小路沢の頭北尾根から笹子雁ヶ腹摺山


以前、笹子雁ヶ腹摺山に登った時から、気になる尾根がありました。4月に大沢山経由笹子雁ヶ腹山に登った時に、小路沢の頭から降りる踏み跡があることを確認しましたが、わからないときは登りにとるのが鉄則。色々探した結果。甲斐大和の笹子トンネル出口附近から登る事が出来ることがわかりました。笹子川を渡る橋が在るかどうか一寸心配ですが、藪が落ち着いたこの時期に、登ることにしました。この尾根は、笹子雁ヶ腹摺山北尾根の西隣にある尾根です。
日時 2002年11月10日(快晴)
晋 万

高尾発 6:15に乗る為、若葉台 5:27に乗る。横浜線、高尾発の電車も寒くなったし、早い時間帯なので、登山者も少なく、ゆったり座れた。高尾発の電車の中で、朝食中に明るくなり日の出。新しい座席の車両。高校生の体育クラブの選手が乗ってくる。今日は何処かで大会があるのかなー。

7:15甲斐大和着。駅員さんに対岸に渡る橋の事を聞くが地元の人ではなかった。駅は少し変ってトイレの場所が改札の左になっていた。甲州街道に出て、すぐの場所には、川を渡る橋はない。トンネル方面に下りると、そこに居た男の人に対岸に渡る橋のことを聞くが、この尾根を登る道は無い、景徳院経由か、笹子峠方面から上りなさいと言われる。でも、この尾根で、人が良く死ぬと言っていたから、道は絶対あるんだと確信する。彼が見ているのでこの辺から下に降りるのは一寸具合が悪い。

この坂から、登っていきます
甲州街道に戻り、そのまま甲州街道沿いに歩き、右に下り気味に住宅地に入る。これは景徳院に行く時に、駅の北側に出て道をそのまま行き甲州街道に出て渡るのと同じ。道なりにそのまま歩き、猟犬を沢山飼っている場所を過ぎ、さらに進む。道路が、上と下にわかれる所で川に向う道を降りる。川には仮橋があり渡ると、登って行く坂道がある。ここで準備をして 7:40出発。

坂を上がると、果樹園 (桃畑?) の間の道を通って山に入る。道は左の桧の植林地へ入る。猪が走ったのか、ぐちゃぐちゃだが道はわかる。糞もある。7:50 尾根に出て 2.5万の地図の破線路附近に出る。トンネルの所から上がってくる右からの破線路はどうやら大藪。もう歩かれて無く廃道か?。尾根を上がって 8:00 地図に桑畑の記号のある所の東 790Mのピーク。この辺は黄葉がものすごくきれい。少し下ってから 1044M へ向って、林の中をまっすぐ上る。道は無いが藪も無いので歩きやすい。

とにかく尾根に向って上へ上へ上がる。8:30稜線に出て、少し踏み跡が出てくるが藪。黄葉がものすごくきれいだ。きれいに紅葉しているモミジの木が 1本ある。さらに藪道を上へ上へ。8:35 雁ヶ腹摺山方面が開けてよく見える場所に出る(右の写真)。笹子雁ヶ腹摺山北尾根も見える。今から上る尾根も見える。写真を撮って一休み。今日は風があるが、ここは風があたらず暖か。ここからも藪、藪。

8:45出発。もう一寸だ。藪をかきわかけて進み、8:55 1044M着。ここには太い黄色の山名テープがあるが読めない。役場方面からの尾根も来れそうだ。ここからの先の下り少し迷ったが、磁石を出して見て、真南に下ると踏み跡が出てくる。9:05伐採跡地を通る。今は、カヤトになっていて藪。尾根に沿って進むと 9:25 1066M。小胡桃山と書いた黄色のテープがあった。少し先に踏み跡があるので、小路沢方面から来れそうだ。登るにつれて、木の間から甲斐駒、南ア、振り向くと八ツが見える。八ツは雲がかかっている。

藪こき中の万
この先から、痩せ尾根や、岩尾根になる。9:55 岩場を通過 1200Mあたり。雪や凍っている時は危険だ。北尾根なので、ときどき霜柱が出てくる。ぐんぐん上がって、10:10 小路沢の頭に着いた。結構な藪尾根だった。この尾根は、木が小さいので、顔にバンバンあたるが、面白い尾根だった。

笹子雁ヶ腹摺山に向う。途中富士山が見えた。雲一つ無く今日の富士はきれい。上りで、5人組みのパーティに会う。10:35 山頂着。山頂は誰も居ない。富士山を見ながら一寸早めの昼食にする。大沢山の向うに富士。紅葉と雪の富士山を見ながらの昼食。アンテナのある所はあまり風が通らないのでぽかぽか。食事中二人上がってきて、そのあと団体が来てものすごくにぎやか。その頃から人が登ってくる。

11:15出る。団体や他の人達も我々のそばで食事中。一寸うるさかったが、このような光景は久し振り。お坊山方面に向う。この稜線を歩くのは久し振りだが、気持ちのよい稜線だ。笹子山に向かう人はまだこない。登って 12:05 米沢山。大勢居る。以前下った丸林に向う案内の看板を捨てて 10月25日に踏破した人が自分の看板をかけていた。12:35 お坊山。ここも団体が居た。ここからは甲斐駒から始まって、南アの聖までが見えた。12:40 大鹿峠分岐から東尾根へ入る。12:45 お坊山東峰。6人居た。ここから南尾根を下ってみたいので偵察。入口に赤テープがある。13:05までテープを探しながら 100Mばかり下って、尾根にのる所まで確認した。ここからテープは無い。やはり登りに利用した方がいいかな。

13:20戻って、林檎を食べ休憩。13:30東尾根を下る。出発間際に二人来た。後先で下る。途中から先に出る。きれいな巻き道もあるが、我々は尾根の藪道を下る。以前登った時の感じを忘れていて、時々心配になる。13:50三角点、棚洞山1201M。1200M 附近は、かなり葉が落ちている。1000Mくらいまで下ると、黄、赤が美しい。紅葉がきれいなので、この道を下って良かった(右の写真)。14:20鉄塔 800M。14:35 登山道入口。取り付け道も良く踏みこまれていい道になっていたが、入口の所は崩壊ぎみ。

今のシーズンは新酒が出ているから、電車の時間をチェックして笹一に寄ろうか考える。15:32 に乗る事にして 15:00-15:10 笹一。11月9-18日まで新酒フェア中。ものすごく込んでいた。我々は、日本酒、甘酒、ワインを試飲。ワインは出来たてで、甘くてジュースみたいでおいしい。透明でなかった。生酒と純米酒を買い駅に向かう。駅方面から登山者が沢山笹一に向っている。知っている人も多いのだ。

15:20駅着。お酒を買って帰る観光客もいる。15:32乗る。結構込んでいるが、座る事が出来た。最近の中央線はよく遅れる。各停は特急を待つので、益々遅れる。横浜線には間に合わなかった。橋本で買い物して、自宅には 18:00前に帰る。42500歩。

感想
やっと気にかかっていた尾根を歩くことが出来ました。快適な藪歩き、岩歩きもあり、楽しめました。今日の三箇所の山頂は団体さんが占領していました。女性陣が多い団体です。深田久弥をもじって言うと三つの頂に三つの団体ありでした。先週、今週と紅葉を楽しめ、とても良かった。今は、1000M 位が真っ盛りです。北尾根は、岩の出た痩せ尾根部分が、短いが、ありますので下りには不適でしょう。同じ意味で、雪のある時期は危ないです。