御正体山2016


小淵沢から雨乞岳を計画していましたが、天気がなかなか安定しないので中止し、御正体山に道坂トンネルから上がることにしました。帰りはハガケ尾根を文台山へ下ります。道坂からの尾根は、昔は笹藪が結構濃かったですが今は大分良くなっているのではないでしょうか。一方ハガケ尾根は悪くなっている可能性があると思っています。
日時 2016年7月30日(晴)
晋 万
5:53若葉台発で出発。調布、北野で乗り換え、高尾から甲府行きに乗る。中央線経由の接続列車よりも少し早く着いたのでゆっくり座れた。大月で富士急線に乗り換え。富士急線も座れた。大月に停まっていた富士急の特急は面白い塗装だ。都留市駅8:06着。バスは8:10発。8人乗った。御正体登山口で一人降りて 7人はトンネルまで。8:40着いて、靴紐締めてすぐ出発。トンネルの左側から登る。木陰で涼しい。8:55尾根に出た。左今倉山、右御正体。バスから降りて先に登って行った人が休憩していた。我々は休まず御正体方面へ向かう。9:00トンネル出口側から登ってくる道と会う。1217mの三角点は見つからず。進んで 9:20 1228m付近。膝上丈の笹があり、濡れているのでズボンが濡れる。左が開けると大室山が良く見える。

9:30 1250m付近。ゆるく上がって1270mで右方向へゆるく曲り、下る。左側松林の間から菰釣山が見える。その先で少し下って登り返す、9:40。登る途中ヤマユリ。今日はヤマユリはこれ一本だけだった。ミズナラの大木を右に見て、9:50-55岩下の丸 1303m。後から一人追いついて来た。マルバダケブキがあった。もう咲きそうだ。しばし下り。右下にヌタ場が見えた。しばらく1230m圏を上下する。マルバダケブキが咲いていた。10:10から又登りになった。登りはじめるとレンゲショウマがあった。まだつぼみだ。後から追いついて来たので頑張って登る。50m上がって、またゆるい上り下りの道になる。道のわきに蝋を塗ったような草(ロウダケが草についている)があったので見ている間に一人抜いて行った。

ブナの大木の先は山頂だ
ゆるい上り下りをあるいて 1300m圏のカラマツ林をすぎると白井差(白井平)分岐に到着 10:45。水を飲んで元気出して出る。ここから300m以上の登りだ。11:25大ブナに到着。少し上がったもう一本の大ブナから右へ行くと山頂はすぐだ。11:30到着。先程抜いて行った人がベンチに座って休憩中。マルバダケブキ、バイケイソウが咲いている。暑いし展望もないのですぐに細野方面へ向かって下る。大きなブナが多い。下って岩のところは巻いて過ぎ、11:55峰神社。細野と鹿留の分岐で、分岐の鹿留側にベンチがあって富士山が見える。昭文社の地図には展望台とあるそうだ。ここで昼食。先程の人もここで一緒に昼食。富士山は雲を被っているが時々山頂が見えたりする。

食事しながらあちこちの山についておしゃべり。この人は細野に下って行った。赤坂の近くにスーパー銭湯があるらしく、ひと風呂浴びて帰ると言っていた。我々は12:40出発。鹿留方面に向かう。ここも大きなブナが多い。少し下って12:50 1460m。ベンチがあって正面には鹿留山、左に雲に隠れているが富士山、右には三つ峠が見える。ここで鹿留への道と分かれ、文台山へ向かう。道標には歩道不明瞭とある。

岩場を登る万
藪っぽい道を1330m位までぐんぐん下って、そこからはゆるく上下しながらの道になった。道形ははっきりしている。1328mを過ぎ、13:10 1320m圏で右へ曲がってすぐ、ピンクのテープを左へ行くところを真っ直ぐ行ってしまった。薄い踏み跡はあるが、ちょっとおかしいと思ったので方位を確認すると、北へ下っている。戻って 13:20、ピンクのテープから西へ下る。下りは急だが2-3分の下りで、沢の源頭を右に見て進むと目の前に岩場が出て来た。どうやって上がろうかと思ったが、赤テープが見えたので、左へトラバース気味に登り、右へ折り返して登り切ると岩場の南側の肩についた。5分で上がり切ったが緊張した。以前はこれをほぼ真っ直ぐに木を掴みながら下ったのだと思うと怖いような気がする。

