都留アルプスと尾崎山


都留アルプスにミツマタ群生地があるのを万が発見したので行ってみることにしました。まだ少し早いのですが、去年は 3月中旬には咲き始めていたようですので、2-3分位は咲いているだろうと期待します。都留アルプスだけだとちょっと短いので尾崎山を加えることにしました。1000m近いので先週の雪が少し残っているかもしれません。念のため、杖とアイゼンを持っていきます。スパッツは要らないでしょう。
日時: 2024年3月14日 (晴)
晋 万
4:40起床。準備をして 5:30自宅を出る。5:52に乗って出発。2月に高川山に行った時と同じ時間だ。今日も都留市駅まで行く。調布・北野・高尾で乗り換え、松本行き 6:43発に乗る。大月迄の間に車内で朝食。大分暖かくなってきたので結構乗っている。大月で富士急に乗り換える 7:24発。登山者もそこそこいる。都留市駅には 7:40着。準備をして 7:50出発。

富士山が良く見える
7:55金毘羅神社は工事中。此処から登る道もある筈だが標識も何もない。2-3分でヒマワリ幼稚園の脇から右に上がる。都留アルプスの道標がある。コンクリートのジグザグの急坂を上がるが、左には発電の為の導水管を見る。上がっている途中万は雉を見る。地味な牝だ。最後は発電のため池に着く。道標があり 45M先に富士山展望台があるそうで行ってみる。富士山・都留文科大学・都留興譲館高校などが良く見える 8:10。戻ってシャツを脱いで 8:15出発。此処から山道になる。

烽火台跡の蟻山に向かう。途中、2か所ほど堀切らしい所がある。8:30烽火台跡、蟻山。アンテナ塔が立っている。富士山が見える。雁ヶ腹摺山方向も綺麗だ。一息ついて 8:35出る。しっかり下って平坦になると円通院分岐 8:40。進んで 4号鉄塔 8:45。霜柱があるがまだ融けてなくて泥になってないので助かる。2-3分で白木山 625m。アブラチャンが咲いている。8:55 長安寺山 655m。正面に富士山。2-3分下ると道は左に下るが、その先にパノラマ展望台がある。富士山は頭だけしか見えないが手前の杓子山と倉見山が大きい。9:00出る。

水路橋(ピーセ)と言う
少し戻ってパノラマ展望台を巻いて下る。下に水路橋の上が見え、左に下ると 6号鉄塔 9:10。さらに下って水路橋のアーチに出た。アーチの下で手を叩くと「ビーン」とうなって鳴き竜。アーチの向こう側には石仏群と大室神社がある。9:20戻って先に進む。少し上がると水路橋の上に出て、水路橋の屋根 (半円のカバー) が見える。9:30 7号鉄塔。白谷ノ丸から黒岳が見える。その先に天神山 580mの山名板があるが山頂ではなくて登山道の横だ。

下って元坂。また水路橋がある。くぐると左に石祠があり紀年銘をみると去年の新造だ。さらに都留アルプスを進むと谷村第一小学校の学校林があり、四阿があって、友愛の森と言う看板が立っていた 9:45。すぐ先に 9号鉄塔。ベンチがある。お茶を飲んで一息。更に進むと右前方は千本桜植林地で、桜が植林してある広々とした斜面だ。お花見所になるにはまだまだ 20年はかかるだろう。右が開けているので、三つ峠から本社が丸、鶴ヶ鳥屋山の稜線、その右に滝子山から黒岳、雁ヶ腹摺山が見える大展望だ。登りきると楽山公園分岐でベンチがある 10:00。都留アルプスは自転車が入るらしく、轍の跡がある。

一寸早かかったミツマタの群落
10:05 10号鉄塔。10:10 713m、都留アルプス最高峰の看板がある。ダンコウバイが咲いていた。10:20尾崎山分岐に到着。ミツマタ群を見て、又、戻ってくることにして右へ行く。10:30都留文大分岐。10:35ミツマタ群生地。15号鉄塔のところだ。あまり広くはないが、びっしりと群生している。残念ながら、まだ、ほとんど咲いていない。群生地の中を歩くが黄色くなっている花の付いている木も片手で数えられる位で、それも、一つ二つ花が開いてる蕾があるという程度だった。右方向に少し離れたところの群生地に一本だけ開き始めた花の多い木があった。狭いが群生しているので満開になればかなり見ごたえがありそうだと思う。11:00出て戻る。

