出ると正面に桂台へのエレベータの入口があった。昔はモノレールだったが今はエレベーターになった。左に行く。すぐ大椿寺という寺があり、六地蔵の石幢が見えたので上がって写真。本堂横にイチョウの木があるが上が水平に切られていてキノコみたいな奇妙な姿をしている。寺の前からは扇山、百蔵山、そして百蔵山の左奥に雁ヶ腹摺山と楢の木尾根が良く見える 7:20。進んで道の分岐を右へ行く。3-4分で県道に出た。朝日小沢に行くバスが通って行き、登山者が一人乗っているのが見えた。バスに乗る気が全くなかったので調べていなかったが、あるなら乗っても良かったのだ。照光院という寺を過ぎると田中の集落になり、集落を過ぎたところで田幡橋 7:45。ここでシャツを脱いで準備し、左に橋を渡って入る。角には甲弓山・正八幡神社を指す道標がある。
橋から少し進み、右に見える農家に向かって右折して小橋を渡る。道は農家に入って行くが、渡ってすぐ左に入る 7:50。ミツマタがあって花が咲いていた。すぐ山道になり杉林に入って行くと鹿柵があり、通り過ぎるとお堂があった。お堂の裏側に大きな石碑がある。富士講の明藤開山(みょうとうかいさん)碑で慶応 4年。お堂の奥の扉を開くと、この碑が拝めるように出来ている。その横に蚕の供養塔。お堂の横には百番供養塔。石塔の写真を撮って 8:00出る。お堂を過ぎるとすぐ神社。登山の安全をお祈りする。神社の後ろにあるご神木の杉は洞があって焼けた跡があった。雷かな?
神社の左側から登って行く。初め少し藪っぽいが、すぐ尾根になった。ピンクのテープがある。道はしっかりあるが直登なのできつい。8:10少し緩む。8:20やっと一息つく。8:25石碑があった。明治11年。天気が良く、風も無くて気持ちが良い。8:30 597m。ここから下りは倒木が多い。ツツジが咲き始めていた。ヤマツツジと似ているが、花が少し小さくてサツキほどの大きさの花だ。鞍部からの登りも倒木が多く、倒木を避けながら登って 640m 8:45。マメザクラが咲いている。740mへは真っすぐ直登ではなく、650m付近から右にトラバースして西尾根に行く。西尾根は朝日小沢に下れると思うが、そちらはトラロープで止めてあり、幡野入口バス停を指す道標が、我々の来た方向を指していた 9:00。
ここから上がって 740m 9:05-10。テレビアンテナがある。水を飲んで一休み。扇山から百蔵山の稜線とその奥に権現山から麻生山の稜線が良く見えた。遠くには大菩薩が見えた。少し進むと右に木の間から富士山が頭を出した。一旦下って、登りにかかり、710m付近で左にガレ。短いが気を付けて右側を通過する。9:20 730m。すこし緩く下って上がると 750m。左へ曲る。富士山が見える。9:30 780m。滝子山が見える。ゆるく下って鈴ヶ尾山への登りにかかる。9:35 前方に岩。左にトラロープが見えたが右の赤テープの方が良いのでそちらを登る。登ってから見ると下りはトラロープの方が良いかもしれない。
鈴ヶ尾山からの富士山
9:40-45 鈴ヶ尾山 833.8m。『甲斐の山山』では麦的山とある。真ん中に三角点のある小広い山頂だ。杓子山の向こうに富士山が綺麗だ。鈴ヶ尾山から緩く下り、急な所を少し上がって、滑りやすい急坂を気を付けて降りると突坂(とつさか)峠に到着 10:00。享保 2年の石仏があり、馬頭観音と書いてある本もあるが、馬があるべき頭の上が摩滅していてよくわからない。右下に林道が見え、下りるとすぐに林道に出た。地図を確認し、右に下って行く。10:10 林道交点。朝日小沢と朝日馬場を結ぶ林道だ。我々が下って来た林道は電波塔へ行く。鈴懸峠を指す道標がある。道標に従い朝日小沢の方向に直進する。バイクが走って来た。猿橋から朝日馬場へは、大月から禾生を回るより、この林道経由がかなり近い。2-3分進むと鈴懸峠。鈴懸峠は鈴ヶ音(すずがおと)峠で、林道が出来てからの新しい呼称だ。九鬼山を指す道標がある。ここから九鬼山東尾根に入る 10:15。
