大鹿山


いつまでも暑くてなかなか涼しくなりません。今日も 35度前後まで上がる予報です。久し振りに甲斐大和まで行き、景徳院から曲沢峠への道を上がり、大鹿山(おおしかやま)の東側で縦走路に出たら大鹿山、大鹿峠を経てお坊山に上がります。東峰まで行って、下りは、東尾根か南尾根か、状況で決めるつもりで出発です。
日時: 2024年9月11日 (晴)
晋 万
4:20に起床するとまだうす暗かったが家を出る頃には明るくなった。早めに準備が終わったので 5:23に乗って出発。調布から 5:47に乗り、高尾で JR 6:30に乗って車内で朝食。大月で後から来る松本行に乗り換える。甲斐大和 7:39着。降りたのは我々だけだった。トイレだけしてすぐに出発 7:40。景徳院へ向かう。

8:10景徳院の総門を入り少し行って右に階段を上がると山門。くぐって前方右正面に本堂を見て左に行き舗装路に出て右へ少し行くと登山道入口に着く 8:20。林道は雨沢に沿って奥へ入っていくが、曲沢峠へはここから上がっていく。夏なのでやや藪が被る。少し行って左に登って行き、踏み跡に沿って進む。その先で尾根筋に沿って上がっていく踏み跡に赤テープがあるが、そのまま綺麗な踏み跡を進み、回り込んでテープから直登してくる道と会う 8:25。直登してくる道は窪んだ道だ。少し下にタマゴタケが見えたがわざわざ採りに行くのはやめた。

初めて大鹿山に登頂
少し進んで平坦な尾根になる。道端のタマゴタケを摘む 8:30。8:35高圧線の下付近を通過する、870mくらいだ。見上げても高圧線は見えないが雨沢をはさんだ右手の尾根に大きな鉄塔が見える。道標もある。山の方をみるとどうやら雲がとれて晴れて来たみたいだ。ここからは気持ちのいい尾根道を行く。1100m付近から少し急な登りになり、最後は左にトラバースして縦走路に出た 9:30。お茶を飲んで一息つき、9:35大鹿山に向かう。すぐ巻き道を左に分けて直登する。三角点は頂稜の西の端にあった 1236m 9:40。この尾根は何度か歩いているがいつも巻き道を行くので山頂は初めてだ。

急な尾根を下って巻き道と合流 9:50。神社から大鹿峠に上がってくる道との交点の鉄塔のある尾根は左を巻いて過ぎ、10:00大鹿峠。お坊山へ向かう。はじめは痩せた尾根で右が落ちているが、すぐに落ちつく。1200m手前で尾根が広がり、木々の緑が美しい。左寄りに行き、大きくジグザグを上がるとお坊山と東峰との鞍部に着く 10:40。万はお坊山は行かなくてもよいと言ったが 5分ほどなので分岐に荷物を置いて行く。10:45お坊山 1421m。南アルプス、八ヶ岳、奥秩父方面の山々は雲を被って見えなかった。戻ってリュックを持ち、お坊山東峰へ向かう。東峰 10:55着。お腹も空いたので少し早いが昼食にした。空は少し曇り気味だ。立派なタマゴタケがあったので採集。今日は合わせて 3本しか採らなかったが、どれも大きかったので今夜の焼き肉用には十分だ。

大きなタマゴタケをGET
下りは東尾根と南尾根と迷ったが、南尾根を下ることにした 11:40。入口のテープは外されていた。事故か何かあったかな?。何度も下っているので、尾根を少し下ってから左寄りに行くと知っているのだが、入ってすぐ左にトラバースした。トラバースが早すぎたようで東寄りを下ってしまったようだ。1300m位まで下ったがはっきりした尾根にならない。道形もないし、斜面がグズグズだし、木を掴むと枯れ木だったりする。人が入っていない様子なので戻る。少し上がって左にトラバースする。前方に見える尾根筋の近くまで戻って振り向くと踏み跡 (鹿道かな?) が見える。やっぱりさっきのところを下るのかなと再度行く。1250m位まで下るとやや尾根状になるが、明らかに人が入っていない。こりゃァ駄目だ。頂上まで戻ることにする 12:05。グズグズの急斜面で、木を持つと枯れ木で折れるし、苦労して登り、最後は右にトラバースして東尾根の 1360m付近に出た 12:25。

