高川山


2月に入って久し振りの山行です。先週雪が降り高い山はまだまだ雪が残っており無理です。低い山でも北尾根は雪が残っていますが、南尾根なら雪は解けているでしょう。登ったことのないコースを歩いてみたいということもあります。色々探した結果、都留市駅から羽根子山の支尾根を登り、高川山に登り、下山は山頂に着いてから考える事にして出発です。久し振りに富士急に乗ります。今日は気温が高いようで、スギ花粉が飛んでいるので万は大変です。
日時: 2024年2月14日 (快晴)
晋 万
久し振りの富士急沿線。5:52に乗って出発。高尾発 6:43の松本行に乗る。乗ると 4人掛けに 1人づつ座っている感じで悠々と座れた。車内で朝食。6:50頃には日の出。大月 7:19着。乗り換えて 7:24発。富士急には学生も結構多い。都留市駅 7:40。準備して 7:45出発。

駅を出て右手に踏切がある、渡って市民病院方面に向かう。病院の向こう側の山で鉄塔工事をしているのが見える。その鉄塔のところに登って、そこからスタートしたいと思っていたが、見たところ直登は難しい感じの急斜面だ。病院の横を通り過ぎると陸橋があり渡って左に下ると院辺橋がある。渡ると正面に階段がある 8:00。GOOGLE MAP で見て、ここから取り付いてみようと思っていたのだが、立ち入り禁止の看板がある。ここから取り付けたとしても急勾配で、難しそうだ。無理しないで羽根子の正八幡神社から入ることに決定。

階段の右側に、道路に沿って馬頭観音が沢山並んでいる。道路整備などで出てきた馬頭観音を並べたのだろう。二十数基あり、文字碑が多い。右に行って金井トンネルの前に出て羽根子入口の信号を渡ると石仏が並んでいる 8:05。馬頭観音六地蔵とでも言うような、下段に 4地蔵、上段中央に馬頭観音両側に 2地蔵という、ちょっと変わった石仏があった。青面金剛浮彫りの庚申塔があり正徳4年と古い。右側に愛宕地蔵堂があり、中の地蔵像は厳しいお顔なので時代的には古い像だと思う。

神社に向かう道が登山道
少し先が長生寺の入口で、左折して寺へ向かう。市指定文化財の中雀門の手前には大きな杉が 2本両側にある。中雀門の蟇股などの彫刻は江戸時代風だ。立派な本堂前から右に行き、畦道のような細い道を通って正八幡神社への道に出た。文台山と御正体山が綺麗に見える。鉄塔工事が始まっていてクレーンが動いていた。ここでシャツを脱いで神社に向かって出発 8:20。舗装路が右へ上がって行くのをみて細道を直進すると神社の左下を通り過ぎてしまった。右後方上に戻って正八幡神社に参拝 8:25。

元の道に戻り、奥に向かって進む。左下に堰堤を見る。倒木が多い。8:30倒木を越えると少し歩きやすくなった。窪んだ道になり、どうやら昔の炭焼き道のようだが、歩かれていないので落ち葉が溜まっている。灌木や倒木がうるさいが取り敢えず忠実に道を辿る。8:40沢の源頭付近で道が崩れているところを通過。その先で左に尾根へ向かう踏み跡がある。尾根に上がるべきかと一寸迷ったが、そのまま道を進む。8:45尾根を回り込んで植林地に入った辺りから道形が薄くなり踏み跡程度になってきた。薄い踏み跡が植林地の中を続くが、左上に尾根筋が見えて、斜面が少し緩そうなところで、尾根に上がることにした 8:55。

登り始めると、万が不調。すこし休み、なんとか調子が戻って、ゆっくり登っていく。登って行くと笹が出てきた。9:15尾根に出た。倒木のある所だ。万が不調なので、戻る場合も考えて場所を覚えておく。道形は無いが笹藪はそれほど濃くないので歩ける。藪を分けながら緩く上がると尾根筋は直角に右に緩く下って行くので 709mの標高点と思われる 9:20。少し行くと藪の中にイノシシの掘り返し跡があった。テープ印がある。藪の中だが一応正しいルートだと分かる。踏み跡とも獣道ともつかないが一応藪の薄いルートを進む。藪を抜けて 700mと思える地点に到着した 9:30。右側に赤テープがあるのでこれに行けば 709mを巻いている道に出るのかもしれない。

