大桑山北尾根


久し振りに中央線の沿線の山に行くことにしました。何処に行こうかと悩みましたが、バスなど利用しなくても良い場所を探し、結局高畑山の隣の大桑山に行きました。「中央線の山」に載っている通り、北尾根から登り、鈴が尾山へ回るコースです。久し振りの藪山ですが、今の時期なら OK です。
日時 2001年12月23日(快晴)
晋 万
高尾発 6:15に乗るつもりで 4:30起床の予定にしていたが、今日の山行はそれほど長くないので、もう一度寝て、5:20起床。すぐに電車の時間をチェックして、自宅を 6:00出る。若葉台発 6:20、橋本発 6:44に乗って八王子には 6:54に着く。中央線のホームに走って 6:55発の甲府行きに乗りこむ。ラッキー。そこそこ乗っている。

7:35鳥沢駅着。山に行く人は我々と他に二人。準備をしてすぐに出発。駅から高畑山方面へ歩く。今日は気温は低いが風がないので良い。8:00小篠の高畑山分岐を右に行く。8:15津成に入り、火の見やぐらの先を左に入る。ここは藤崎のバス停がある。真っ直ぐ入り少し登って行くと、Y字型になる。バイクに乗った老人に会う。「この辺から山に行けるの」。万、「直接大桑山」、「フーン」。良くわかっていないみたい。我々は真っ直ぐ入って行く。

入って行くと、猪除けの柵がある。柵を入ってすぐ左へ上がりこむ。ここで上着を脱ぐ。とりあえず正面の高みに登り、尾根に出ると薄い踏み跡がある 8:25。8:35 右が植林地になり、道形が少しはっきりしてくる。少し行くと、今度は左が植林地、下の沢すじは金曜日の雪がまだ残っている。8:50尾根が右に曲がる所で露岩が出てきた。左の沢の水音がする。

8:55左からの道が上がってきている。この道は沢沿いに上がってくる古い仕事道だ。晋が左の沢に水を汲みにいったが、道はすぐ消えるそうだ。水を汲んでいる間に猟の人が上から降りてくる。「何処から来たの。何処の山に行くの」、 万 「大桑山」、「登山道が本かなんか載っているの」、「載ってないマニヤックな山行が好きなの」、「フーン」、そのうち晋が戻ってきて少し話す。林道までが、かなりの急登とか。9:00出る。別れてすぐ他の人に無線で我々が登っていることを話している。そうだよね、我々も人に会うとは思っていないもの。

雪の残っている急登
右は植林地。その為の仕事道だそうだ。本来の道は藪に覆われている。雪が薄く残っている。9:15大きな 「なら」 の木の所を通過。9:30右からの支尾根。頭の赤い石標あり。下る時は、ここはちょっと注意がいる。振り変えると扇山が大きく、その左奥には麻生山と三ツ森の稜線が良く見える。藪っぽい踏み跡だけど、つかず離れずに旧道あり、旧道は荒れて歩けないので踏み跡のほうを歩く。

9:45林道に出る。林道は無舗装で、作っている時は騒々しかったのだろうが、今は落ち着いてしまっている。横切って真っ直ぐ直登する。登っている途中から 左から登っている踏み跡 (雪なので良くわかる) が出てきた。登っている人がいるのかな? 猟師かな? 9:55左からの稜線とドッキング。下る時は、境界見出標 (テープあり) の少し下から左へ、切り開き状を下れば、林道の凸部に出るから真っ直ぐ下ればよい。

10:05 大桑山山頂着 980M。本当にダイレクトに大桑山に着くんだ。北尾根入口は山名板の所で縦走路から直交して北へ入る踏み跡になっている。九鬼山方面の案内がある。少し休んで 10:10そちらに向う。下りかけると三ツ峠の向こうに富士山が見える。今日は最高に美しい。道は良い。ここは登山道なので藪はない。ぐんぐん下って、電波塔への道 (林道) 10:30。目の前のガードレールを越えて真っ直ぐ進む。鞍部が突坂峠。享保 2年 (1717) の馬頭観音がある。

正面を登る道は南斜面は伐採中。富士山と、その左に二十六夜山から今倉山の稜線が良く見える。10:45山頂に着く。登りは少し暑い位だが気持ちが良い。ちょっと早いが昼食にする。食事中 5人の女性が通る。向うもびっくりしているが我々もビックリ。後ろの人が藪になれた感じ。11:25出る。ここからは薄い踏み跡があるだけ。11:30鈴ヶ尾山 833M三等三角点(右の写真)。林の中だが、葉が落ちているので明るい。なかなかの藪道。新ハイの山名板が建っていた。

この辺はイバラの藪が多い。11:40尾根分岐を左に行く。11:50 730Mの標高点。少し下って登った上には、テレビアンテナがある 12:00。ここからの道はしっかりしているのでぐんぐん下っていくが、太陽と比べて方向がおかしい。6-7 分下りてから磁石でチェック。どうやら西向きで、このまま下りると朝日小沢に下りてしまう。アンテナの所に戻ってもう一度良く見るが北西方向の道はない。地図を見てもう一度探す。意を決して 12:20北西へ下る。道はなくて急な斜面を直下する。下のほうに古い赤テープがあった。尾根に出ると踏み跡がある。一応安心する。

わずかに登って尾根が二つに分岐する。ここは左へ行く12:30。5分ほどで、荒れた昔の山道が現れる。又、赤テープある。赤テープは、この 2ヶ所だけだがなかなか上手くつけてある。明瞭な尾根になったところで、左から朝日小沢からの道を会わせる。道はかなり荒れている。幡野への藪道を右に分けて、藪を上がると 597Mのピーク。黄色のテープがあった。この山は通称幡野山 12:45。

下りかけたところで石碑がうつぶせになっているので起す。明治時代の墓碑。道はずっと尾根伝い。バラ藪がはびっている。植林地の脇を下り、13:05神社のところに出た。大きな神木が社殿の裏にある。13:15 舗装道に出る。こちらから登るには幡野入口バス停から「たばた橋」を渡って民家の脇からから登る。ここから猿橋駅まで歩く。途中バスが追いついてきたが、そのまま駅まで行く事にする。駅の脇まで来たら、ホームのアナウンスが聞こえ 13:54発と言う。あと1分半。走りに走る。乗りました。八王子発 14:50の横浜線に乗り、自宅には 15:40着。早かった。


感想
今日は、なかなか手応えのある藪道で、地図読みも必須、ルートファインディングもあり楽しかった。低山だけど、テープもあまりなく、大桑山、鈴ヶ尾山以外は山名板もなかった。大桑山から林道までの登山道以外は藪だった。が、良い山だった。気温は低かったが、風がなかったので暑いくらいだった。38,000歩。