寺下峠-倉岳山


おおよそ上野原から猿橋までの間の南側の山域が前道志ですが、駅から歩けるし、気軽に行けるので、色々な藪ルートで登っています。それでも歩いたことのない尾根も残っています。その中で、矢平山の北西尾根を登ってみることにしました。矢平山からは倉岳山まで縦走し、倉岳山から北西尾根を降り、644mの尾根分岐からは、まだ歩いていない、北の尾根を下ることにしました。師走の土曜日ですから主尾根は人が多いかもしれません。紅葉はほぼ終わっているだろうと思います。
日時: 2021年12月4日(晴)
晋 万
12月に入って寒い。とは言え最低 5度位なので真冬というにはまだまだだ。上着は今日から昔のスキー用の綿入れにしたが、ズボンはまだ綿入れにはしてない。帽子はまだ夏用の MEC。4:10起床。5:23に乗って出る。まだ真っ暗だ。調布で乗り換え、土曜日なので八王子行。北野で乗り換え。明るくなってきた。高尾で中央線に乗り換え。山姿の人が多い。高尾山は人が多いだろう。6:30に乗る。土曜日なので豊田発だが、空いているので車内で朝食。梁川 6:55着。山屋は我々をいれて 5人だ。トイレ、準備して 7:05出発。

国20を四方津方向に 600mほど行き、信号で右折する。寺下峠・倉岳山への道標がある。7:15塩瀬大橋で桂川をわたる。塩瀬の集落に入り寺下峠のほうに向かう途中で左折して寺のほうへ向かう。塩中橋を渡り、その先で右へ上がる。上り口に石塔・石仏があって、浮彫の地蔵像は延宝4年だった。7:25瑞淵寺。寺の前に典型的な江戸末期の宝篋印塔があり、大きなカヤノキがあった。寺の右横から上がっていくとすぐ林道に出る。脇の階段の上に石祠があるが祠は反対側を向いているから、林道ができる前の道は反対側だったのだろう。林道を右に行き、一ノ瀬橋の手前に左に上がる階段がある 7:30。ここで準備する。事前にネットで調べておいたから分かったが、調べてなければ分からない入口だ。知らずに沢に降りて、沢沿いに行く人が多いらしい。

7:35滑りやすい階段を上がる。上のほうは階段が無くなり、ロープがあった。上がると水平道になる。日が当たらないので、寒いし気が抜けない。斜面をトラバースしていく道なので土が落ちてきて細くなっているところもあり注意して進む。7:45ピンクテープで河原に降りて左岸にわたる。壊れた堰堤の下だ。左岸を行くと小さい枝沢を渡るが 1m位降りるところが滑るのでちょっと厭。その先では左が落ちていてロープあり。しばらくロープが連続する。危なくはないが気を付けるところだ。左下の沢に綺麗な滑め滝が見え、8:00白い看板(文字は読めない)のところで河原に降り、渡る。ピンクのテープが続いている。渡ると中州。中州を横断して、もう一度渡り右岸へ。すぐその先で沢は二又になる。左又を渡って二又の中間尾根の末端に出た 8:05。ここから中間尾根を上がる筈と思ったが、踏み跡もテープ印も何もない。右又を見るとピンクのテープが続いている。テープについていけば取り付き点があるかと思い右又へ行く。すぐ二又になり、テープは左又に入る。左又に入るとすぐ綺麗な小滝がある。右正面の尾根を見ると上のほうにピンクテープが見えた。この尾根だ、と思い、取り付く 8:10。

四つん這いしながらの急登
滝の手前から右に上がっていく取り付きには、踏み跡らしいのもあり、落ち葉の急坂で滑るのを頑張って上がる。尾根上に出ても急登で、細尾根なので緊張する。四つん這いで上がっていく。落ち葉で滑るし、息つく暇もない急坂の細尾根。8:20ちょっと一休みできる、450m位か。でもすぐ急登。8:25モミノキが 4-5本ある平坦地でホ!と出来る、490mくらい。またすぐ急登になるが、今度の急登は短くて、なんとか立って歩ける尾根になり、8:35 510mくらいで少し平坦になる。北西尾根の 509m地点かなと思った。日が差してきた。黄葉に日が当たって綺麗だ。一息ついて 8:40出る。ほんの少し下って又登りになる。左に山が見えるので、高柄山かなと言いながら登る。立って歩ける尾根だ。570m位から急登になるが尾根が広いので安心。でも半ば四つん這いだ。アブラチャンが多い。ピンクテープは続いている。9:00 670m辺りで少し緩む。登っていくと上に登山者が歩いているのが見えた。あれれ!という感じで 2-3分で登山道?に出た 700m付近。ここは何処だ?。道標もないが、矢平山ではないのだろう。

