扇山
先週の金曜日は寒かったので、雪になっているでしょう。雪だし葉が落ちているので、先が見えます。懸案の扇山のマイナーなルート(入尾根)〜マイナーなコース(コタラ山西尾根)が歩けます。取り付きと下山が上手く出来るでしょうか?。ちょっと楽しみです。
日時2009年 1月 12日(晴)
晋 万
不老下行きのバスは上野原 8:42発。ちょっと遅いがこれが始発だ。自宅で朝食をとり、若葉台 7:30を目指すが、1本早く乗れた。時間が遅いし 3連休なので、電車は結構乗っている。八王子始発 8:04発に乗る。高尾で 7分停車。次の電車が来たから、たぶん当初の予定の電車だった。天気はすごく良い。車内は結構暖房が効いている。
稜線の突端から上がる
小仏トンネルを過ぎると、日影は雪が残っている場所が出てくる。8:37上野原着。不老下行き 8:42発に乗る。バスは我々の他に 2名。終点まで行ったのは我々のみ。9:06不老下着。棚頭に向かう。山には雪が出てくるが、道路は割りと乾いている。9:35権現山登り口。9:40入・扇山と奥山方面への分岐の道標。入の方へ左折してすぐに扇橋を渡り、入部落の方に向かう。右を見上げてあの稜線を歩くと尾根の突端から、登れるのにと話していると、植林地の中を人が歩いているのが見えた 9:45。その人が降りてきて斜面の上の方を歩いている。
下から大声でそこに行きたのですがと言うと、最後の家まで行って上がるのだと言われるが、そこに道があることはわかったので、無理やり畑のところから上がると、綺麗な踏み跡が入集落の家のほうへ下ってゆく。お爺さんが戻って来て、扇山かと聞くので、「そうです」というと自分の家の前から上がると良いといわれるが、この尾根からでも上がれるそうだ。そこから右へ少し戻り気味に尾根に出た。尾根伝いに下から綺麗な道が来ているので、少し下って様子を見ると、先ほどの分岐から入・扇山方向へ入らずに奥山方面へ向かってすぐの家の前の個人の橋を渡った所から、取り付けるようだ。以前権現山に登った時、あそこから扇山方面に登れそうだねといっていた場所その通りだった。
アイゼンを付ける
上着脱いで 10:00出発。尾根の踏み跡は枯葉が滑ってきついので、注意しながら登る。尾根道はものすごく急なので、時々は雑木林の中に入りながら登って行く。10:15左から綺麗な道が上がってきた。これが入集落から上がってくる道だ。ここまでは結構な登りだった。息が切れた。この付近は植林地。それも手入れの良い植林地だ。植林地の中を歩き 5分で 657M付近。時々雪が現れるがまだまだ大丈夫。10:30 700M付近。右から尾根が上がって来ている。
その先から雪景色。雪の上に足跡が無い。今週の入尾根は我々が一番みたい。10:40 764M付近。10:55 850M右から尾根が来ている。ここから雪が増えるし、急登になるのでアイゼンをしたほうが安心なのでつけた。11:05出る。植林地の中を登って行く。次の急な登りは、左に明瞭な巻き道があるが、入口が止めてある。たぶん、この巻道が崩壊で危険な所だろう。あまり良くない急坂を直登する。ひと登りで左から巻き道が上がって来ている。
山頂直下の稜線に飛び出した
1000M 付近から、雪が増えてきた。最初の急登 1000M〜1050M の場所がきつく、途中から雑木林に逃げ込んで上がる。1050Mから少し緩む。そろそろ山頂かなと思うが、左側は最近の植林地になる。がその先最後の急登は、10CM以上の雪があり、アイゼンがあっても滑る滑る。最後は少し緩むが、それでも滑りながら 11:50コースの境界見出標の場所に出た。すぐ下に大きな変ったブナの木がある。入尾根への下り入口に橙色のテープがある。
ここからは綺麗なトレールが出来ている。すぐに山頂。山頂は団体が新年会をしていた。お雑煮・お汁粉・お手前 ETC・・・。大賑やか。富士山は残念ながら山頂は雲で見えない。食事中の人達やまだまだ登ってくる人が多い。千葉から来た女性と少しお話をして食事にする。太陽は雲に隠れたりして風が出て時々寒い。食事を早々して、12:35出る。最後まで富士山は山頂が見えなかった。
