大岱山 2005


中央線の初山行。雪が少ない南尾根を歩く事にして探しました。南尾根から大岱山そしてセイメイバン東南尾根が歩ける事がわかりました。バスは西奥山行きで遅能戸で下車。金山鉱泉の前から山道を登るのが普通ですが、稜線の端から登りたいので、我々は鉱泉の手前の民宿の森屋荘から登る事にして出発しました。雪はどうでしょうか?
日時 2005年2月5日(快晴)
晋 万
西奥山行きのバスの始発は大月 7:35発。それにあわせて出発。若葉台 5:56発に乗り、橋本乗換えで、八王子始発 6:34発に乗る。冬なので登山者は少ない。車内で朝食。車内で八王子市の山岳協会が5月22日に行われる 8山縦走のパンフレットを乗っている登山者に配っている。我々にもくれた。健脚コースと普通コースがある。歩いたコースだったが、面白そう。

7:20大月着。この電車で来ると富士急にも乗れるみたいで殆どの登山者は富士急に乗った。駅前には、我々の他に一人の男性の登山者が残った。何処に行くのかな ? 我々と同じかな ? 待っているとバスが来た。同じバスにこの登山者が乗っている。姥子山、雁ヶ腹摺山、それとも同じコースかな ?

ここから登りました
7:35バスは出発。乗客は 3人のみ。7:50遅能戸下車。山支度の人も下車。準備をして出発。もう一人の登山者は少し遅れて歩く。林道を歩くが風が結構あって寒い。8:05 正面に森屋荘が見える。その前で右の橋を渡って入る。すぐに森屋荘の駐車場。宿の敷地を歩いている感じだがチャンと道がある。沢沿いを歩く。歩いていると後ろから車が来て猟の人が声をかけて来た。何処に行くの「大岱山」と言うと、東沢を詰めて行くと上のほうにお釜が在って、越しにくいとの事。左の尾根を超えて行くと言うと、先週この尾根を下ったけど金山鉱泉から上がった方が道が良いとの話だったが、やっぱり予定通りここから上がる事にした。大岱山付近は腿までの雪との事。お礼を言って出発。車は堰堤を越えて奥に入っていった。

堰堤手前の廃車が 4台ある広場から左へ上がる 8:10。はじめは広い道、少し上がって道が山腹へ入って行く所から藪を登る。7-8分で尾根に出た。尾根上には踏み跡がある。多分これを下ると森屋荘の中に入るのだろう。暑くなったので上着を脱いで身支度をして出発 8:25。道は藪を被っているが尾根をはずさ無いように上がっていく。時々古いテープがある。

700M 8:40。右にセイメイバンが高い。風があり吹くと寒い。時々狭い尾根があるが大丈夫。9:10 850M 位のところで左からの良い道が上がってきている。これが金山鉱泉の道と思い写真を撮る。が、道標が無い。木の間から左下に金山鉱泉がさっきからちらちら見える。この辺はアセビが多い。鹿はいないようで糞は無い。

9:20 もう少し上がった所。900M 位の場所が金山分岐。我々が上がってきた方向は止めてある。ここからの道は良い。大月市の道標も出てくる。1000M付近からは雪がべったりついた所も出てくる。とくに植林地のすぐそばと山を巻いた場所に多いが大丈夫。1050M は西を巻いて通過 9:45。10:45 「平成9年度集落水源地整備事業」の看板の場所で左へ曲がる。

少し上がって 1100M付近。木の間から富士山が良く見えた。手前右に鳥屋の丸が見える 9:55。その手前の稜線も歩けそうで面白そう。調べてみよう。ここから左に山を巻く感じで 10:05 大岱山分岐。道標が沢山あり、金山峠方面は雪道。ここは雪がべったりついている。戻る感じで大岱山に登る。北側は雪が膝まであり、歩けないのでスパッツを付けた 10:10出発。北側から廻りこむ感じで、廻りこんだ所にも大月市の道標。廻りこんだ場所からは踏み跡は無く膝までの雪を大岱山に登る。登りつくと南斜面は雪が無い。北側からは踏み跡が無かったから多分最近登った人々は廻りこまずに直登したのだろう。

巻かずにそのまま尾根をつめたら西の端の山頂に出られたから、大分早かったし、雪知らずだっただろうから、猟の人の言葉が嘘見たいに思えた筈だ。10:25 西の端の山頂でちょっと早いが昼食にする。山頂からは姥子山、雁ヶ腹摺山がよく見える。風下側に座る。風が来なければ暖かで気持ちが良い。以前来たときもここで昼食にしたと話しながら食事。頭上を風がビュービュー通り過ぎるが座っている所は風下斜面で風は来ない。

