底沢から南高尾


南高尾の西山峠から北に下ったところにあるニリンソウの群落と吉高菊一稲荷のクマガイソウを見ようと思いました。クマガイソウはまだ早いようですがニリンソウは満開だそうです。それだけではちょっと短いので、底沢から景信山の西側を探って、水平経路に上がり、小仏峠、城山、大垂水峠を経て行く事にしました。
日時: 2023年4月11日(晴)
晋 万
相模湖駅からのバスの関係で、6:11発に乗って行く。晋はマスクをやめたが、乗客の99%以上はしている。万は花粉症なので当然している。調布・北野・高尾で乗り換える。時間が遅いので、中央線は登山者・学生が乗っているが、運よく座れた。相模湖駅には 7:15着。バスは 7:20発だ。我々のみ乗せて出発。小原で 2名乗ってきた。7:25底沢で下車。

7:35板橋宿跡。見上げると中央高速の小仏での混雑解消の為の工事がだいぶ進んでいる。小仏峠への分岐を過ぎ、492m尾根への登り口を過ぎる。美女谷鉱泉で右へ曲がり底沢峠分岐をすぎて進む。鳥を観察調査している人がいる。民家の八重桜は満開。橋を渡ると左上に桂林寺。お寺はとても綺麗に手入れされていて、シャクナゲ・ニリンソウ・つつじ・桜・みつまたが咲いている。ここにも野鳥観察の人がいた。石段の途中に江戸末の地蔵さんがあり、横の日が当たっている階段で朝食。前に見える山に山桜が咲いていて、風が吹くと、そちらから花吹雪が舞う。市指定の石造地蔵像があると案内書に書いてあったがそれは同じ名前でも藤野の桂林寺のようだ。8:15出発。

崩壊している林道を進む
奥へ向かう。橋を渡り、直進する舗装路を離れて、右の白沢第一林道に入る 8:20。橋の付近は以前下ってきた時は、大雨の後遺症が残り、道路はぐちゃぐちゃだったが綺麗になっていた。林道入口の車止めを入るとすぐ左の鉄塔尾根への階段を分ける。林道を進むと左からくる沢のところで林道が崩壊している 8:25。渡って進むとすぐまた左からの沢で林道崩壊。渡って進むと林道の路面が大きく崩壊している。そこを過ぎると白沢第一林道は左に曲がる。その曲がるところから右に、正面の沢の右岸を直進していく枝林道に、入る 8:30。正面の沢は砥石沢右又だ。先ほどの一つ目の崩壊が砥石沢左又、二つ目が中又。ここまで林道の崩壊はあるが歩いて通るには問題ない。沢筋にはミヤマキケマン。

林道ははじめ沢の右岸を行く。沢側が崩れて細くなっていたりする。8:35左岸へ渡る。渡るところは崩壊している。沢の洪水で路面が崩壊しているところを過ぎると、8:40頃対岸(右岸)に作業道が見え、テープ印があるのが見えた。少し先で、左下の沢筋にワサビ田跡が見え、対岸の道がジグザグに尾根に上がって行くのが見える。地図を見ながらしばし考えて、その道を上がって尾根に取付くことにした 8:45。

林道から下り、ワサビ田跡を渡って対岸の道に取付いた。ワサビ田から上がるところに手がかりが少なく、ちょっと苦労する。ジグザグに登って行く。最近は使われていないようで細くなっているが、ちゃんとした仕事道だ。8:55尾根に到着。仕事道は尾根を乗越して進んでいくが、ここから尾根を行くことにした。

踏み跡はあるが不明瞭だ。小コブを乗越したので、どうやら 470m圏の小コブの手前に上がったらしいと分かる。赤頭杭 No.28があった 9:00。9:05すこし平坦なところに赤頭杭 No.99 500m付近。9:10右側から林道が来てここで終点、高510m付近。ワサビ田で渡らずに林道を上がればここに来る筈だ。引き続き尾根を上がると赤頭杭 No.24があり 2-3分で水平経路に出た、赤頭杭 No.26があり、山側に No.7もある、9:15。水平経路に出る手前 7-8mのところに「至る底沢」という道標が木に付けてあるが水平経路からは見えない。

城山の山桜
小仏峠へ向かう。すぐ大岩のところ。その先で道が分岐する。ここは左上へ。イカリソウ、ヒトリシズカ。9:25 671mの西尾根(492m尾根)を通過。9:30 右下への分岐があり経路新設工とある。9:40小仏峠に到着。城山へ向かう。階段がいやなので、少し上がってから城山巻道へ 9:50。エイザンスミレ。9:55宝珠寺尾根のところから右へ上がる。登山道に出て左へ行くとすぐ城山山頂 10:00-10:05。今日は靄っていて富士山は殆ど見えない。東京側も靄っている。松の木の広場のヤマザクラは花吹雪。ミツバツツジが満開だ。

