笹子峠から摺針峠


明日から天気が一週間位悪くなる予報です。この晴れ間を見逃すことはできませんが、昨日から猛暑です。長時間歩くことは辛いので、以前から行きたかった矢立の杉から笹子トンネルへの道を歩き、笹子峠からカヤノキビラの頭を経て摺針峠から新田への下山道を辿ることにしました。余り長距離の歩きではなく、人と殆ど会わない静かな山行を楽しみにして出発です。
日時: 2021年8月11日(晴)
晋 万
天気は良い。昨夜は余り暑くなくて良く寝たが、起きて少し動くと汗が出る。5:32に乗って出発。コロナは、神奈川でも1000人超えで、人の多い所には行きたくない。山も往復も含めて人の少ないところを考える。調布からの電車は 7割くらい座っているが、段々と空いてくる。高尾で乗り換え。高尾から 6:30の大月行に乗る。この電車はいつもガラガラだ。車内で朝食。大月 7:06着。後ろから来る 7:21の松本行に乗る。お盆だがそれほど混んでなく、座席が 8割くらい埋まっている感じだ。7:33笹子で下車。山行きが数人下車、みんな滝子山方向へ向かって行った。準備して 7:40出発。

新田下のバス停の先で右に入る 8:15。日影に入ると涼しい。8:20堰堤を越えてさらに沢沿いに行く。左上方に旧20号線(県212)のガードレールが見える。8:30ゴミのところ。その先で県212に出た。橋を渡って、前回はヘヤピンをショートカットして苦労したので、今日は車道を行く。公団の道路整備の車が来て、枯木が多いので注意しなさいと言われた。ヘヤピンを曲ったところから又山道に入る 8:35。良い道だ。沢を木橋で渡ると茶店跡 8:50 900m。風が通って涼しい。明治天皇の碑がある。進んで、すぐ矢立の杉に到着 8:55。綺麗な杉の写真を撮る。笹子峠方向への道のところに水が来ていた。飲む、美味しい。9:00出発。

久し振りに来た笹子峠
道は踏み跡程度になり 930mから940mの等高線に沿ってしばらく進む。左に向かって沢を渡り、左右の沢の中間尾根を登る 9:05。少し痩せ尾根だが木陰の気持ちの良い道だ。最後は 5mくらい下って県212に降り立った 9:10。しばらく県道を歩く。ヘヤピンの手前で上がって行く踏み跡が見えたのでこれを上がるとショートカットしてトンネルの所に出た 9:20。ここに来るのは久し振りだ。写真を撮ったりしてから 9:25峠に向かって登る。9:30笹子峠 1100m。水を飲んで一息つき、南へ、中尾根の頭に向かう。100mちょっとの急登だ。昔は木を掴みながら藪を直登したものだが、ちゃんとジグザグ道が出来ていた。急登といっても道があると少しは楽だ。9:45稜線に登りついた 1210m。尾根筋の笹は枯れている。最近は笹が枯れているところが多い。

10:00 1278m 中尾根の頭。山名標があるが、ちょっと場所が違っている気もする。進んで 10:10中尾根との合流点 1290m。本来の中尾根の頭はこの地点か、ここから 100mくらい東に行った中尾根上の 1290m圏付近を言う筈だと思う。カヤノキビラへの稜線はところどころ痩せている。10:30尾根が左に曲がって少し下る。ちょっと岩がごつごつしている。下ると右が落ちたコルでロープあり。ここから登って 10:45カヤノキビラの頭 1411mに到着。今日の最高点だ。ベンチに座って大休止にする。お茶を飲んでゆっくりし 10:55出発。

すぐ登ってくる人に会った。今日、山中で会ったのはこの一人だけだった。どこから登って来たのだろうか。このコースは人が少ないのでびっくり。マルバダケブキが咲いている。まだ咲き初めで元気だし綺麗だ。道標には大洞山まで 20分とあったが 10分で大洞山 1402m 11:05。ここにもマルバダケブキがある。少し早いが、ここで昼食にする。木陰だし、適当な風があり、涼しい。座るに良い倒木もあるので、ゆっくり食事して 11:55出発。少し下り、尾根末端の 1350mから右へ下る 12:05。直進の尾根にも踏み跡があり行けそうだ。急坂を下って 12:10摺針峠 1210mに到着。

摺針峠からの下山は初めて?
今日はここから笹子に下る。入口は一見良い道に見えたが、すぐ斜面のトラバースになって、良くない。10分くらいは慎重に進む。カラマツ林になると良くなった。とはいえ道は整備されていないので枯れ枝などで歩きにくい。さらに進んで杉林になると良い道だ。下って行くと、沢筋に出る手前に、木に黄色い道標が付けてある 12:30。すぐ先で左へ行くと堰堤の上になり、堰堤の左側に林道が来ていた。林道を下ると、すぐに荒れた林道になる。左の沢から押し出されたゴロタ石が道に流れて河原のようになっていたり、道が流れ落ちていたりするが、歩けないことはない。

急ぐ旅ではないので荒れた林道をのんびり下って行くと 12:40堰堤のところで左斜面が崩壊し、林道が土砂と倒木で埋まっている。仕方がないので迂回して河原に降り、堰堤の上まで行き、堰堤の上を倒木を越えて行き、堰堤の左脇でまた林道に出た。下流側から見ると倒木と土砂の上を無理矢理超えた踏跡が見えた。堰堤の右側を降りられれば、そちらから堰堤の下に出て沢(水は無い)を渡って林道に来ることも出来そうだった。この崩壊地を越えると落ち着く。車も入って来ているようで、倒木などが片付けられていた。

12:55左から林道が来る。その先で橋を渡り沢の左岸に沿って行くようになると普通の林道になった。13:00水道施設のところ。右から林道が合流する。晋がふと気が付いてバス時間を見ると新田下で 13:10だ。ここから 1kmちょっとあるので無理かと思ったが少し早足にする。すぐ山神社 13:05。13:10林道ゲートに着いた。バス停まで 5分だけどもう無理。よしんばバスが遅れて乗れたとしても、5分遅れだと電車に間に合わない。14:30の電車を目指してのんびり歩くことにした。ここには水道施設があり、水が汲めるので、明日のコーヒー用に水を汲む。ペットと柔らか水筒に 2Lづつ。ずっしり重くなったリュックを持って 13:20ゲートを出て駅に向かう。

13:25新田下バス停。今朝、矢立の杉に向かって入ったところで、ちょうど一周だ。13:35コスモ石油。13:45 寺のところで、東京から107kmの里程標。駅入口は 106.1kmで寺のところから 900mだ。13:55駅に到着した。新田下から丁度 30分だった。電車まで時間がある。駅の改札を入ったところにある水道はこの時期水が熱くなっている。少し水を出してお湯くらいまで温度が下がってから体を拭き、着替えしてスッキリしたが、すぐまた汗をかく。ホームに上がると風があってすこし涼しい。14:28に乗って高尾へ。高尾から京王。北野、調布で乗り換えて帰る。16:45帰宅。


暑い一日でしたが、山は木が多く、ほとんど木陰で、涼しい風も吹き、気持ちの良い山行になりました。特に笹子峠から摺針峠の稜線は気持ちの良い尾根でした。ちょうどマルバダケブキが咲き初めで元気があり綺麗でした。摺針峠からの下りは林道が荒れていました。特に堰堤の所の崩壊地は倒木と土砂がごちゃごちゃですごかったですね。暑い盛りに下山しましたが、雲が多く、直射日光があたらず、助かりました。今の時期は暑いので正味 5時間位の山行が丁度良かったようです。