九鬼山・菊花山


時間切れに備えてビバークの用意をし、道に迷った場合の道しるべ用に赤テープを用意して、長峰に行く予定で出発しました。ビバークの用意をすることはたま〜に有りますが、テープまで持って行くのは全く初めてです。が、大月まで向かう間、天気が曇なので心配になり、とにかく、曇でも、白草の頭まで行っておきたいと思いながら大月まで行きました。しかし、百蔵山さえも山頂が雲の中です。長峰はガスの中だろうと推定、難しい所なので、条件の悪い時はやめに限ると中止にしました。さて、どうするかと考え、地図無しで登れる山ということで、頭に浮かんだのが九鬼山です。猿橋に戻り、御前山経由で登る事にしました。荷物は普段より少し多いので、トレーニング山行になりました。
日時 2004年5月8日(曇)
晋 万
高尾発 6:15に乗る為に、若葉台 5:27発に乗る。天気が悪くなる予報なので横浜線は登山者が少ない。中央線も登山者は少ない。長峰をやめたので大月発 7:03に乗り猿橋に戻る。今日は中学生の、テニス大会があるのか生徒が沢山乗っていた。先生がいるのでチンタラしないので良い。猿橋から 7:10出発。

陸橋を渡って信号の所から、斜めに上がる。九鬼山を指す大月市の案内板がある。畑を通って車道に出て右側を上にあがって行く。山道になるが良く手入れされている。マムシ草の仲間が数本良く伸びて、それぞれ種類が違うのが面白い。7:50馬頭観音がある場所。その先で少し稜線から外れた神楽山に行く 8:00-8:05。遠くはガスで見えない。ウルシの木があって花が咲いていた。稜線に戻る途中一人登ってきた。

猿橋御前山
8:20御前山 (猿橋御前山)、岩山の山頂。天気が良かったら景色が良い場所だろう。さっき会った登山者が後ろから一人来た。8:35菊花山分岐。展望が良いと書いてあるので行ってみようと思い 7-8分くらい下ってみたが、まだまだ先のようだ。行ったら戻って来るのも嫌になりそうなのでやめる事にして戻る。8:55分岐に戻る。

イカリソウが咲いている。今日はあちこちで沢山みた。少し上がって小さいコブを越えると右側が赤松の林になる。9:10 馬立山 997M。左へ下る。青い色の小さな花が咲いていた。ハルリンドウ。9:20 左へ下る。9:40 札金峠。城跡の堀切みたいな感じの所だ。朝日小沢方面は荒れているが札金鉱泉方面はきれい。少しで田野倉駅分岐 9:45。山道の側にイノシシの跡あり。田野倉分岐からは道がすごく良くなって、九鬼山へという道標が多い。

10:00 紺屋の休み場。冬場の好天なら景色が最高だろう。今日は曇って何も見えない。ざれた山腹を巻いて、九鬼山への最後の稜線に出た所で地元の人が二人、長靴に鎌のスタイルで休んでいた。初めて九鬼山に登った時にはここから尾根を朝日小沢に下ったが今はその尾根の方向がかなり厳重に止めてある。東へ下る道があった。

10:40 九鬼山 970M。4人が先着。御前山で会った人も、我々が菊花山の方へ寄り道した時に抜いていったので先着していた。天気は回復して薄日が差してきた。お昼にする。普段より少し重いだけなのに腹が減る。食事中も禾生から登って来る人が数人来た。これから大桑山に向かおうかと考えたが地図も無い。休んでいた女性の二人組みに地図を借りてチェック。戻って菊花山に登り、大月に下山する事にした。11:20 出発。

下りは目線が違うので登りと違う。少し下って左に曲がりざれた所を過ぎると右の谷間のあちこちにフジの花が見える。今はフジの花盛りだ。11:40 紺屋の休場。綱で一応入らないように区切った中に、スズランが一株、紫色の蘭科? の花。11:50 道端にもフジの花。11:55 田野倉分岐。札金峠近く、足元にフジの花びら有り、見上げるとフジ。花びらが落ちていても、見上げても、なかなかフジは見えない。12:00 札金峠。

12:35 馬立山。この登りは結構きつい。一人休んでいる。天気が良くなって、百蔵山が見えている。12:50 菊花山分岐。向こうから 4人の老人グループが来て、菊花山に向かう。賑やか。女性は一寸よろよろしていて大丈夫かなと思うがリーダーらしい老人はしっかりしていた。我々は先行。磁石を出して山座同定をしている二人組を抜いて 13:00鉄塔の所。すぐ下の杉の木にフジが巻きついて咲いている。足元に黄色い豆科の花、ミヤコグサ。道は鮮明。

13:25 菊花山山頂に着いた(右の写真)。チョイチョイの山と思っていたが、結構きつかった。御前山で会った人が先着。全く同じコースになったので笑っていた。滝子山まで見えるようになった。岩の上に座ってグレープフルーツを食べて休憩。先ほど抜いた二人組みが来て、先着の人が出て行き、二人組みはここでも山座同定の練習をしているみたい。大月市街や岩殿山が良く見える。13:40出る。

非常に滑りやすい急坂を下る。老人グループは大丈夫だろうか? まあ、リーダーがしっかりしているみたいだし、ゆっくり降りたら良い。13:55 金刀比羅神社。ここから参拝のため道は綺麗にきってある。少し下って鉄塔のところで足元に紫色の 6-7CM もある唇状花が落ちている。何かなと思って見まわすと桐の木。桐の花はよく見るが、一つ一つがこんな花だというのは初めて知った。14:05 鳥居をくぐる。ここに道標あり、後は駅まで道標無し。14:15 大月駅。14:30 に乗って帰った。電車は空いていた。

感想
天気が悪かったので、目的地を変更しました。荷物がいつもより少し重いが普段通りの歩きをしました。汗もよくでましたが肩が痛かった。ア〜ア疲れた。花の観察をしながらの登山もたまには良いものです。最近は歩け歩けでゆったりと花を見る事が少ないので反省です。馬立山から菊花山までの稜線は結構ハードでしたが、面白い稜線でした。時にはすこし重いものを持たないといけませんね。41,700歩。