11:20尾崎山分岐に戻り、尾崎山へ向かう。5分くらい進むと急登になる。四つん這いになる急登を上がって 800m付近でやっと少し緩む 11:30。すぐ、又、急登になり、岩尾根になって 11:45 870mで落ち着く。日が当たって暖かいので昼食にしようかと思ったが、もう少し進むことにした。左へ少し行って、右に曲がると 930mへの登りになる。900m位からは急な細尾根に雪が付いていて、滑らないように神経を使った。12:00 930m。ここで尾崎山から文台山の登山道に出る。良い場所があれば昼食にするつもりで尾崎山に向かう。

下りはしばし急斜面だが雪がないので助かる。万は雄のキジが飛んで横切るのを見た。先ほどの 930mへの登りでは緊張したので少し足ががくがくする。900mまで下ると平坦から緩い登りになった。尾根筋には雪があり、右側は雪の斜面なので、なるべく左寄りに歩く。雪の上に熊の足跡らしいのがあった。雪の上を歩いて尾崎山に到着 12:30。西側は雪がないので、座って昼食にする。時々、風が吹くが、日が当たって暖かい。のんびり昼食。ここから北方向への下りになるので雪があるかもと思い杖を出す。13:25出発。

風が出てきた。900m位までは雪がある。900m位から急坂になる。850mからは逆落としの急坂だ。もう雪はないが地面が柔らかいので杖が助けになった。13:45 720m付近で緩くなり、13:50 19号鉄塔 697m。ミツマタ群生地から都留アルプスを辿るとここに出る。14:00鉄塔を通過。14:05 550mで沢筋を渡り、草地に出るとクレインの森の看板あり。ここから 30m程上がる。もう登りはないと油断していたので、晋は足が攣りそうになった。足に力を掛けないように杖を使ってゆっくりゆっくり上がる。14:15鉄塔があって、すぐ先に古城山 583mの山名板があった。

前方が住吉神社。覆い屋の中に赤い色の社殿がある。唐破風の上に般若の面が飾ってあり、唐破風の下には竜の彫刻がある。左右の脇障子の獅子の彫刻も凝っていた。社殿の左前には覆い屋に丸石が置いてあり、甲斐の丸石信仰だ。下って、鹿柵を過ぎ、清浄院跡に出た 14:30。五輪塔などが集めてあった。古渡橋を渡り、右に行くと「おなん淵」。綺麗な淵だが、ちょっとゴミが残念。その北側で水路橋が川を跨いでいた。その先の変形四差路の角に早作の石仏群があった。馬頭観音が多い。舟型の上に六地蔵を乗せた舟形地蔵があった。岩船地蔵だが六地蔵が乗っているのは初めて見た。

想像より良かった滝群
太郎滝・次郎滝に行く事にして、国139に出て左へ少し行き、右折して富士急のガードを過ぎ、高速の下を過ぎて進んでいくと太郎・次郎滝の道標があり左折する。公民館の前で、細道に入り、下って行くと柄杓流川に出る。橋を渡って左岸に渡り、少し行くと太郎滝・次郎滝が対岸 (右岸側) に見えた 15:05。名前は二つだが一つの滝だ、と言うよりも、橋付近から川の右岸の崖には、すだれのように水が落ちている。橋付近では草木の間を落ちていて白糸の滝風で綺麗だし、滝の所は草の無い、地層のある崖面を落ちている。綺麗な滝だ。案内に落差 20mと書いてあったので、ちゃっちい滝かなと思っていたのだが、立派な滝だった。来てよかった。15:15出る。

公民館迄戻って駅に向かう途中にヤブツバキがあった。この地としては巨樹の由だ。15:30東桂駅に到着。15:48に乗る。大月乗り換えで 16:39発。高尾では少し急いで京王線 17:22に乗る。調布乗り換え。18:30帰宅。


ミツマタはまだ殆ど咲いてなくて、早い株が 2-3株だけ、ちょっとだけ、咲き始めている程度でした。今週末でもまだまだでしょう。尾崎山へ向かうと 930mに登る最後の高 2-30mの急斜面に雪があったので緊張しました。930mから尾崎山までの稜線には雪が残っていましたが、危険は無かったです。雪の上に熊と思われる足跡がありました。尾崎山山頂は予想通り少し雪が残っていました。今冬、雪の上を歩いたのは今回が初めてでした。富士急はトーマス号の車両でした。車内はインバウンドの人たちが多く、大月駅で待っていると、富士急からの乗り入れの JRの特急はものすごく混んでいました。3月から乗り入れの本数が増えるそうですが、その訳がわかります。