし、道も一般的で無い。13:50 栃穴分岐。13:55 鶴島御前山。二人先着。ここは上野原方面の景色が良い。14:00出発。栃穴分岐に戻り、栃穴御前に向かう。始めは痩せ尾根。すぐに急な下り。が、テープはある。道は薮っぽいがしっかり踏み跡はある。

やっと到着した栃穴御前
山頂直下の登りにかかるとロープがある。木の根も豊富なので晋は根っこを掴んで上がった。ざらざらした登りなので、下りにはロープはかなり助かるだろうと思う。長いロープが終わって少しで、栃穴御前着 14:25。景色は無いが座り込むのに丁度良くノンビリ座ってグレープフルーツを食べる。甘くて美味しかった。14:40出発。

14:45 祠があるコブを過ぎる。途中道を失うが、気にせず尾根を真っ直ぐ下ると、又、道に出た。15:00 栃穴部落に出た。こちらからの入口はわかりにくく、民家に入っていく入口の脇から入る。民家の犬が盛んに吠える。栃穴から上野原への破線路を少し歩き、吊橋を渡って国道へ 15:20。

15:25 国道20号。東京から 77kmの所。上野原駅近くになると、車・人が駅に向かっているので、電車が来るのかなと思い少し急ぐ。15:52駅着。15:55の電車に乗れた。良かった。車内は山帰りの高年者達が、皆で酒を飲んでいる。一寸酒臭いね。乗換えて、自宅には 17:15着。


感想
シュンランが多くあったので咲いているかなと期待しました。高柄山直下で、咲いているのを発見しました。踏まれたり見つかって盗まれたりしないで欲しいものです。以前高柄山から帰る時、鶴島御前山の登りはものすごくきつかったのを覚えていますが、今日はそれほどでもなかったです。栃穴から、上野原への道の途中で、吊橋へ下るときは吊橋がまだ生きているか、一寸心配でしたが全く問題なく OK でした。これで、中央線の御前山は、鶴島御前、栃穴御前、四方津御前、綱の上御前、斧窪御前、猿橋御前と全部済みました。37700歩。