高柄山
2023年最後の山行は何処にしようかと迷いましたが、ノスタルジー山行に決めました。(旧)矢ノ根峠を経て、高柄山に登ります。このコースは 90年代の初めころにゴルフ場が出来たので、廃道になっています。昔はゴルフ場は無かったので、上野原から今のゴルフ場を横断する形で、(旧)矢ノ根峠に上がり、新矢ノ根峠から東に延びる尾根を辿って高柄山に向かっていました。ノスタルジーと言っても(旧)矢ノ根峠を通ったのは 1985年で 40年近く前ですので殆ど初めてと言っても良いです。今はゴルフ場は通れませんので、南側の落合から 482mに上がって尾根を辿るコースを取ります。万は新矢ノ根峠からゴルフ場の西側を通り鶴島御前山の中腹を巻いて行く今のコースはあまり好きではありません。仕方がないので歩いているのです。(旧)矢ノ根峠の道が歩きやすかったら、今後はこのルートを取っても良いかなと思っての出発です。無生野行きのバスは平日は 11月で終わりです。今日は登り口の落合迄歩いていくことにしました。寒いですが、頑張ってみるつもりです。
日時: 2023年12月26日 (晴)
晋 万
無生野行き 8:40のバスは 12月から 4月の間は平日は運行しない。バスが有るつもりでゆっくり出る予定だったが、気が付いて良かった。バスが無いので上野原駅で朝食を食べる予定で出発。4:40起床。準備をして 5:30家を出た。5:52に乗って調布・北野乗り換え、高尾 6:38着。6:43松本行に乗る。学校は冬休みなので、クラブ活動の生徒が沢山乗っている。上野原 6:59着。南口のエレベーターホールで朝食。7:20出発。寒いので、桂川橋は、べったり霜でビックリだ。川面には霧が立っていて、水鳥が寒そうにしていた。
神社の裏の階段から上がる
7:45鶴島神明社。階段の両側に大きなイチョウが立っていて門みたいになっている。万はバスからこのイチョウを見て、行きたいと思っていた神社だ。神社まで上がって参拝する。県道は車が結構走るが歩道のない道なので注意して歩く。湖南団地入口に金剛山入口という道標がある。少し先のゴルフ場への道路を右に見て過ぎるとすぐ新天神トンネル 8:05。トンネルを出て、落合入口で右へ入る 8:15。少し旧道を行き新道に出て右へ行くと犬嶋神社 8:20。参拝。準備して 8:30出発。
神社左側の階段を上がり尾根に取付く。低い笹の中に踏み跡あり。8:40頃から斜面の急登になる。落ち葉で滑る斜面を 10分、8:50 482mの東端に登りついた。左へ少し登り 8:55 482m。アンテナポールがある。アンテナはもう無い。480m圏 9:00。2-3分で 490m。木の葉が無いので、右に GOLF場のコースが良く見える。クラブハウスもね。500mの手前にエ〇〇が一株あった。9:20 500m。松の木あり。少し下って鞍部に出て、さらに少し進んだ次の鞍部が旧矢ノ根峠 9:30。古い山行文などに載っている「鶴島には下山できません」という看板はもう無かった。
旧矢ノ根峠
ここから昔の登山道になる。峠から直進し、少し上がるとロープがある。急登なので助かる。ロープの表面には苔があるがロープそのものは掴んでも問題ない。それでもなるだけ支柱を持つようにする。上がって行くと倒木があって支柱が倒されている。その為かロープはピンと張っているが切れていない。9:40 500mに到着。下りもロープがあり使えるが、こちらも倒木があって、ややこしい。下り終えて少し平坦があり前方に新矢ノ根峠への登りが見える。かなり急で気を付けなければと思っていたら、登りにかかると、ここにもロープがあった。この登りは細いし急なのでロープが無かったら相当に神経を使うところだ。登り切って 9:55尾根に到着。少し平坦を行って尾根分岐は右へ行き、少し下って登ると四阿が見え、新矢ノ根峠 10:00-05。此処から高柄山は 1時間15分と道標に書いてある。
