登山口から林道を少し歩いて山道。少し歩くと水場。水を汲む。道は少々藪がかぶるが、はっきりした歩きやすい道。要所に道標もある。登るにつれて、左手前方に菜畑山が見える。林の間から三つ峠もちらちらと見える。道が良いので気持ち良く飛ばす。左手に丹沢の蛭ヶ岳が良く見える。水場から 40分ばかりの所で、先行の二人組に追いついた。左手に伐採の跡の植林地で、御正体から、道坂トンネルへの尾根が良く見える。
冬枯れの山も良いもんだ。峰宮跡のところで二人休んでいた。挨拶をして先行する。富士山がはじめて見える。綺麗。少しだが雪が降ったらしい跡がある。山頂は展望は無いが広広として気持ち良い所。天気が良くて風も無く暖かい。僕は今日の山頂到着一番。すぐ後から、峰宮跡で休んでいた一人が追いついて 「早いですね」 と言う。当たり前だ。一番に着きたくて、後にその人の姿を見たときから抜かれないようにすっ飛ばしたのだから。しかし、「腹が減っていたので、早く飯を食べたくって急いだの」 などと言う。この人は車で来たそうだ。ピストンで帰ってこの後黒岳へ登ると言っていた。日本 300 名山と言うのがあるようだ。御正体も黒岳も入っているのだと言っていた。飯を作っている間に、同じ電車の二人組も着いた。アルファ米の飯は美味くなかったがとにかく食って、ゆっくり休憩。
さらに二人、峰宮後で休んでいたもう一人の人と、新たに一人上がってきた。今日の登山者は合計で六人。下りもまったく良い道でルンルン気分。少し下ると植林になって開け、富士山がドーンと大きい。休んでスケッチ。双眼鏡で見ると、三つ峠の向こうに鳳凰三山が見える。山伏峠からは、大棚の頭に登って切通峠へ向かう。大棚の頭まで、15分で登って、息が切れて休み。サイダーを飲んだら、まだ熔けきって無くて氷りが残っていた。切通峠への道はカヤト。なだらか。夕方近くなってきたので少し焦って歩く。道が良いので問題無い。富士山は雲がかかって上のほうは見えなくなってしまった。
切通峠の一つ手前の鞍部で人に会う。もう 50以上の人だ。丹沢側の落合から切通峠に上がったそうだが、林道からの峠道の取り付けがわからず苦労したと言っていた。これから、山伏峠まで行くそうだが、平野に下りるか、尾根通しに行くのか迷っていたみたいだが、僕に会って道の様子など話しているうちに、心を決めて、尾根通しで行く事にしたみたい。途中で暗くなること覚悟の上だ。気をつけてと言って別れる。切通峠は、前に来たときには間違っていたらしく、今度初めてだった。まえは、Short Cutしたらしい。下りで確認した。平野に着いたら、5分の差でバスが出ていってしまっていた。45分くらい待った。