一部のプロバイダではメール送信の際に「POP before SMTP」という制限を設けていることがあります。もしくは、外部のプロバイダのAPから接続してメールを送信するときに、この制限をしているところもあります。
これは送信の前に受信を行う必要があるというものです。受信の際には、必ずパスワード認証があるので、先に受信を行っておけば送信サーバー(SMTP)が本人であるかどうかを確認することが出来るのです。
OEの仕様では先に送信を行ってから受信するようになっているので、この「POP before SMTP」が必要だと厄介になります。
そこで、同じメールアカウント設定を作り、[送受信]したときに先に実行されるほうを受信専用とし、後のほうを送信専用とします。
詳しい手順は以下のとおりです。
- すでに設定してあるアカウントの複製を作成
アカウントをいったんファイルにエクスポートし、アカウント名を変更(「???????? (B)」など)した後、エクスポートしたファイルをインポートすれば簡単に複製が作れます) - [送受信]を実行し(A)と(B)のどちらが先に処理されるか確認する
(ここでは(A)が先だったとします、(B)は送信専用ということになります) - メニューの[ツール]-[アカウント]をクリックしメールアカウント一覧を表示
- 一覧の(B)を選択
- 右の[規定に設定]ボタンをクリック
- 右の[プロパティ]ボタンをクリック
- [メールの受信時および同期時にこのアカウントを含める]のチェックを外す
- 上の[メールアカウント]の名前を(B)から「???????? (送信専用)」などに変更(推奨)
- [詳細設定]タブを開く
- [サーバーにメッセージのコピーを置く]のチェックを付ける
- 下の[OK]ボタンをクリック
- 右下の[閉じる]ボタンをクリック
- OEで自分自身にメールを作成し[送受信]をして、このとき送信専用(B)のアカウントが(A)より後から実行されているかを確認
(もしこれがOKなら手順は終わり) - もし(A)と送信専用(B)が逆であるなら、上記手順の(A)と(B)を逆にして再度設定する
この裏技には難点があります。それは、受信したメールに返信する際、受信専用のアカウントから送信しようとしてしまうからです。面倒ですが、送信する前に作成画面の[送信者]一覧から送信専用のアカウントを選択してください。