セイメイバン


久しぶりにセイメイバン(セーメーバン)に行ってみます。3回目です。以前は 2回とも大垈山から下って来て、1997年には稚子落しを経て浅利に下り、2005年には南東尾根を小和田に下っています。今回は小和田から南東尾根を登り、稚子落しから岩殿山を経て、大月に下ろうという考えです。1000mの山ですから紅葉にはまだちょっと早いですが人の行かない山なので静かな山行になるでしょう。
日時: 2021年10月30日(晴)
晋 万
目覚ましが鳴らず 5:30起床。1時間遅いので、予定通り行くかどうか迷い、他の山も考えながら、中央線方面に行くことだけは決めて準備する。土曜日だし、時間が遅いので、電車は混むと思うから朝食は家で食べてから行くことにした。6:49分までに乗ればよいのでそれに合わせて出る。6:37に乗れたが調布に着くと、入れ違いに高尾山口行きが出て行き、次の電車になったがこれで予定通りだ。高尾で降りると大混雑。学生や仕事の人も多いが、登山者もここからバスだったり、中央線に乗り換えたりする人も多く混雑だ。6:42の小淵沢行きに乗る。かろうじて一つ空いていて万が座った。相模湖で空いたので晋も座れた。藤野で登山者が降りてだいぶ席は空いた。

1時間ほど遅くなったが予定通りセイメイバンに行くことにして 8:20猿橋で下車する。上から見ると、8:18の浅川行のバスが出ていくところだった。あ!、やっぱり登山口まで歩きだ、と覚悟してトイレし、準備し、階段を降りていくとバスが出ていくのが見えた。どこ行きだ?と走って降りて、見ると上和田行きだ。走りながら手を降るとバスが止まってくれた。乗り込む。良かったぁ。8:28のバスだった。小和田下で降りようと思ったらバス停がない。8:45田無瀬で下車する。運転手さんに聞いたら小和田下は路線が違うそうだ。バス停から小和田の方に戻る。小和田下バス停 8:55。ここに来るバスは一日に 2本しかなかった。バス停のところからは川の方に下る細道がある。我々は舗装路を小和田集落に向かって上がる。

上がって行くと東光寺の手前に大きな民家がある。養蚕時代の民家で合掌造りのような立派な民家だった。9:05東光寺の左側にセイメイバンへの道標がある。そこから上がると、墓地の手前に道標があり左を指す。入って道なりに上がり墓地を右に見て過ぎると左は竹林。50mくらいで右の木に赤テープがあるので、そこから踏み跡を上がる 9:10。2-3分で右から道が来る。まっすぐも行けそうだが、この道を左へ行く。5分ほどで道標があり右へ上がる 9:20。少し登って 9:25 536.7mの四等三角点。ハゼが紅葉していた。9:30小和田山 580m。金刀比羅宮の石祠がある。平成13年に建て直したらしく、祠の後ろにつぶれた覆い屋があった。セイメイバンを指す道標があり、左へ行く。

セイメイバンの山頂は道標がないと分からない
しばらくは緩い上下のある尾根だ。仕事道 (昔の炭焼道) は並行しながらピークは巻いていく。我々は位置確認の為もあるし、たいした登りでもないのでピークを踏んで行く。9:40 599m。右へ緩く下ると仕事道は正面に上がらず左へ巻いていく。9:45 600mで左へ緩く下る。倒木が多い。9:55次の 600mに上がると季節外れのヤマツツジが咲いていた。つぼみもあったりする。木の間から滝子山が見えた。右寄りに緩く下る。黄葉がきれいだ。10:00三つ目の 600m。右へ行く。倒木が多く、炭焼道はえぐれているので、横を歩くが歩きにくい。左に、木の間から富士山が見えた。

10:05 628m付近。左へ。ミヤマシキミが多い。登って 690mから700mは少し平坦。さらに 100mほど登って 10:35 800m付近に石祠があった。大きな松の前だが残念ながら松は枯れている。祠は上下逆、屋根は前後逆になっている。倒れた時にいい加減に積み直したんだろうね。10:40 830m灰焼場で東尾根と合流する。境界見出標石が二つとプラ杭がある。南東尾根に下るときはこれが目印になる。東尾根は黄色のテープ印があった。

ここから左へ。しばらく緩い登り。左側に日が当たって黄葉が光る。紅葉もある。10:55 867m付近。左が開けて富士山がよく見えるところがあった。11:15-20 セイメイバン山頂 1006.2m。林の中の静かな山頂だ。ここで昼食と思っていたが日の当たるところが少なくて寒いのでもう少し進むことにした。

南に向かって 50mほど急坂を下り、少し上がると右の林の中に鉄塔があった、960m付近 11:25。周囲の木で日は当たらないので先へ進む。また急坂を 50mほど下る途中に今日一番の紅葉があった。900m付近で平坦になり、少し行くと 890m付近に 11号鉄塔があった。この鉄塔から次の 10号鉄塔まで伐採されて防火帯状になっている。2-30m下ると富士山が右に見え、日が当たって心地よい。富士山を正面に見ながら昼食にする 11:35。今日は晋も快調に食事する。12:20出発。