少し下って高柄山への登りにかかる。10:20ロープのあるトラバースを過ぎる。登りは思ったよりも楽で、頂上北側の 710m付近に登りつくと北尾根入り口のテープ印があり、そこから平坦を少し行き、ちょいと登ると高柄山山頂 733m 10:50-11:00。赤い覆い屋の祠がある。先着が 1人いて陣馬山方向を見ながら休んでいた。昼食には少し早いし、朝食も 7時頃だったのでお腹も空いてない。進むことにする。
下りで二人連れに会う。女性が「ざれた下りで大変だった」と言っていたのは 710m圏からの下りのことだろう。11:10千足峠。すぐ先が金山方向への分岐。ここに金山地区のハイキング略図が貼ってある。その先から 710m圏への登りは、先ほどの女性が言っていたところで、ロープがある。上がって 710m 11:20。緩く下り、少し上がって 11:35林道。少し左に行って大丸への登り口。昔の道は崩壊して付替えてあるが、付替え道も崩れそうな道だ。上がって 11:45大丸 (大地展望台)。今は木が大きくなって展望は無い。日が当たっていればここで昼食と思っていたが、日も当たらず寒いので四方津へ向かって進む。
下って大地峠からの巻道と合い、上がって、下ると林道 11:50。大丸へ行かずに林道を歩いた方が早い。林道を横切って進む。742mは左に巻き、下に林道を見ながら進むと道は北側に下って行く。その手前の日の当たる所で昼食にした 12:00。暖かい。のんびり食事をする。日がよく当たって 10cmくらいの松や桧の実生の幼樹があちこちにある。成長できるのかな?。12:50出る。
大ケヤキ発見
北側に下り、再び尾根に出たところが御座敷の松 12:55。大丸を出たときには、ここで昼食と思っていたのだが、早目に食べてしまった。ここもよく日が当たって暖かだ。13:15馬頭観音(寛政6年) 570mくらいのところ。左が林道に向かって落ちていて、ロープのあるトラバースを注意しながら過ぎると、また馬頭観音があった 560mくらい。紀年銘は寛政か寛延か、ちょっと読みにくい。ずんずん下って 13:45道標がある。地図では千足への破線路が分岐するが千足方向への道標は無いので、地図に破線はあっても荒れているのだろうと思う。左へ下るとすぐセメントの道になる。
13:50三叉路。道標があり川合峠とある。ここからは自動車道。13:55左下から来る道を合わせた先に右上に上がって行く手すりのある階段がある。なんだろうと思って見上げるとケヤキの巨樹があった。草のある夏は道路からは見えないのだ。さっそく上がってみた。大きい木だった。大満足だ。14:05川合橋。橋上にまだ霜が残っている。渡って上がって行く。四方津駅はこちら側からは行けない。左に行って鉄道の下をくぐり 14:10四方津駅に到着。以前は木造の風情ある駅舎だったが去年 6月に変哲もない新駅舎になり、7月に旧駅舎は解体された。ホームで着替えして 14:30高尾行に乗る。高尾で京王線 14:45発に乗り北野、調布で乗り換え。16:05帰宅。
犬嶋神社から新矢ノ根峠までのルートは 1時間半ほどですが変化もあり面白かったです。(旧)矢ノ根峠から新矢ノ根峠までの登り下りはなかなか激しいです。特に最後の登りはロープが無ければかなり神経を使う登りになるでしょう。ロープはまだ丈夫ですが使うには十分気を付けた方が良いと思います。新矢ノ根峠までが気を使ったので、そこからの一般ルートは思ったよりも楽でした。考えてみれば上野原側から高柄山に登るのは(旧)矢ノ根峠から上がった 1985年以来です。
アプローチで鶴島神明社の 2本の大イチョウを見て、帰途に四方津の川合で大ケヤキを見て、巨樹を二つも見ることが出来ました。これも大収穫でした。
新矢ノ根峠から(旧)矢ノ根峠へ下るのは、ロープの付いた登り下りがなかなかややこしそうですし、さらに落合へ向かうと 482mから犬嶋神社への下りの急斜面があります。下りルートに使うのはやめた方が良さそうです。
天気も良く今年も元気に歩くことが出来、充実した 2023年最後の山行でした。