まっすぐ上がれば尾根に出られるが、道から上は植林地で、踏み跡も見えないし、間伐や枝打ちの枝で歩きにくそうだ。矢平山は左のはずなので左へ行くことにした。道は等高線に沿って水平だ。ひょっとして矢平山には巻道があってこれはその巻道かな?。右上の尾根は段々と下がってきて、この道は前方で尾根筋と会うようなので、そこまで行けば場所が分かるだろうと進む。10分ほどで尾根筋と合流した 9:15。道標を見ると寺下峠だ。あれれぇ!寺下峠だ!。ここで取り付きを間違えて、一本西側の尾根を登ったことが分かった。水平道は寺下峠道だったのだ。下りで間違えることは良くあるが、登りで間違えた。ちょっとショック。気を取り直し、矢平山はやめにして、倉岳山に向かうことにする。


9:35舟山 818m。木の間から富士山が見える。10:00三角点のピーク、200m南に行くと三角点があるピークだ。この辺りは南側が広葉樹だが黄葉は殆ど終わっている。10:10-15鳥屋山 808m。10:25 820m圏で左へ曲がる。道標にマジックで秋山とあるピーク。10:40松の幼木の間を通って細野山 838m、頂上は植林地だ。緩く下って 10:50立野峠。ここから小さいこぶを 2つ 3つ越えて最後のジグザグの登りがきつい。11:20倉岳山頂。12人ほど先着していた。食事中の人、上がってくる人、出ていく人、賑やかだ。富士山の見える場所が空いていたので座って昼食にした。高畑山方面からも立野峠からも登山者が上がって来る。さすがに土曜日だね。人気の山だもんね。今日は晋は思ったほど食欲なかったがゆっくり食べて完食。12:20北尾根へ向かって出発する。今日は下り用に杖を準備した。

下り始めると 2人上がってきた。先に上がってきた女性に「上は混雑ですよ」というと「北稜を上がってきたが、誰にも会わなかった」とのこと。「北?北西?」と問われたので「北西を下る」と答えると、彼女は北東尾根を下る予定だと言っていた。12:30ヘソ水の上。ここで北尾根と分かれてヘソ水側へ下る。すぐヘソ水。下りで晋は右足が攣ったので梅干を食べる。12:50 730m付近の赤テープから右へ下る。直進は穴路峠道へ下るはずだ。広い尾根で方向を決めにくいが右寄りのテープを追う。落ち葉の急斜面だ。晋はここで左足が攣る。今日攣るのは 2回目だが、今度はきつい。塩を舐める。急坂で滑って踏ん張ると足裏も攣る。ふくらはぎも攣る。少し休んで回復させ、また塩を舐めて、だましだまし下り 13:00やっと平坦な尾根に降りた。

下の林道を見てホ!
少し登って 644m 10:05。北西 (貯水池方向) と北 (下畑方向) に尾根が分岐する。今日は北へ下る。ここからは初めてだ。テープは少なくなる。13:20 560m、少し登る。下って、また少し登って 510m。少し下って登ると 500m 13:35。テープがなくても尾根を進むので大丈夫。晋は右も左も足が攣りそうになるので遅い。ここから少し進んで、テープを確認して、右(北東)へ下る。直進の北西方向の方が尾根ははっきりしているが、ここはテープに従う。すぐ下にテレビのアンテナがあった。踏み跡は薄いが尾根を下る。炭窯跡あり。要所にテープがある。350mくらいまで下っていくと少し広がった所に出た。まっすぐ行って下を見ると沢沿いに道が見える。左に行き、降りると道に出た。振り返ると登り口にテープがあった 14:00。すぐ鹿柵の扉がある。500mからは、テープに従って、北東に降りて来たが、北や北西に降りたら鹿柵にあたって通過に苦労する可能性がありそうだ。

鹿柵の扉を通ると、すぐに左側に水道施設があり、14:05石塔の立つところで車道に出た。下畑の集落を通り抜けて道なりに行き、桂川の手前で小篠からの道と会い桂川を渡る 14:10。坂を上がって国20の手前で左に行き、踏切の先の歩道トンネルで中央線をくぐり国20に出る。14:30鳥沢駅到着。体を拭いて、着替えしてすっきりし、14:40駅に入る。団体の人達がいる。電車は 14:55高尾行。ここから先の駅は登山者が乗ってくる。高尾で京王に乗り換え。新宿行の準特急なので調布まで乗り換えなくて良いので助かる。落ち着いてコーヒーを飲み、おやつを食べる。調布から相模原線に乗り 16:35帰宅。


矢平山北西尾根は取り付きを間違えて舟山の北北東の尾根を登ってしまい、700m付近で寺下峠道に出てしまいました。登山道に出たときは「ここはどこ?」でした。急坂が続き、なかなか厳しい尾根でしたが、この尾根も登る人がいるらしくピンクのテープが続いていました。倉岳山の北西尾根は 644mから北に下りましたが、500mから北東への下りは、テープは要所にありましたが、踏み跡が薄く分かりにくかったですね。でも、久しぶりになんやら訳の分からない尾根を歩いた気分で、面白かったです。倉岳山頂は忘年山行の団体がいたり、豆から挽いてコーヒーを淹れている人がいたり、賑やかでした。今日は空気が澄んでいて、富士山が綺麗でした。紅葉は終わり、黄葉も殆ど終わりでした。矢平山の北西尾根は、そのうちにリベンジ山行します。