黒ドッケ・景信山


そろそろ小下沢 (こげさわ) 梅林の梅が咲き始めたとの情報があります。昨年も 3月11日に行き、梅は満開でした。今年は全体に花の時期が遅れている感じですのでちょっと早いかもしれませんが、天気と用事の関係もあり、高尾梅郷に行ってみることにしました。まずは景信山に上がり、時間と体力を考えて下山方向を決めることにします。景信山へは小下沢林道から小滝コースを上がってみようと考えました。取り付きまでは小下沢林道を日影から歩くのが真っ当ですが、林道歩きも何だなと思い、夕焼け小焼けから北高尾の黒ドッケに上がり、狐塚峠から小下沢林道に下ることにしました。黒ドッケの道標が指している夕焼け小焼け道も一度は歩いてみたかったからです。
日時: 2022年3月11日(晴)
晋 万
家を出るとまだ暗くて金星が東の空に光る。5:23に乗る。調布乗り換えで高尾へ。高尾 6:20着。北口から出てバス停へ。今日は誰もいなくて一番前に並んだ。6:51の陣馬高原下行きのバスに乗る。聖パウロ学園野球部の生徒たちも来て、バスは立っている人はいないが満席になった。暖かくなったので、登山者はそこそこ乗っている。7:15夕焼け小焼けで下車。

ふれあいの里の駐車場の扉を開けて入り、ベンチで朝食。7:35出発し、橋を渡ってふれあいの里の入口へ行く。行くとちょうどゲートを開けていた。係の人に「登山です」と言うと、「今日はたまたま早く来たが、普段はこの時間には誰もいないので入れない。次のバスで来るように」と注意されたが、登山口までの道を丁寧に説明してくれ、入れてくれた。お礼を言って入る。早い時間に登りたい時は狐塚からの尾根を辿るか、南土代沢 (みなみつちよざわ) 側から登るほうが良いだろう。今日は地図に破線のある真っ当な道を登りたかったので有難かった。

黒ドッケに到着
金の星橋を渡り、イノシシ除けの蛇腹の扉を開けて通ると広場に出る。左奥の階段を上がる。右にテント場。上がって 3号路に入る。綺麗なジグザグで上がる。8:00尾根に出て右から来る 4号路と会う。山道っぽくなって 8:10狐塚分岐。道標があり、狐塚方向は作業道とある。すぐ 478m。平坦な植林地だ。8:20 480mで道標に従って右にトラバースし、右から来る尾根と会う、高 500m付近だ。道標があり、下から来る尾根は作業道とある。ジグザグの急登で 50m登り、先ほどの尾根と合流し、さらに少し上がって、最後はゆるく上がる。8:35-40黒ドッケ 620mに到着。懸案の夕焼け小焼けの尾根は綺麗な道だった。

八王子城山方向へ向かう。下って、上がると杉の丸 612m 8:50。すこし下って平坦になったところで走る人と会う。緩い上り下りを行き、9:00 570mから急坂を下り、少し平坦になり、少し上がり、また下る。左下に木の間から林道が見えて狐塚峠 9:10。ここから小下沢林道へ下る。急坂なので厳しい道かと思っていたが綺麗な道だ。少し下ると左から板当峠からの道が合流する。ぐんぐん下って 9:25小下沢林道に出た。作業小屋のあるところだ。旧野営場で広々してテントが張れる場所だが今は禁止だ。ここから小下沢を渡って景信山への登山道があるがまだ上がった事がない。

ゲートを通って林道を奥へ関場峠方向へ進む。登山者とかカメラをもった人々が林道を歩いている。9:35浩宮 (令和天皇) 誕生記念植林碑がある。写真を撮って先に進む。沢の対岸を見ながら行くが登山口になかなか着かない。案内書にはカーブミラーのところとある。途中カーブミラーが倒れたているところがあったが対岸に滝はない。さらに進んで 9:50対岸に枝沢が合流し奥に滝が見えた。カーブミラーは沢に落ちていた。2019年の台風で林道が荒れたので落ちたのだろう。ここが入り口だ。

