能岳・鷹取山


年末でもあるし天気も良さそうだし、駅から歩ける低山の日だまりハイクを考えました。藤野から鷹取山が良さそうと思いましたが、それだけでは短いので上野原から能岳を加え、先に能岳に登り、鷹取山から藤野に出ることにしました。
日時 2015年12月28日(晴)
晋 万
朝食は家で済ませ、7:01若葉台発の予定で出たが、一本早い6:55に乗れた。橋本から7:17、八王子から7:34とそれぞれ予定より一本早く行けたので高尾ではゆっくり座れた。時間が遅いのか登山者は少ない。8:05上野原着。バスは8:08なので急いでバス乗り場へ。新井行きのバスを見ていたらバス乗り場の係りの人が能岳と隣の聖武連(しょうむれ)山のハイキング案内図をくれた。聖武連山にも心が動いたが予定通り能岳から鷹取山に向かうことに心を決めた。能岳への登りは向風(むかぜ)の先の向風登山口からを考えていたが案内図を見ると新井バス停から虎丸山を経て登れそうなので変更することにした。

バスは時間通り出る。8:20新井で下車、準備して8:25出発。豆腐屋の角から北東へ入り道なりに進む。庚申塔があり、その先にも石仏と石燈籠がある。過ぎて直進すると虎丸山への道標がある。振り返ると富士山が綺麗。右へ入ると直ぐにまた左への道標がある。しばらく谷沿いに進む。右の尾根への分岐を過ぎしばらくで道は左へ曲り谷筋を回り込んで左側の尾根に出ると鳥居があった。少し登って右へ行くと南からの尾根に合流し左へ少し登ると虎丸山468Mに到着、8:55。頂上には虎丸神社がある。正月の注連縄と松が付けてあった。富士山は木の間から見える。

立派な馬頭観音
9:00神社の脇から山風呂という道標に向かって下る。滑るので虎ロープが張ってあった。9:05下り着いたところに道標あり、踏み跡が下っていた。少し上がって9:10山風呂分岐。能岳へ向かって登って行くと馬頭観音があった。享保19年(1734)。良い顔だ。脇から踏み跡を上がってみた。藪の小ピークを越えると馬頭観音からの道に戻り、出た所に夫婦岩と看板があり小さな岩が二つ並んでいた。そのすぐ先に道標があり左は向風へ、右は八重山への巻道がある。真っ直ぐ登って八重山からの尾根に出て左へ行くとすぐ能岳山頂543M、9:30-35。ベンチがあり気持ちの良いところだ。富士山はここからも木の間に見える。西に扇山方面がみえ、東には高尾山稜が見える。頂上に小屋が見えるのは陣馬山だ。

南東に下って能岳峠、9:40。享和2年(1802)の馬頭観音が道端にあり良い感じだ。少し上がって八重山山頂と標柱があり四阿がある、9:45-50。富士山方向の景色が良い。右手に大きく見えるのは権現山稜の雨降山だ。四阿からシュンランコースが西に下る。展望台方向へすすむ。僅かに下って登ると歌碑のところ、10:00。八重山の由来が書いてある。ここはさっきの山頂よりもやや高いと思われる。少し下って鐘がありその先が展望台。富士山を正面に右は雨降山から丹沢方面まで一望。最初の考えではこの付近から506Mの方へ行けないかと思っていたが道は無い。中学校へ下ることにする。

10:10出て、少し下ると道標。中学校登山口へは右を指すが真っ直ぐも階段があるので直進する。どうやらこれは旧道らしい。少し下ると八重山ハイキングコースの道標がある。ここから山腹をトラバースして506Mへの鞍部に行けるかなと思って左に入ってみたが道が悪い。道は結局鞍部には向かわず、途中でぐるっと回って元の道の下の方に出た。クリの森という標柱があったりする。さらに下ると八重山と言う標柱を過ぎて沢のところで今のハイキング道に出た、10:25。下って来た方向には学校林なので入らないでくれとの看板があった。登山者2人が来た。良い道を歩いて10:35中学校の駐車場に出た。