城山から大垂水峠へ向かう。下って林道分岐 10:20。希少植物保護の看板がある。ここにもイカリソウがあった。10:30群生地に新芽が出ていた。10:45沢筋近くまで下るとニリンソウ、ヤマルリソウ。沢筋にもニリンソウ。こんなにあるとは思わなかった。季節が違うと違うものだね。10:50大垂水峠。11:00尾根に出て左へ。11:20大洞山 536m。一人休憩中。お茶飲む。11:30コンピラ山 515mで昼食にする。人が結構通過していく。

ニリンソウの大群落
12:05出る。下って左への作業道を二つ分岐し、500mは巻く。巻き終わると山下分岐。12:20中沢山は巻いた。12:25ベンチがあるところを通過。12:30見晴台。休憩中の人々でベンチは満員。相模湖は水量が少ない。ひと山巻いて 12:45ベンチ。12:50龍のベンチを過ぎると、すぐ西山峠に到着。北へ下って 2-3分でニリンソウ群生地。広い斜面が全面ニリンソウだ。今日はここまででも、あちこちでニリンソウを見たが、さすがにここは圧巻だ。写真をたくさん撮る。まだまだ登って来る人達がいる。

13:00西山峠に戻ってさらに進む。13:10巻かずに登ると泰光寺山。団体が昼食中。ここの三角点は廃点だ。下ってふくろうのベンチ。分岐を左へ少し上がると左に尾根が分岐する。道標があり尾根側は「行き止まり(境界線)」とある。ここを北へ入る。この尾根は私有地と国有地の境界尾根。2.5万図には破線路があるが、行き止まりになったら戻る覚悟だ 13:15。

13:20林野庁 No.30、左寄りに行く。緩く下って高400mで右へ。すぐ先で左寄りに緩く下って行く。高350mから少し登り。晋は足が攣ったので塩を舐める 13:35。登って林野庁 No.35 高400mで右へ 13:45。僅かに下って上がると隣の高400mで林野庁 No.36。「高さ四〇〇m」と書いた板がある。右にも道があるがここは左(北)へ向かう。ここが尾根のほぼ中間点で、この先行き止まりになっても、ここまで戻れば三沢峠からの道に下れる。万は少し安心。少し下ってから緩く登る。高380m圏の手前に古いウィンチのエンジンとドラムが放置されている 13:55。

2-3分で高380M圏。緩い下りになる。14:00直進方向が木を置いて 止めてあるように見える。左に踏み跡がありテープもあるので、そちらに少し下りかけたが、地図で見ると西への派生尾根で、少し下った尾根分岐で北へ向かうと 300m付近で鉄塔に出る。行けると思うが、破線路と違うのでやめて戻り、さらに北へすすむ。破線路は尾根から外れて左に下って行くが、そんな道は無く、14:10鉄塔に出た。巡視路があるはずだとホ!。すこし蕨を採ったりする。

クマガイソウはちょっと早かった
鉄塔から左(西)に向かって踏み跡がある。巡視路にしては薄いので、鉄塔を一回りしてみたが他に道はない。一応ピンクのテープが続くのでそちらに進む。踏み跡は薄いが歩ける。少し行くと沢筋に出て道は崩壊。ロープが張ってあり、渡れた。14:20白杭が見えて、巡視路の道標だった。これで安心だ。我々が来た方が No.41鉄塔へ、反対側が No.42鉄塔へ行くようだ。先ほど下りかけた尾根を下ったら No.42に出た筈で、そちらの方が道が良さそうに見える。

ここから下って行く。相変わらず道は良くないがピンクテープを辿ると 14:25神社の裏に出た。回り込んで正面に出ると稲荷社、吉高菊一稲荷だ。我々が下って来た神社裏には石碑が沢山あり、その中に神社名の吉高大明神、菊一大明神の石碑もあった。石碑の写真を撮ってから参道を下ると、すぐ鳥居のあるクマガイソウの場所に出た 14:30-35。クマガイソウは花芽がだいぶ伸びているが花はまだまだだ。ミズバショウもあるが、こちらはもう殆ど終わりかけだった。あとは高尾山口駅まで歩くだけだ。15:05駅に到着。15:07に乗れた。調布で乗り換え。16:20帰宅。


ニリンソウはあちこちで咲いていましたが、西山峠の群落はさすがにすごかったですね。クマガイソウはまだつぼみでした。久し振りにイカリソウをあちこちで見ました。今回のルートで、底沢からの登りは林道を詰めた方が良かったみたいですが、対岸に道が見えたので早目に尾根に上がってしまいました。それなりに面白かったです。下りにとった境界線尾根は鉄塔から下が巡視路とは思えない悪路で、道標に行き止まりと書いてある意味が分かりました。