中村尾根(仮称)・中双里


セイメイバンの尾根からみて登りたいと思っていた金山鉱泉の西の尾根を、西奥山から登り、林道に出て中双里から桑西に下りました。尾根はここを歩いた記録を読むと「中村川と土沢に挟まれた尾根」と書かれていますが、尾根にある唯一の三角点の点名を取って中村尾根と仮称しました。きつい尾根でした。中双里からの下りも結構な藪でした。消耗した山行でありました。
日時 2005年5月21日(晴)
晋 万
無理やりここからあがる
5:55 若葉台、6:34 八王子発に乗って 7:20大月着。西奥山へのバスは 7:35。遅能戸着 7:50。橋を渡って工場の先で水を汲む。水場の回りには蛙かな? 鳴き声が沢山するが蛙は穴の中にいるみたいで見えなかった。次の橋を渡ってすぐ先に階段あり 8:05。少し先まで偵察して見たがよさそうな所も無いのでここから登ることにした 8:10。

特に道は無い。ずるずるの急斜面を這って登る。木があるので助かる。登りやすそうな所を登って尾根に出ると 8:30、600Mくらいの所。早くも消耗した。尾根には昔の道跡あり。ヤマツツジは満開。すぐに笹が出てきて、濃くはないがうるさいので左の植林地に逃げる。笹に花が咲いていた。730M山頂 8:50。晋は登ってきた方向を一寸間違っていた。磁石で確認。北へ下りにかかるとすぐに道はしっかりしてきた。5分で峠、左右から踏み跡。

食事した場所から姥子山を望む
ここからの道は踏み跡がしっかりある。木の間から左下に中村の集落が見える。750M圏にはテレビアンテナあり。鳥屋ノ丸が良く見える。左後には富士山。9:20 759M、ここからも富士山がきれい。右は松林になる。稜線にはテレビアンテナやその残骸があちこちにある。9:40 中村へ下る分岐。少し上には狸のため糞。9:55 884.5Mの三角点。踏み跡はすぐ下を巻くので右に上がって確認。標石は上に金属板をはめ込んだ新型。急登を登り929M 10:05。東西に細長い山頂の西端から下る。ヤマツツジが綺麗。

少し下ると木に赤ペンキの印あり。左に回りこむ。さらに少し下るとまた赤ペンキ。ここで右にトラバースするのだが、ペンキがあるので正しい道だと思って真っ直ぐ下ってしまった。すぐに平坦になる筈がならない。870M位まで下ってペンキまで戻った。ペンキからトラバースすると、上のペンキから左に回り込まないで真っ直ぐ下りて来る所に出た。真っ直ぐに下るともろそうな岩場なので、我々が来たように巻くのだろう。ここから暫く平坦な尾根。

背丈より高い藪の中を進む
左に曲がる感じで進み、急斜面になる。あがるともろい岩場を越えてさらに少しで 1000M。左へ進む。少しの間平坦。右側は赤松林、左は広葉樹。11:00 1070M。5分ほど休憩、かなりきつい。この尾根は歩かれていないなぁ。前方に鉄塔が見え、左から上がってくる良い道を合わせるとすぐ鉄塔 11:20。昼食にした。もう日陰の方が良い季節になった。正面に雁ヶ腹摺山から姥子山への稜線、左に鳥屋ノ丸、右は大岱山。エニシダの黄色の花が咲いていた。11:55 出発。鉄塔から先は巡視路になっている。少しでNo.12と13を指す道標があり、綺麗な道が横切る。

真っ直ぐに尾根道に入った。藪道だが薄い踏み跡がある。12:15左から尾根が来る所 1180Mくらい。ここから右ヘ。尾根なので踏み跡はしっかりある。ミツバツツジがあるが終わりかけ。1200M位から笹薮道になるが、刈払いしてあり赤杭に H9とある。登るうちに刈り払いが無くなって背丈越す笹薮になってきた。薄い踏み跡を漕いで行くうちに道形が無くなったので探す。松の木の所で右に行くと笹薮から出た。広々と刈り払いされている。そのまま進んで右から来る尾根に乗り、これをあがる。ここはわざわざ尾根まで行っても道は無いので笹を出たところで、藪に沿って上にあがれば良い。