10:50出発。少し東へ行った所にもテープあり。金山民宿を指す道標。さっきの道標から、本来は道はここに出る。この山の大月市の道標には「大月市奥西山活性化対策委員会」と書いてある。大岱山の東端近くには白ブナ(樹齢300年)がある。元気の良いブナだ。山頂稜線の東端に大岱山の山名板があった。同じバスの人がここで富士山の写真を撮っていた。

金山鉱泉から上がってきたそうだ。木が切られていて山頂がすごく明るくなっていた。以前はここは暗い感じの所だった。正面に富士山がバッチリ。三つ峠もバッチリ。木の山名板もあるが、以前は何も無かった所。我々も写真を撮って 11:10出発。ここからは雪道だがしっかりトレールが出来ている。少し下り、尾根伝いに行くと宮路山分岐。ここにも大月市の道標がある。多分道も整備してあると思うので再度行ってみたいものだ。

セイメイバンの左側から下山
雪の残る道を快適に下り 11:50セイメイバン。今日は真っ直ぐ行かず左に下る。青いすずらんテープがあり、足跡もある。少し雲が出てきてうす曇りになってきた。すぐに昔の仕事道が出てきてずっと続くが藪がかかっているので、皆その脇を歩いていて踏み跡になっている。どうやら雪の後、沢山の人が歩いている感じ。雪の足跡は団体が来た感じだ。こんな所に来るのは新ハイ ? 日溜りハイク ? 左に宮路山が大きい。

12:10 867M通過。仕事道は山を巻いているが我々は山頂に行く。12:15 830M圏。石標が 2個ある。ここから右に下るが間違いやすいので黄テープがあり、小和田方面と書いてある。少し下って石祠。隣に大きなコナラ。さらに仕事道を伝って下ると道は沢の方に下りて行くので、我々はそのまま尾根を下る。少し下るがちょっとおかしい。12:35 700Mまで降りた所で方向チェック。真南なのでどうやら一つ西の支尾根に乗っているようだ。戻る事にする。

12:40 765Mまで戻るとさっき道が右に大きくカーブした所で左の尾根に入る道があった。石祠はもう少し上だ。12:45ここから植林地へ入っていく。良い道が下っていく。時々笹薮があるが。13:00 628M。日が当たって暖かくなった。雲が無くなった。少し下って、途中左へ行く道がある。そちらを行くのが正しいが一応 600M圏のピークに上がってみた。地図ではピークで破線路が T 字となっている。しかし上は藪で、藪道が通っているだけ 13:05。

左に下ってすぐさっきの道。笹薮が所々ある。道が北側を通るとまだ雪がある。599Mは北側を巻く、雪あり 13:20。次のピーク付近は伐採地。道は伐採地の下を巻いて通る。535Mの三角点は巻いて過ぎた。伐採地の道は小型のキャタピラーを使ったのか綺麗。道路に出る手前で、草刈をしている人と少しおしゃべり。「猿はいなかったかね。去年は熊が出たが今年はまだ出ない」と言っていた。

下山した場所
すぐお寺の墓地。13:45道路に出た。お寺は雲龍山東光寺。そこにいる人とまたまたおしゃべり。バスの時間をチェックするが時間が悪く、バスは無い。歩いて駅に行く事にする。その人は大月に行く方が早いと言ったが、地図を見るとどうやら猿橋の方が早い。寺の前を下り、小和田入口と書いた大きな看板の所から、そのまま川のそばまで下って、14:05 みやま橋を渡り、葛野川に沿ったサイクリング道を歩く。風は少しで結構暖かい。サイクリング道は歩いている人がそこそこいる。ここから我々の下ったセイメイバンからの南東尾根がしっかり見えるので写真を撮る。サイクリング道は最後頃は工事中だがそのうち橋の所まで出来るだろう。橋を渡って国道20号線に出ると駅は近い。

14:40 猿橋駅着。電車は 14:51発の特快の東京行きだ。大月始発なのでゆっくり座れる。これに乗れないと 15:20過ぎまで無いのだ。良かった。駅から今日歩いたセイメイバンの尾根、セイメイバンの奥に姥子山、左に雁ヶ腹摺山、その右に多分楢ノ木尾根が見える。鉄塔が見えるからね。電車の中で、お茶を飲んでバナナと羊羹を食べて一息つく。八王子で乗り換え、橋本で用事をして帰る。自宅には 16:55着。

感想
セイメイバンからの東南尾根は結構歩かれている感じでした。テープは全然無いですが仕事道と踏み跡があります。830Mからの下りで、765Mから植林地に入るのを見過ごしても、もう少し下って笹がある場所から左側の植林地に入れますし、これが本来の仕事道だと思います。同じバスの人以外誰にも会わず静かな山行でした。最近は宮路山方面も歩かれている感じがしますので、今度は宮路山からセイメイバンを経て 830M圏を東に下ってみたいものです。36450歩。