お坊山(東峰)南尾根・米沢山北尾根
以前笹子雁ヶ腹摺山の支尾根を登った折、お坊山 (東峰)から南尾根の入口にテープがありました。下れないかと偵察してみたのですが100M程下って尾根に乗ったあたりで断念しました。やはりわかりにくい時は登りに限ります。今日は時間も十分にあると思いますので、下山は米沢山の北尾根を降りる予定です。以前北尾根を下りたときは道の駅方面に下りましたが、今日は尾根の末端まで行く予定です。楽しみです。
日時 2004年11月6日(曇りのち晴)
晋 万
登山道入口
若葉台5:27発に乗る。横浜線・中央線もだいぶ寒くなってきたので登山者は少ない。車内で朝食。笹子駅には7:05着。準備をして7:15出発。登山者は我々を入れて4人下車。他の人は滝子山方面に行った。国道を左に行って、天野工業の前で日向橋を渡り、山の方に行く。中央高速の下を潜ると道は左へ曲がり、尾根の末端を高速の脇を通って進む。
沢沿いに出ると、鉄塔NO.9・NO.10の白柱から沢沿いに入る。赤白のテープがある。7:35 NO.9・NO.10の分岐。NO.10の方に進むと、その先で沢を渡る。ここで水を汲んだ。沢を渡るとすぐに木に赤矢印がある。矢印の方を見ても道らしいものは無いが、大雨で崩れてしまったのかなと思い、矢印の方に登った。が、踏み跡薄くうまく登れない。あっちこっち探しながら登る。植林地なのだが下は土ではなくてバラスみたいな小岩混じりのガレ状。四つん這いになりながらものすごく急な植林地の中を登った。最後は左の方にトラバースして尾根に這い上がると、高速道路の法面の上に出た 8:00。鉄条網があり、この法面の境界みたい。
尾根を進むと、鉄塔の手前で右から来る巡視路に出てすぐ鉄塔 8:05-8:10。819.9Mの四等三角点。左赤松で右正面黄葉が美しい。今日も紅葉が楽しめるみたい。鉄塔から少し上がると、NO.10・NO.11の分岐。尾根を真っ直ぐ上がると、すぐに赤白のテープ。尾根上はしっかりした踏み跡がある。コナラの多い黄葉の林。右の棚洞山の尾根が良く見える。しばらく行くと、右植林地が出てくる。急登を過ぎてしばらくゆっくり登る。殆ど植林地の境だ。又、少し急登が来て左の尾根を合わせると 1050M 8:35。
落ち葉の上を歩く
ここは広いので下ってきたときは迷いやすい。赤テープがあるが下ってきた場合道なりだと右の尾根 (登りでは左からの尾根) に行く感じになるので、植林地との境を下って行くようにすると良い。但し、そのまま右に下っても鉄塔NO.12の巡視路に出ると思う。
左からの尾根は全部黄葉で美しい。8:50 1109Mを過ぎて急登に変わる。ここで右の植林地は終り広葉樹林になる。岩でゴロゴロした尾根になり大岩がある。少し上で、左からの小尾根がくる。ここにも大岩あり 8:55、ここは 1150M位。下りは間違いやすいのか下る方向にテープがあった。更に登って 1200M 越えるあたりで左からくる尾根は地図では良くわかるが、実際は良くわからない。唯、少し尾根が広がるのでテープが割にある 9:10。
1200Mを越えると黄葉は終り、殆ど全部葉は落ちている。1300M越えたあたりで万の写真を撮った。常緑の木がある (松かモミ、確認せず)。前に偵察した時はこのへんまでかな ?。この付近から尾根が少し広がるのでテープあり、登りはとにかく上がれば良い。上の方で又、尾根になる。そのまま上がって赤白のテープがあるとすぐに稜線に飛び出した、9:30お坊山東峰。葉が落ちているので滝子山が良く見える。
下りの時はお坊山東峰 (入口に赤テープあり) から、尾根を50m位下ったらそのまま右の沢沿いの尾根を下りてしまわないようにテープを確認して左寄りに行くこと。沢沿いに行ってもすぐにおかしいとわかると思うが。二重赤テープの場所からはそのまま急降下すること。
始めてみたクロイロコウガイヒル
