お坊山(東尾根)

昨年、お坊山-笹子雁ヶ腹摺山に行った時に、お坊山東峰からの登山道がありました。地図には点線もありませんが良さそうな尾根です。一度歩いてみたいと思いました。下るより登る方が良いので、笹子の吉久保地区から登り口を捜しながら行ってみることにしました。藪こぎがあるかもしれない。登り口が見つからなければ、大鹿峠まで行って、お坊山に登りそこからこの尾根を下ろうという考えです。日曜日に行くには、距離が短いので良いのかもしれない。
日時 2001年4月15日(晴れ)
晋 万
家を出る時は、もう明るい。若葉台駅に着いた時には、日が登ってきた。早くなったものだ。若葉台 2番は 5:27発になって、前より 1分遅いので、橋本乗り換えを少し急ぐ。高尾 6:15発は、登山者は少ない。団体もいない。それとも皆な出足が遅いのかな。中高年の人達が山にあきてきたのかな。中央線の車窓からは、山の木々の新芽が薄緑色で綺麗。7:07 笹子着。登山者が 7〜8人降りた。準備をして 7:10歩き出す。

稲村神社の枝垂れ桜。綺麗。
国道 20号線の橋のところにはイワツバメがもう来ている。稲村神社には 7:30。今日はお祭りだ。咲いている枝垂れ桜は満開だ。神社は今日は開いている。神社の石垣にお坊山の行き方を書いた新しい案内板が建っている。高速道のバス停の所で中央高速道をくぐる。7:45 登山道入り口。立派な案内看板が要所にあった。ここに新しい取り付きが出来ている。看板も、新しい取りつきの登山道も笹子町の原壮年会の人達が作ったみたいだ。

道は出来たてのほやほや。まだ踏み固まっていないほどだ。上手に切ってあるジグザグ道。15分で上平山とある所に着き右から旧道と合流する。旧道は木で止めてある。ここにもルート案内の看板がある。

ここから尾根道になる 8:00。道は良く歩かれている良い道。ヤブも無くものすごく綺麗。8:10 鉄塔、840m。ツツジが咲いていて美しい。赤紫のミツバツツジが、まだ全体に茶色っっぽい林の中で良く目立つ。8:15、891m。8:30、992m。1200m への登りにかかる前にベンチがある。正面に滝子山が大きい。

しゃにむに直登するが、右側に山腹を絡むジグザグ道もある。左下に笹一酒造が見える。1130m くらいから、少し道は緩む。ジグザグ道にもここでまた会う。ベンチもある。滝子山が大きい。9:00 三等三角点の棚洞山 1201M。 正面にお坊山。その左に南アルプスが少し見えて美しい。少し下ってからお坊山への登りにかかる。ウコンバナが咲いている。ショートカットして直登するが、右にジグザグの良い道もある。左斜め後に富士山が見える(右の写真)。今日は空気が澄んでものすごく美しい。

9:35 お坊山東峰 1421m。葉がまだ出てないのでやけに明るくて広々している。ベンチもある。富士山を二枚写す。このコースは道が良い。5分休んでから出る。大鹿峠分岐はすぐだった、9:45-9:50。ここに来て、晋は東峰とここを間違っていたことに気付く。このお坊山東尾根ルートはそのうち案内書に載るのではないかと思う。気持ちの良い道だし、お坊山に登るには一番便利だ。稜線を外さないで登るとわかりやすい。

お坊山山頂から見た南アルプス
大鹿峠分岐からお坊山はすぐ。お坊山山頂からは、南アが聖から甲斐駒まで見える。右の方には八ヶ岳、その右には金峰山。気持ちが良い。眺望を楽しんだ。食事にはまだ早いので、笹子の雁ヶ腹摺山に向かう、10:00。下って登ると米沢山 (矢平峰)、10:25。お腹が空いたので一寸早めの昼食。富士山、雁ヶ腹摺山が良く見える。山頂の右側に丸林・東沢へ下る案内板がある。道も良さそうだし、丸林地区に下ることにした。まだ時間が早いので万一道が途切れたりしても戻る余裕もある。案内板には沢に下りない事と書いてある。

11:05 出発。道は良いのは、ほんの少しだけ。すぐに有るか無きかになって、急な下りの痩せ尾根を木につかまりながら下っていく。テープは全然無い。地図と、境界線(?)の標を頼りにするだけ。11:25 1210m。初めて赤テープを見る。少し下って、平らになった所で尾根が二つになる。とりあえず右に行く。地図ではこちらの尾根の方が少し長い。植林地と雑木林の境を行く。下ってみたが道が無くなる。11:40 戻る事にする。

11:45 戻って左の尾根へ行く。こちらは少し下ると鉄塔が有るはずだ。少し行くと、赤テープを発見。尾根は右へ曲がる。巨大な鉄塔が見えるのでそちらに向かって下りて行くと、明瞭な道が現れて程なく鉄塔 11:50。南アはまだまだはっきり見えている。

鉄塔のところから 3月24日に行った古部山が正面によく見える。ぶつぶつ言いながら上がった階段道も良く見える。歩いた稜線も見える。その奥に棚横手山もよく見える。11:55出る。

ここからは、鉄塔の保守に行く人の為か、尾根が広がってわかりにくいためか、黄色のテープがあった。少し右寄りに下る。道が分かりにくいので黄色のテープはずいぶん頼りになった。12:20 林道に出る。下に綺麗な建物が見える。こちらから登るには、鉄塔への道標がある所から登るが、相当きついと思う。

林道を下って、12:30 道の駅甲斐大和に出た。少しのぞいて見る。食堂と売店、買いたいようなものは無かった。国道 20号線の橋から下を見ると丸林の吊橋がある。架け替えをするみたいで、新しい基礎が出来ていた。ここは、まだまだ桜が咲いている。駅に行く途中、桜、桃、林檎の花が咲いていてものすごく綺麗。12:50 甲斐大和駅着。早かった。13:07 の八王子行きで帰る。甲斐大和の駅の桜も満開でそろそろ散り始めている。自宅には 15:15 帰る。今日は早かった。山では、誰にも会わなかった。


感想
今日は、前半と後半は一般的でないところを歩いたのと、時間が早かったので、誰にも会わなかった。東尾根は取りつきが分かるか心配したが案内板が完備していてすぐにわかったし、藪も無し。丸林への下りが、鉄塔附近まで、道不明瞭。富士山、南アが素晴らしく良く見えて良い山でした。