ここから景信山に登るのは初めて
林道から沢に下り、渡って枝沢に入る。滝は小さいが綺麗だ。トラロープで滝の左を巻いて滝上に出ると案内書にはある。確かに左側にトラロープがある。万が先に行く。縦のロープで数メートル上がり、横のロープで数メートル進む。道はザレ落ちているので慎重に行く。横のロープが終わった狭い足場で万が先を偵察する。一応トラロープはあるが、トラロープ自体が落ちているように見え、滝を巻いて上がる踏み跡は壊れていて危険。滝の上に上がれないので戻ることにした。慎重に戻る。

10:00林道に戻る。少し下流の堰堤のところから、小滝のある枝沢の右岸尾根に上がって行く薄い踏み跡が見えた。上がれないことはなさそうだが、相当の急斜面だ。今日は止めて一般の登山道から、景信山に上がることにした。林道を歩いて 10:20作業小屋まで戻る。小屋前のベンチで数人が休んでいた。10:25出て小下沢を渡り、枝沢 (ザリクボ沢) 沿いを上って行く。この道も初めてだ。10:35沢を離れて右へ上がる。道標に大ケヤキ経由と書いてある。10:45大ケヤキ。少し上がり、かなり長い水平道を戻る感じで歩いて、東尾根分岐に出た 11:00-11:05。東尾根への入口は以前はトラロープで止めてあったが、もう止めてない。小下沢梅林側の登り口が通行できるようになったのだろうと思う (これは思い違いで、止めてあったのは小仏バス停分岐のところだった)。

少し上がって小仏峠バス停分岐。さらに上がって 11:30景信山に到着した。途中で会った人が山頂は空いてますよと言っていた通りで、人はあまりいない。富士山は見えると言われてその気でみれば見える程度だ。山頂上段には少し人がいたが、下段は誰もいない。下段で昼食にする。ミツマタはつぼみが一つだけ黄色くなっていた。東尾根の入口が止めてなかったので東尾根を下ることにして 12:15出る。小下沢梅林に出るので梅の開花状況が分かるだろう。

梅林の前に到着
下って行くと上がってくる人によく会う。12:25小仏バス停分岐。3人休憩中。12:30小下沢林道への分岐を直進し東尾根へ入った。良い道だ。12:40 581m。12:45 530m位の所は木が切ってあってちょっと小広い場所。12:55 478m。お休み処とあり、登りの時は急坂を登って一息つく場所だ。急坂を下って一息つき、また急坂を下って 370m位で平坦になる 13:05。高速の音が聞こえる。360m付近に道路敷界の石標があり、法面への下り階段がある。13:10植林の中に入って急な下りになる。13:15工事現場のフェンスがあり、迂回路という矢印があった。13:20林道に出た。小下沢梅林の前だ。

梅は去年は 3月11日には満開だったが今年はまだまだちらほらで、咲いている木は少ないが観梅の人は結構来ている。どこから下山してきたのか登山者も数名が梅林に来ていた。今年は3月5日から21日まで園内開放の由だが我々は中に入らないで先に進む。道路を歩いているとまだまだ梅林に行く人達がいる。車道沿いの民家のミツマタは七分咲きだった。峰尾豆腐店のおからドーナツを買い、13:50老人ホームのところから高尾梅郷の遊歩道に入る。13:55天神梅林。ここの梅もまだちらほら。14:10駒木野庭園を過ぎて県道に戻り、国20に出て左折、中央線のガードをくぐり、右へ線路沿いの道に入る 14:15。14:25高尾駅に到着。京王線 14:31に乗る。北野で乗り換える。車内は混んでなくて、コーヒーとおからドーナツを頂く。おからドーナツはあっさり味で美味しい。調布で橋本行きに乗り換え 15:45帰宅。


夕焼け小焼けから黒ドッケへはよく整備された道でした。狐塚峠から小下沢林道への下りは、荒れた道ではないかとの想像に反して、とても良い山道でびっくりしました。小滝ルートは小滝を越えられず断念しましたが、小滝の沢の右岸尾根から行ける可能性がありますし、道の崩壊後も小滝を越えた人がいるでしょうから、もう少し調べてみましょう。景信山に上る途中で、東尾根の入口を止めてあったトラロープが無くなっていることに気が付きました。これを下りないという手はないと思います。道はしっかりしていますし、小下沢梅林の前に降りられます。日影から高尾駅まで歩くと梅林が沢山あります。が、今回はどこの梅林もちょっと早かったようです。帰りの京王電鉄は、2011年3月11日に発生した東日本大震災の発生時間の14:46に緊急停止訓練があり、我々の乗っていた電車も停止しました。