9:40出発。大鹿峠分岐に下り、少し上でヒルを見つけた。これは血を吸わないクロイロコウガイヒル。長さ10cmくらいもある黒いヒル。万とこの辺はヒルがいなくて良いよねといっていた所なのでビックリ。初めて見たので記念写真を撮る。9:50お坊山。一人会う、湯ノ沢峠で泊って大菩薩までとか。我々は時間があるのでノンビリ進む。10:05 1412M (トクモリ)。黄色のテープがあって南に下れるみたいなので調べてみないといけない。稜線は殆どの木が葉が落ちている中で真っ赤なカエデだけ紅葉が残っていて美しい。
10:30米沢山 1357M。昔は矢平峰と言った。早いが昼食にする。食事中笹子の方から一人上がってきて同じ場所で休憩。今日は残念ながら南ア、富士山方面は見えない。11:05出発。丸林へ向う。日がさしてきた。少し下るとヤセ尾根になる。1250M位からそろそろ紅葉が出てきた。綺麗。ブナの黄色に日が当たるとひかる。1240Mから急降下。鞍部に出ると左の沢側の紅葉がすごく美しい。少し上がって 1211M、やや右から下るがテープがいっぱいある。下って平坦地におりたった 11:40。今日は鉄塔から道の駅には下らずに、868Mの方へ下ってみよう。
正面が植林地。以前、植林地を左側に見るように真っ直ぐ下って、失敗して戻った事がある。今度はそれをさらに下れば良いと思ってここまで来たのだが、地図を良く見るとこれを行くと北東に門井沢に下りてしまう。少し鉄塔の方に行って北に分かれる尾根を行かねばならない。植林地を右に見て北への尾根入口は無いか注意しながら植林地に沿って行くと、なんとなく道形が現れて植林地の境を下って行く。少し下ると浅い沢状の向こうに鉄塔が見え、どうやら鉄塔の東の尾根に乗ったようだ。
尾根末端の降りた所
道形を下って行くと道に枝が張り出したりして廃道見たいになったので左に出て林の中を少し下り、また右に出ると先ほどの道になった 12:00。上を高圧線が通るあたりを過ぎると道は左へ曲がって行く。900M付近で右に尾根が分かれるが左に平坦な方へ行く、12:05、国調筆界基準の標がある。ここまで下るとまだ青い葉も多く紅葉は始まったところという感じ。870M との鞍部にテープあり。登ってくるとここで道が分かれるので左に行けという印だろう。すぐ 870M 12:10、ピンクのテープがある。ここにも国調の標あり。左へ。
次ぎのピークに祠があった。ここが 868M 12:20。左へ。少し薮を行くと左側に古い仕事道見たいのが出てきたのでこれを行く。12:35 炭窯跡が 5-6 もあり祠のある所に出た。右に下って行く踏み跡もあると、真っ直ぐに下る廃道があるのでこれを行く。薮がかぶるのがうるさいがとにかく尾根を行くと 12:45 完全に尾根の末端に出た。柿の畑。道路に出ると側の家から白い子犬が二匹出てきて一人前に吠えたり唸ったり。可愛い。その家のおじさんも出てきたので一寸話していると、地下足袋を履こうとしているのにじゃれついて邪魔をして、ほんとに可愛い。捨て犬だったそうだ。よかったね。
吊橋を渡り、国道の下をトンネルで潜るとキリシタン大名有馬晴信謫居跡があった。国道を通らずに川沿いに出て「小路沢の頭」の取付きの橋を過ぎ上がる。以前猟犬を沢山飼っていた所はもう空だった。国道に上がり、13:10 甲斐大和駅着。駅の桜が丁度紅葉の真っ盛り。いつしか晴の上天気になっていた。電車は 12:25頃入線、特急を待ち合わせて 13:34 発。15:45 帰宅。32,060歩。
感想
南尾根の取り付き、沢を渡ってすぐの赤矢印が、あまりにも綺麗で二個もあるので惑わされました。そのまま道なりに行くと巡視路に沿って鉄塔まで行けると思います。この尾根は余りテープが無いので、利用するのなら葉が落ちたシーズンの方が良いと思います。取り付きで失敗しましたが、あとは気持ちの良い尾根でした。下りに取った米沢山北尾根は、覚えていたよりもヤセ尾根でした。今回は丸林まで下りました。尾根末端まで下れて大満足でした。