コタラ山山頂
百蔵山方面に進む。大久保山付近までには登ってくる人達と結構出会う。中には自分達が何処を歩いているかわからない人達も居て、ここは何処かと聞かれたりした。何処から登ってきたのだろう?。道はトレールもしっかりあるし、アイゼンもしっかり効く。13:15 818Mを過ぎる。しばらく進んで、もう滑るような雪もないので、アイゼンを外し、また要るかもしれないのでぶら下げて歩く。13:40宮谷分岐。宮谷方向に下ってゆく足跡が少しある。ここでアイゼンをしまいコタラ山への登りになる。道は2.5万の地図よりもコタラ山頂上に近いところまで上がる。道が左に百蔵山に向かうところでトレールを離れコタラ山に向かう 13:50コタラ山。夏はバラ薮の濃さそうな場所だが雪で大丈夫。
北西へ薮を分けて少し下ると、はっきりした尾根になり、左から道が来る。そこからは少しはっきりした道になる。右下に浅川の集落が木の間から見える。1410M 695Mの場所。赤・黄のテープが初めてある。テープの先から左へトラバース気味に行く道跡があり、進むと西への尾根に乗れた 14:15。14:25 600M付近の等高線がくびれた場所。ここは植林地で、ここから道は薮は被るが窪んだ昔からの道となり、はっきりしてきたので快調に下る。案内書にあった530Mの直進尾根は見落として、地図の破線路をどんどん下る。14:35ちょっとあやふやになったが、すぐ下に右への踏み跡があり OK。
川の側に出た
たどると、又良い道になる。470Mの所でまっすぐ行く尾根伝いの踏み跡が分かれた。綺麗な道なので入ると、すごい急で、すぐあやふやになった。戻ってまた古い道を下ると、こちらの昔の道も、下の方は悪くなり、沢に下りて堰堤に出た。少し進んで沢の対岸へ。沢渡りを繰り返しながら沢沿いに少し下ると、畑に出た。住宅の間を通り、15:05落合橋バス停。バスは15:43分。淺川入口まで歩く。バス停には地元の老人が 2人いて、バスを待っている感じ。
少しお話をしたりして 15:23のバスを待つ。が、気が付くとこのバスは平日のみ運行。先に進む。歩いている間に、上和田・浅川・奈良子行きのバスが走って行く。結局おじいさん達は、ただバス停付近に居ただけだったのだ。歩いて疲れたので葛野でバスを待つ事にした。待っていると、ジョギングで走っている人が「駅まで歩かないの」というではないか。「もう充分歩いたので今日はここでいい」という。荷物を整理しおやつを食べながら待つ。
バスは 3台行ったので、帰りのバスが 16:00台には 3台もあるが、休日はこの時間帯で終わりだ。16:07 のバスで猿橋へ。バスの運転手さんはこのバスは奈良子からの戻りと言っていた。猿橋で 1名乗ったので 3名のみ。ますますバスの本数が減るだろう。電車時間が近いのか運転手さんはちょっと急いでくれた。切符を買っている間に上り電車が入線。大急ぎで乗った。間に合ってよかった。立川行きだったのだ。
結構乗客が乗っていたが、ゆっくり座れた。途中からも登山者が乗ってきた。八王子で買い物をし、橋本 17:47発に乗って帰る。自宅には 18:20着。天気も良く、楽しい雪山山行でした。
登りにとった入尾根は、なかなかきつかったです。でも雪も結構あって面白かった。下りのコタラ山西尾根は、ほとんどテープはなし。夏はかなりバラ薮になりそうです。そう迷いそうなところもない感じでした。下の方は昔の古い道、炭焼き道かな、になりますが、どこでもそうなんだけど、古い道は上のほうは良いが里に近くなると何故かあやふやになったり、無くなったりします。今度もそうでした。バス停で話をしたおじいさん達は、我々の見過ごした 530Mから直進の尾根道が良いと言ってました。次回はこのコースを、新緑の時に歩いてみたいものです。