大山から高取山東尾根


2023年の初山行は、大山に行く事にしました。大山寺・大山阿夫利神社下社に初詣、大山に登って奥の院に参り、大山南尾根を下り、高取山の手前の高取山東尾根を降り三ノ宮 (比々多神社) に初詣の予定で出発です。東尾根はゴルフ場のそばを歩くのでどうかな?という感じです。でも初めてのコースなので楽しみです。今年からリュック・靴を新調し初使用です。
日時: 2023年1月5日(晴)
晋 万
5:00起床。バスの時間に合わせて 5:58に乗って出発。新百合で乗換。ほぼ満席だったが、別々の場所で座れた。伊勢原 6:38着。登山者はそこそこいる。6:50のバスで大山へ。バス停にハクセキレイがいて人を怖がらずに歩いていた。バスに乗車中に日の出。大山が赤く照らされている。7:15大山バス停着。トイレをしてすぐに出発する。コマ参道を上がって行くと途中蝋梅があり少し咲いている。7:30八意思兼神社。日が当たっているところで朝食にする。登山者はぼつぼつとやってきて男坂と女坂に分かれて行く。食べ終わる頃には数人来た。次のバスかな?。7:55出発。大山寺に参るので今日は女坂。

川のそばのミツマタの蕾はまだ固い。前不動、倶利伽羅堂を過ぎて階段を上がり大山寺 8:05。早いのでまだ閉まっているが参拝する。ここからの登りは男坂よりもきついかもしれない。8:20男坂と合流。売店の前を過ぎ階段を上がって 8:25下社。茅の輪をくぐって参拝。早い時間なので行列はない。お参りしている途中若い女性が沢山来る。巫女さんたちの出勤かな?社務所に入って行った。ケーブルは通常 9:00の始発が今日までは 8:30だ。でもそれより早いので仕事の人の為の運行だろうね。境内から江の島・三浦半島・房総半島・大島が良く見える。人が増えてきたので出発する 8:30。

晋が見つけた正徳の町石
最初の長い石段を上がっている時に神社から太鼓の音が聞こえてきた。この参道を登るのは久しぶりだ。まだ早いからか珍しく誰にも会わず登って行く。夫婦杉を上に見上げるところに正徳 2年(1712)の八町石が転がっていた。大山の町石としては古いものだし、保存した方が良さそうに思うので神社に報告しておこう。ひと曲がり登って夫婦杉 8:50。後ろに空身の人が一人ついてきている。ボタン石(枕状溶岩)、天狗の鼻突き岩を過ぎて 9:10十六丁目追分。3人休憩中。お茶を飲む。

9:20富士見台。富士山は雲が掛かっているが、山頂はまだ綺麗に見える。海側が開けると大島から真鶴半島が良く見えて綺麗だ。9:40ヤビツ峠道と合流。あと300mが気分的にきつい。9:45銅鳥居。9:50山頂奥の院。今日は扉が開いていた。参拝。山頂整備が済んで三角点は分かりやすくなっている。東側の広場に行くと関東平野が一望。筑波山も良く見えた。西側に回ると富士山は頂上に雲が被っているが右側に南アの聖と赤石が良く見えた。一回りして銅鳥居 10:15。さすがにこの時間になると登ってくる人が多い。スポーツ系の部活動らしい高校生が登ってくるのは必勝祈願かな?。10:25富士見台。10:35追分。

休まずに南尾根に向かって右へ下る。いつもは殆ど人に会わない道だが今日は結構登ってくる人がいる。10:50西の峠、下社分岐。一人休憩中。平坦になり、すぐ女人結界。11:00地蔵。11:05蓑毛近道分岐。西の峠から下でも結構人に会う。11:10蓑毛越。浅間山は右を巻く。11:20アンテナ鉄塔のところで昼食。日が当たって風もなく暖かだ。食事中も通り過ぎていく人がいる。12:05出る。その先のアンテナ鉄塔までは車の轍跡がある。12:25送電鉄塔を過ぎ 12:30林道に出た。すぐ不動像、その先不動越。そこから階段道を登る。晋は足が攣らないようにゆっくり登ったが今日はどうやら大丈夫。一旦水平になってもう一度階段。530mまで上がって平坦になる。12:50東尾根分岐。山火事注意の通報番号39のところだ。下り口の左には丸いたばこ注意の看板がありマジックで三之宮と矢印がある。