また急坂を下って、小さい上り下りがあって、急坂を3-40m登るとハガケ山 13:40。登りはきつかった。お茶飲んで一休みし、13:45出て右へ下る。13:50岩を越えてから左側に巻いて下るべきところを真っ直ぐ進んでしまって、岩場に出てしまった。気付いて左へトラバースするがちょっと苦労する。道に戻った辺りから笹が出て来た、14:00。黄色いサンゴのようなキノコがあった、ニカワホウキタケ。下ってひと登りし、右寄りに下る。登りになると笹薮で道を失うが、右寄りに道を発見。まあ登りだからあまり問題はない。

登りきると道が左右に分かれる 14:20。現在地が良く分からなくて、どちらに行くかちょっと迷う。道形はどちらも同じくらいだ。左右を偵察し右が正しいと分かる。地図をよく見るとどうやら 1230m圏の山頂だ。下ると笹が無くなり、ミズナラの綺麗な林だ。この辺りは 1200mから1230mの稜線を上がり下りしながら進む。気持ちの良い風が吹く。大きなブナもある。前方に文台山が見えてきて、100m近くをぐんぐん下る。もったいない。鞍部から今度は 6-70m登る。きつい登りだ。14:55やっと文台山の登山道に出た。ここにリュックを置いて山頂に向かう。

文台山山頂
15:00 東峰。「至る文台山」の道標あり。少し下って上がり、2-3分で文台山到着。景色はないがミズナラとブナの林の中で気持ちの良い山頂だ。鹿が座っていたが我々を見て逃げて行った。15:10山頂を出て戻る。途中、右に綺麗な三角形のハガケ山が見え、その左奥に御正体山が見えた。15:15リュックを持って出発。ひとしきり下って、平坦になり、15:30 993m付近を過ぎ、15:35下りになる。平坦になると峠は近い。15:45細野と小野の峠についた。バスはもうないので駅まで歩くことになるから、駅に近い小野にくだることにした。

下り始めて5分程で昔の炭焼き道になる。窪んだ道で枯葉が積り、枝打ちの枝が落ちていて歩きにくい。脇を歩いたりしながら下って行く。あと400m位で上小野に出るかなと思った辺りから笹が出てきて道が不明瞭になり、16:05砂防堰堤の所で道が分らなくなった。左の沢に向かって藪の中を下りかかったが、下っても堰堤が越えられなかったら又戻ることになる。思い直して下りはやめ、戻る。少しとは言え登りの笹薮はつらい。それでもなんとか砂防堰堤の上に戻り、見ると、スギ林がすぐそばだ。笹の密叢を数メートル漕いでスギ林に出て、ホ!。植林地の中を少し下って、左を見ると堰堤で中断された炭焼き道が見えた。

また炭焼き道をすすむと、16:15田んぼのところに出たが、猪除けの柵が左右に続いている。弱ったなと思ってみると用水取入口のところが、人が一人くぐれそうなくらい開けてあった。多分用水路のチェックの為に通れるようにしてあるのだろう。そこを通り抜けたが、リュックは下さないと通れない大きさだった。田んぼの脇を通って 1-2分で舗装路に出た。途中、ネギ畑にキジがいた。丁度、農家の人がいたので駅への道を聞く。30分位だろうとのこと。

16:20駅に向かって歩き出す。さすがに下界は暑いが夕方近いので助かる。16:30八幡橋。ここから県24になり、1.5kmほどで左に曲がってトンネルをくぐる。真っ直ぐ進んで国139を渡り、谷村町駅には16:55到着。電車は17:07。急いで体を拭き、シャツを着替る。大月17:29着。大月始発の各停に、始発で良かったねと言いながら乗っていたら、ホリデー快速があるとアナウンスあり。急いで降りて、17:40(5分遅れて17:45に来た)のホリデー快速に乗った。通路を挟んだが、なんとか座れたので、グレープフルーツを食べ、コーヒーを飲んで、ゆっくりした気分。各停を四方津で抜いた。快速はさすがに早く、18:25頃八王子についた。横浜線、京王線経由で 19:35帰宅。


道坂トンネルからのルートは1999年以来ですがその頃よりも笹薮は減っていました。バスで1000mまで上がってしまうので白井差分岐までは楽な道ですが、そこからの登りがとてもきつく感じました。ハガケ尾根は籔道だけど踏み跡はしっかりありました。2000年に歩いていますが当時も踏み跡は薄かったので今も変わらないみたいです。文台山から下って小野へ降りました。昔の炭焼き道をたどりますが、昔の道は里近くになると不明瞭になったり、無くなったりします。小野への下りでも里に出る手前でちょっと苦労しました。