倒木は相変わらずあるが鈴ヶ尾山の尾根よりはかなり良い道だ。少し登って 10:35桐木差山 854m。『甲斐の山山』ではクヌギザス山とある。富士山が左に見える尾根が続き、50m前後のアップダウンを繰り返しながら段々と登って行く。次は高指 860m。ダンコウバイが咲いている。80mばかり下って 780mの鞍部 10:50。登りにかかると女性が来た。今日、初めて人に会う。九鬼山から来たそうだ。早いね。11:00 830m。しばし登り下りの少ない尾根を、そろそろ昼食と思いながら、進む。871m辺りで昼食と思っていたが、見ると 871mは植林地みたいだ。その手前の 830m付近で昼食にした 11:15-12:05。木の間から富士山が見える。明るい雑木林で暖かだ。
ご飯を食べたので、お腹が重くて登りがきつい。871mの少し手前に朝日小沢への分岐があり、北への尾根で、780m付近で尾根が左右に分かれるがどちらを下っても沢筋の道に出られそうだ。すぐ 871m 12:10。下りは右側に鹿柵が出て来た。900mの手前で鹿柵は右に下って行く。12:20 900m。12:25-30 次の 900m圏、大ビラ山とあった。『甲斐の山山』では「高指山・・・(一般にはミカゲ山)」とある。水を飲んで一息つく。左方向に今倉山が見えた。12:40 914m付近。キツツキのドラミングが聞こえた。ウグイスカズラ、ダンコウバイ、マメザクラが咲く。アブラチャンも出て来た。12:50壬生分岐、テープに久美山と書いてあるが消えかかっていた。木の間から三つ峠が見える。その先、富士見平とある。富士山が良く見える。落合橋を指す道標があり、田野倉方面と手書きがある。落合水路橋なら、禾生だ。田野倉へは途中から北へ下るのだろう。
すぐ九鬼山 970m 13:00到着。二人休憩中だった。二等三角点。右手に扇山、百蔵山。遠くに雲取山。その手前左に楢の木尾根から雁ヶ腹摺山、黒岳、湯ノ沢峠。さらに滝子山。大展望だ。富士山側は富士山が見えるように木が切ってあり、逆光気味だけど綺麗に見えた。
大月方面へは 2.5万の地図に九鬼山から北へ直降する稜線に破線があるのでそれを下ろうと思うが、下り口が見つからない。13:10 落合橋の方向に下ってみたが、磁石で確認すると西へ下って行くので戻る。13:20 また山頂に戻ると、休憩中だった二人はもういない。どうやら山頂のやや東側から下るようだ。山頂のやや東側から北東よりの尾根を下る。なかなかの急坂で滑りやすく、トラロープがあった。5分ほどで平坦になる。13:30 馬立山・下山という道標があり左へ下るようになっている。直進は止めてある。道標通り行ってみたが下って行くようなので戻り、直進してみた。しかし尾根は東へ行く。地図と高度計を見て、ここは北東尾根から北尾根へ行くトラバース地点だと分った。道標通り左へ進む。
トラバースはザレて嫌な道で、トラロープもある。13:50 北尾根に乗った。山頂から直降して来る筈の破線路は影も形も無かった。『甲斐の山山』でも北東尾根から山腹を巻くとあるから破線路はよほど以前から廃道だろう。北尾根に出て少し下って広々したところが紺屋の休場。一人休憩中。鶴ヶ鳥屋山から本社ヶ丸、三つ峠が良く見える。少し行くと鉄塔が二基並んでいる。索道跡のように見えるが何だろう?14:00 田野倉分岐。猿橋駅方向へ進む。14:05 札金(さつかね)峠。ここが 630mでここから馬立山へ 160mの登りだ。疲れているのでつらい。なるべくゆっくり登る。
急坂を上って 704m付近 14:15。少し平坦でホ!とする間もなく、また急登になる。14:30尾根上に出た。左は田野倉へ下れる。右へ行き、さらに 30m登って 14:40-45馬立山 797m。疲れた。水を飲んで休憩。予定では菊花山から大月だが、御前山から猿橋へ下るのと、どちらが楽だろうかと考える。一度は猿橋へ降りようと考えたが、御前山のごつごつした岩を見ると、やっぱり予定通り菊花山に下ることに決めた。右に少し下って左にトラバース。ここもトラバースは滑りやすくてトラロープがある。5分で北東への尾根に乗り平坦になった。15:00 沢井沢の頭。下って 3分で御前山・菊花山の分岐。菊花山へ向かう。
お茶を飲んで 15:45下山にかかる。痩せ尾根から急降下する。滑りやすい。15:55道標。左を指している。直進しても降りられるはずだがここは道標に従って左へ下る。16:05下にお寺が見えるところに古峰神社の小祠があった。その下に忠魂碑。下って墓地に出た。墓地を通って国道 20号バイパスの下をくぐり、大月駅へ向かう。16:20大月駅到着。長かった。疲れた。
16:33の高尾行に乗る。17:15高尾着。京王 17:22発準特急に乗り、調布経由で帰る。18:35帰宅。