高取山東尾根入口
東尾根に入る。はじめは植林地の少し急な下り。2-3分下って平坦になる。左が開けて大山が良く見えた。この付近では間伐作業をやっているようだ。13:00 460mを巻いて左にトラバースし、北向の尾根になり、すぐ右へ曲がって東へ緩く下る。右が広葉樹で明るい。410mは右を下る 13:05。左側に鹿柵が出てきた 13:10。13:15道の脇に大岩がある。鼻のように見えたが過ぎてから振り返ると全くちがう形だった。道は尾根下 3-40mあたりを行く。尾根上は 356.5mの三角点付近かなと思う。13:20道が少し広がって古い林道になる。すぐゴルフ場のフェンスに突き当り右へ曲がる。少し行って左に曲がって鹿柵の扉。過ぎると右にゴルフ場のグリーンが見えた。旗は立ってなかったから今日は使ってないようだ。

こんなに大きい枕状溶岩は初めて
13:30舗装路に出る。高取山を指す道標があった。左へ下る。ゴルフ場のクラブハウスが見えた。13:35ゴルフコースを横切るので、網の下を通る。過ぎると高取山を指す道標。下って行くと左側に枕状溶岩の露頭があった。ここの枕状溶岩は大きいのが何個もあるが露頭はここだけだった。ゴルフ場の横を少し下ると 13:45右後下から道が来る。登るときは右へ上がる。さらに少し先で右から上がってくる道がある。案内図ではまだ進むが地図を見ると行けるのでここを下る。ミカン畑の間を下り車道に出て進むとバス道に出た 13:55。右は法泉寺の方向で、聖峰を指す道標がある。ちょっと遠回りのような気もするが、こちらからも行ける。

左へ行き少し先のタンクのところが栗原バス停、バスは 15:05だが今日は比々多神社も参拝するし、歩く。進むと 14:00三叉路に出て左へ曲がると東京農大の農園。恵泉女子大旧園芸短大の跡地もまだ残っていた。真っ直ぐ進むと比々多神社に着く 14:05。裏側の環状列石住居跡から入って行った。もう初詣の人は少ないが巫女さん達はまだいた。参拝して鶴巻温泉駅へ向かう。14:20高速道路の脇に出て、しばらく高速に沿って歩き、国246に出たところで左に行く。14:48鶴巻温泉駅に到着。14:51の町田行きの急行に乗る。町田で途中下車して買い物し 16:15帰宅。


大山は好きなコースでいろいろ行ってますが、支尾根はまだまだあります。今回の山行も高取山東尾根という初めてのコースを歩きました。隣の聖峰のコースより緩やかですが似た感じの尾根でした。ゴルフ場の脇の道に枕状溶岩の露頭があり、大きな枕状溶岩なのでちょっとびっくりでした。下社から山頂への表登山道では古い町石を発見しました。その縁で追分の大きな石標柱についても調べたり、面白いことはまだまだあります。

初使用の靴はなかなか良いです。もう少し慣らす必要もあります。リュックは今までと同じ型ですが腰ベルトはやっぱり不要です。切り取りましょう。


追分の石標柱について
新しいものだと思い込んでいて今までは注意して見ていなかったが、裏の銘文を見ると何度か再建されているのが分かる。立て看板には初建は 1716年 (正徳 6年又は享保元年) とあるが、裏面の刻字は宝暦 11年 (1761) 初建、安永 5年 (1776) 再建、寛政 11年 (1799) 建焉、昭和 10年 (1935) 再建である。文字の大きさ、配列などから見て、今あるものは寛政 11年のもので、宝暦 11年初建・安永 5年再建 (宝暦 11年のものが倒れたので再建したのか、新調したのかは不明) のものを寛政 11年に新調して建て替えたものと思える。それが倒れた (時期は不明) ので昭和 10年に立て直したものであろう。立て看板の 1716年については、石標柱には記載がないので、間違いでなければ、他の資料によるのであろう。