地図と磁石を確認して北北東へ緩く下る。北斜面なので薄く雪が残っている。平坦になって、進むと、右前方が伐採されていて、明るくなり、右側に道が出てきた 9:35。案内本にある 709mを巻いて下る道はこれだろう。途中で尾根に上がらずに薄い踏み跡を辿ればこれに出たのだろうと思われる。右下がゴルフ場で、ゴルフボールが落ちていた。ここまで飛んでくるのは滅多にないほどの失敗打だねぇ。左側の高みの右を巻いて、道を辿る。お茶の入ったペットボトルを落としたようで、戻って探したりしたので少し時間をとり、ゴルフ場の舗装路の終点に出たのは 9:45。イノシシが出るのだろう、捕獲檻が置いてあった。

羽根子山に着いた
付近は皆伐されていて明るい。舗装路はゴルフ場内に行くので、横のブルドーザー道?を行き、690m圏を巻き終えた所から尾根に取付く。ゴルフをしている人やカートが見える。尾根の取付きは倒木がうるさいが、越えると普通の尾根になる。とはいえ急な尾根だ。今までが緩い尾根だったので余計につらい。左側に木の間から富士山が見えて、綺麗だ。10:10 770m位のところはすこし平坦で一息つく。そこから又急な登りで、最後はうっすら雪が残るところを登って羽根子山の南の肩に着いた 10:20。ここから羽根子山まで痩せ尾根で、登り着いたところから 7-8mの短い下りは雪が付いているので慎重に渡った。雪の付いている手前まで来て引換した足跡があった。そこから短い岩稜があり、上がると羽根子山 896mに到着 10:30。

幅の狭い山頂だが富士山が綺麗に見える。三つ峠も良く見えた。10:35出て高川山に向かう。下りは急だ。ロープがあるが少し雪も残っているので慎重に時間をかけて下る。高川山への登りは直登せずに登山道通りにトラバースして初狩道と合流する 11:05。山頂への道は雪がある。下ってくる 2人と会ったが、アイゼンをしていた。初狩からは北尾根になるので雪が沢山残っているのだろう。

山頂からの富士山
11:10高川山山頂。人気のある山なので 7-8人の登山者がいてそれぞれ休憩していた。山頂には雪はない。富士山方向は三つ峠から道志まで綺麗に見える。北は木の間からだが雁ヶ腹摺山や黒岳が見える。ここで昼食と思っていたが人も多いので先に進むことにして 11:15出発。

下って、禾生への分岐を過ぎ、少し上がって、道が右 (東方向) に曲がり、北尾根が分岐するところで昼食にする 11:30。北尾根側はロープで止めてある。景色は無いけれども暖かで風もないのでのんびりだ。木の間から南アルプスが少しだけ見えるのは鳳凰三山だ。12:25出発。道標には「むすび山」という表示が追加してあった。最初は急で、岩があり、雪も少し残っているのでゆっくり下る。12:50岩が終わり落ち着くがまだまだ下りがある。ゴジュウカラがいたので写真を撮る。ゴジュウカラはあまり人を恐れない。綺麗に撮れた。

13:05田野倉分岐 670m位。あとはルンルンと思ったがもう一つ爺返しの下りがあった。下り終えると 600m。13:25 580mの北側をトラバースする。雪が残っているので滑らないように注意する。トラバースを終えて少しで天神峠上の祠。下ると天神峠 13:35。馬頭観音が像容と文字碑の 2基ある。上がるともう一つの祠があり、ここから峰山までの 60m程の登りがきつい。振り返ると富士山が見え、その先が峰山 584m 13:45。富士山は少し靄って来ているがまだまだ綺麗だ。13:55 道路公団の三角点 550m付近。14:05三等三角点 512.8m。

三角点を過ぎたら、むすび山はすぐだと思っていたがなかなか遠かった。14:10左下への分岐。右後方へも踏み跡があるがこちらは薄い。ここから 5mから 10m位のゆるい上下があるが、まあほぼ平坦の尾根を進む。最後は少し下って 20mほど登るとむすび山に到着 14:30。食事中抜いていった 2人が休憩中だった。写真だけ撮って 14:35出る。

カタクリとイカリソウが咲く斜面だが、勿論今は枯草だ。雪道なので慎重にね。14:40舗装路に出た。大月橋を渡り、20号線を渡って、富士急の手前を左折、少し行って富士急の上を渡り、15:00大月駅に到着した。15:25の快急東京行きに乗り、高尾で京王に乗り換え、調布で乗り換えて 16:20帰宅。


羽根子山の南尾根は、ゴルフ場までは尾根上で笹薮になったら迷わないかと心配しましたが、藪はそれほど濃くなかったので問題ありませんでした。ゴルフ場から上は急登でした。万は最初調子が悪くどうなるのかと心配しましたが、最後まで歩けて良かったです。晋も足が久し振りに攣りました。大事な花粉症ゴーグルを落としたようです。残念。1か月振りの山行でしたが、天気も良く富士山・三つ峠・丹沢・奥多摩もばっちり見えました。