出発するとすぐ登ってくる人に会った。寝袋持っていたのでどっかでテント泊かな?。大峠まで行くにしてはちょっと遅い感じもする。下って 12:35石祠。すぐ桜沢峠。12:45 780m付近。12:50 770mの鉄塔。その先で木の間から東に百蔵山、扇山、その左に権現山が見えた。12:55 720m付近の鉄塔。13:00 650m付近の鉄塔。少し下に馬頭観音あり、紀年銘は読めず。馬頭観音から左に降りるとトズラ峠 625m。林道が通っている。『甲斐の山山』には葛籠峠(つづら峠)とある。笹平への登りは、しばし痩せ尾根。プラ階段もある。13:20 710mに登りつき、緩く上下して少し行くと白岩、富士山景勝地と看板があるが富士山はもうぼやけてほとんど見えなかった。すぐ鉄塔 730m圏 13:25。ここから 40mほど急降下。鞍部の右下からチェンソーの音か聞こえた。間伐作業らしく、尾根筋にも新しい伐採木が倒れていたりする。

稚児落としは見ると怖い
登って笹平 13:35、713.4mの三等三角点。名前の通りボサボサと笹がある。ここからは笹路を下る。13:45 670m付近の鉄塔。13:50稚子落しの分岐に出た。右は浅利へ、左は岩殿山へ。今日は岩殿山へ向かう。2-3分で岩場の上に出た。稚子落しの浅利側が見える。断崖だ。ここからハイキングの人に会う。下って少し上がると天神の祠がある 14:10。すぐ鉄塔があり、その上が天神山 590m。その先から鎖場があったりする。岩場の上に出ると岩殿山がまだまだ先に見える。兜岩は岩場側は通行止めで裏側を巻く。迂回路だが鎖場があり、滑りやすい。14:25巻き終えると通行止めの岩場ルートが見えるが、細い道を岸壁に付いた手すりを掴みながら行くからちょっと怖そうだ。

その先にも鎖場がある。鎖場が終わって 14:35鉄塔 520m付近。その先の鞍部が築坂。解説板に空堀とあるが堀切みたいな感じだ。以前は畑倉へ下れたようだが今は廃道。ここから岩殿山へ 100mの登りになる。万は元気。晋は何とかついていく。14:50階段道と会う。アレレ!通行止めだ。これを下る積りだったのでちょっと焦るが、ここまでに出会った人たちは岩殿山から来たのだから降りられる筈だ。ここから階段を登って 14:55城跡の石碑に到着。展望がよいところだ。少し登って山頂、本丸跡 15:05。ここから北の畑倉へ下る。下りは良い道だ。まだまだ登ってくる人がいるのでびっくり。15:20 畑倉大神の祠。すぐ登山口に到着した。昭和32年の馬頭観音碑がある。まだ炭焼が盛んだった頃だ。

国道を歩いて駅へ向かう。15:30七所権現入口。15:40本来の登山口。下って高月橋を渡り信号で右に入る。駅に行けるはずだがと少し心配しながら行く。人がいれば聞きたいが誰もいない。15:50東横インの手前に道標があり駅を指していた。左に入り、踏切を渡り、右に行って 15:55大月駅に到着。体を拭き、着替えして、ホ!。16:13に乗った。大月始発でまだガラガラ。晋はシャリバテ気味なので、混まないうちにと、お八つの饅頭を食べコーヒーを飲む。上野原で混んできた。藤野・相模湖からも登山者が乗ってきた。高尾で乗り換えを急ぎ 17:00の各停にのり、北野で特急に乗り換え、調布で乗り換える。18:10帰宅。


朝、寝過ごしましたが、予定通り歩けて良かったです。セイメイバンまで、それほどきつい登りもなく、気持ちよく歩けました。作業道が最初から最後までありました。ただ倒木が多くて邪魔くさかったですね。紅葉には少し早いですが、黄色は奇麗でしたし、少しですが紅葉もありました。セイメイバンは林の中で日が当たらず寒いので少し下った鉄塔の下の伐採地で富士山を見ながら昼食にしました。日がよく当たって暖かくてよかったです。下りのコースは鉄塔があるのでプラ階段があり、テープがなくても分かりやすかったです。稚子落しまでは、昼食後に、登って来た一人に会っただけでしたが、岩殿山までは 10人くらいに会いました。稚子落しから岩殿山は初めて歩いたみたいで、思ったより遠くて疲れました。稚子落しは恐い岩の上を歩くと覚えていましたが鎖場はあるが恐いということも無かったです。恐いのは浅利側の稚子落し頂上付近のことだったようです。