万は東尾根を下ろうと言う。そうすることにするが、晋は南尾根をもう一度偵察すると言い、荷物を置いて東峰へ戻る。結構距離がある。12:35東峰から下る。先ほどトラバースした少し下に倒木があり、その 2-30m下の木にテープがあった。その下に松の木が 2本ある。更にもう少し下れば左にトラバースする感じになるが、この付近からは左寄りに下る感じでよい。南尾根を確認してから戻ると、万が東峰の山頂まで来ていた 12:40。晋のリュックも持ってきている。南尾根を確認したら、下りたがるだろうと思ったそうだ。

ナラ枯れがすごい
南尾根を下ることにして出発 12:45。結局 1時間くらいうろうろしたのだ。迷ったら原点まで戻らないといけないという原則を再認識したなぁ。テープから左寄りに下るとすぐ尾根状になった。間違いない。薄いが踏み跡もある。掴む木もしっかりしている。あとは尾根を外さずに下るだけだ。ナラ枯れが多い。大きいナラの木は殆どやられていた。13:10 1200mくらいで尾根を分けて左寄りに下る。タマゴタケが多い。13:20 1050m付近の尾根分岐は左に下る。13:40鉄塔跡 820m。木が植えてあり鹿にやられないようにプラスチックの網筒が被せてあるが、殆どの苗木は枯れていた。鉄塔跡を過ぎてすぐ左に入り植林地を下る。踏み跡は分かるが人があまり入ってないのでふかふかだ。堰堤の下で沢筋に降りる 13:45。ここまで東峰からほぼ 1時間で下った。沢筋を下り、林道に出るとすぐに高速脇の道になった 13:55。

あとはのんびりだ。棚洞山への取り付き点をすぎ、高速の下を通り、下って橋を渡ると国20 14:05。5分で笹子駅 14:10。駅の水道の流しは例によって水が熱い。少し水を流してぬるくしてから顔を洗い体を拭いて着替える。汗でびしょびしょに濡れたシャツを脱ぐとすっきりする。14:27の大月行に乗り、大月乗り換え 14:47の東京行。コーヒーと饅頭のおやつを食べる。特急待ちもなく高尾へ。高尾から京王 15:30に乗り、調布乗り換え 16:08。16:40帰宅。


笹子付近で電車からみると滝子山は快晴でしたが、笹子雁ヶ腹摺山の稜線は雲が被っていました。果たして、笹子のトンネルを抜けると曇り。心配しましたが登っている内に晴れてきて、気持ちの良い山行になりました。東峰からは久し振りに南尾根を下りましたが、早めに左寄りに下ってしまい、違う支尾根に入りかかって 1260m付近で駄目だと分かり、一旦東峰まで戻り、もう一度下って、上手く南尾根に乗れました。南尾根はナラ枯れがひどくて、枯れている木が多く、大きなナラの木はまだ元気そうにみえる木でも、全部、やられていました。これからが心配です。誰にも会わず、静かな山行でした。

『甲斐の山々』では大鹿峠を「おおしかとうげ」と読んでいますので、大鹿は「おおしか」がよいと思いますが、ネットなどでは「おじか」と読んでいることが多いようです。我々は「おおが」と読んでましたが間違いみたい。また、大鹿山の山名板には、大鹿山(雨沢ノ頭)とあり、『甲斐の山々』では雨沢の頭としています。大鹿山はオッ立よりも低いので、大鹿山 (この付近の山々の総称) の代表山名としては当たらないとの考えのようです。