やっと藪から開放
12:45刈り払い終わり、正面は笹薮の壁である。ここが東尾根との合流点 1275M。赤ペンキの木の左に薄い踏み跡 ? があるのでもぐりこむが、すぐに無くなる。道形は全く無く、藪を漕ぐ。倒木も沢山ある。とにかく尾根をはずさないように上がった。1315Mで左側の切れた尾根に乗った。この辺からミツバツツジが出てくる。綺麗。尾根になると一応踏み跡もある。13:05 1365M。この尾根に入って古いが青いスズランテープがある、少ないが。踏み跡はあるが藪は厳しい。背丈を越す。時々踏み跡をはずし、探しに戻ったりする。厳しい笹薮。13:30やっとの事で林道に出た。カーブミラーの所。ミラ−に赤テープとススランテープがしてあった。藪を堪能した。が、ものすごく疲れた。一休みして帰りを考える。姥子山へ登る元気は無いので中双里から桑西へ下る事にした。道は悪くない筈だった。

木の葉が美しい中双里
13:45 出発。林道を下る。鳥屋の丸から上がって来る所からは舗装。この辺のミツバツツジは満開で綺麗。かなり下って 14:00中双里入口。赤テープあり。ヤマツツジはまだ蕾だ。取りあえず入口はとても良い道。少し入ると道は分岐する。左への道は整備された道で綺麗だが一体何処に向かうのか?。我々は、真っ直ぐに、少し草の生えた道を行き中双里に登って行く。登らず右に尾根をまいて行く道もあり、この方が綺麗だが、これも一体何処に向かうのか?。中双里の山頂は広々していて広葉樹の新緑が美しい。踏み跡をたどると道はまた右に巻いて行くので、道を外れて広い尾根の一番高い所を進んだ。踏み跡は薄い。テープは全然無い。入口に赤テープがあるくらいだからこの尾根は安心と思ったのは間違いだった。

山頂から南南東に下る。尾根は広いので注意を要する。磁石を見ながら薄い踏み跡を辿るがここは笹が無いので楽。1310 M位まで右寄りを下り、尾根が急に落ちて行く所で左にトラバース。笹薮に突っ込む感じで左の尾根に入り南東へ。また背丈を越す笹薮になった。1200Mあたりで笹がなくなり鳥屋の丸が左前に大きく見えた。1150M辺りでは道形を拾って行くとうまく右の尾根に乗った。1150付近で尾根が分かれるのは右よりに行く。下りは枝打ち、刈り払いの枝が一杯落ちていて非常に歩きにくい。万、こける。1170M圏の山頂への登りは又藪を漕ぐ。山頂は藪の中 15:10。ヤマツツジが一本咲いていた。万はかなり疲れた。ここからは下りのみだ。

下山し ホ!
藪の踏み跡を南へ方向を定めながら下る。右は手入れされていない植林地。南東よりに下るのだが踏み跡は南なので晋が先に下りて様子を見た。少し下った所で平坦になり南東へ向かうのを確認、万を呼ぶ。道は左寄り雑木林に入って行く 1030M付近。割にはっきりした道になって 15:25 鉄塔。やれやれだ。鉄塔からは巡視路になり良い道になった。15:35 巡視路の黄色の標柱、NO.15 とNO.16を指している。15:40 橋を渡る。

バスは 15:53。民家の前で水を飲み明日のコーヒーの為に水を汲んで、15:45 バス道に出た。バスは少し遅れていて 15:55にハマイバ前行きのバスが通って行った。折り返して来たのは 16:00一寸前。16:20 大月着。16:35 のホリデー快速に乗ったら昔の特急用車両で良かった。橋本で買い物をして自宅には 18:45着。アア疲れた。

今日は全体に厳しかったです。特に野分の頭東尾根に入ってから林道までの 45分は辛かった。テープがあったのはその笹薮を漕いでいた時に青のスズランテープが 2-3 あっただけです。山名板も全く無しです。四等三角点は 884.49M、点名中村、1994年2月1日新設。標石は新型。下った中双里の尾根も、中双里の山頂は素敵な所なんですが、藪あり、テープ無しで、初めての尾根でしたので、かなり気を使いました。歩数 31500。