工業団地に向かい、団地手前の信号で左折、奈須部へ向かう。集落手前で斜め右に下り、道なりに川を渡って、坂を登り、右に行くと県道に出た、11:05。右へ行き簡易郵便局の前を通り過ぎて、沢井入口バス停の三叉路を左へ行くと、左側に老人ホームが見える。その前に鷹取山登山口がある、11:10。

鷹取山山頂
北斜面なので霜がある。階段には小さいながら霜柱があり、木の葉もあるので滑る。気を付けながら少し上がって、平坦になると石祠が三基並んでいた、11:20。中央の古い小型の石祠は幕末の嘉永4年。そこからの登り道は右に古いバラ線の柵がある。鹿柵にしては低いので人間除けだろうね。もう少し、もう少しと思いながらも中々着かない。尾根筋は葉が落ちて明るく、日も当たり、冬の日だまりハイクだ。11:35鷹取山に到着。広くて気持ちの良い山頂。藤野十五名山だ。ガスボンベを切って作った鐘がある。鷹取山神の石碑のところで昼食にした。風もなくポカポカ。山頂からは遠くに大蔵高丸、白岩丸の特徴ある姿が見えた。ゆっくり食事して12:30藤野駅に向かって出発する。

12:35藤野団地分岐。さらに少し下って、上がると上沢井分岐、12:40。ここからは上り下りしながら緩やかに下って行く。陣馬山の方を見ると随分上の方まで家や畑があるのが分かる。12:45上小渕分岐。その先に藤野町の基準点があった。12:55左側に進入禁止とあり、右に登る。地図では370M付近で北に尾根が分かれ、道は右に急に曲がるところ。道標はあるが目立たないので、ここは目立つ道標が欲しい。13:00四叉路。地図では右折して南に向かうのだが、南に向かうのは巻道。赤テープの踏み跡は真っ直ぐ登って行くので我々もそちらへ行く。登って緩く下り13:05巻道と会う。13:10小渕山350M。藤野町十五名山の山名柱あり、標高がマジックで訂正してあった。

下って13:15関野分岐。13:20屋根だけの石祠があり道が無くなったように思ったら、その先の3Mほどの崖を降りるのだった。13:25小渕峠。地図は四叉路だが北側の道は藪の中だ。ここからは少し登りになる。軽く登って少し下ったところにJRの93号鉄塔があった。今時の大鉄塔に比べると小さい。13:35関野分岐があり、50Mほど登って岩戸山到着377M、13:40。久し振りに登ったという感じがする登りだが短いので一気に登れた。明るい気持ちの良い山頂だ。ここも藤野十五名山。

13:45東電の鉄塔17号。大室山が正面に綺麗だが頂上は雲をかぶっていた。明るいところでミカン畑がある。少し進んだ鞍部にはパノラマコースの案内板がある。13:55東電18号鉄塔を過ぎ、桜コース入口の分岐を分けてパノラマコースを進む。ここまで来ると高速道路の音がうるさい。下りかかったところに上への分岐あり、上がると藤野神社。参拝し無事をお礼する。脇に金毘羅の石祠があり享和3年(1803)。神社からは正面の長い石段を下った。桜コースのこちら側の入口がある。14:05駅まで10分の道標があり、下って高速道路をくぐり右へ、沢井トンネル入り口に出て左へ、線路脇を右へ、駅には14:10過ぎに到着。電車は14:08に行ったばかりで14:39まで待つ。晋は顔を洗い、体を拭いた。ここの大きな誰でもトイレは温水が出たのでびっくりした。高尾で京王に乗り換え、調布で乗り換え。調布15:44に乗って16:15帰宅。


天気も良く、今日は風も穏やかで、楽しい冬のひだまり里山ハイキングになりました。能岳から八重山の稜線からは富士山が良く見えました。鷹取山もアップダウンの少ない明るい良い稜線でした。里山なので道が錯綜していますが道標はしっかりしていました。低山ですが気持ちの良い山行でした。藤野十五名山を三つ登り、どうやらこれで藤野十五名山は完登したようです。