HTMLメール

HTML形式の文書をメールにして送る方法についてです。

HTMLメールと普通のインターネットのメール

原則として、インターネットのメールはテキスト形式で文書を扱っています。 しかしこれを拡張する手段として、MIMEによるHTML形式の文書を送るという方法が一般的になってきました。
現在のところHTML形式のメールを送信できるのは、Outlook Express(OE)、Internet Mail、Netscape Messangerなどです。
ただしそれらのメールソフトの間でHTMLの互換性は完全に取られていないようです。 だからOEでHTMLメールを送信するときは、相手もOEを使用していることを確認してください。

従来のテキスト形式のメールでは、その訳のとおり文字列だけのメールです。 アンダーラインや文字の色付けなどは指定できません。
これに対してHTMLメールは、HTMLというホームページを記述する言語をそのままインターネットメールで応用するというものです。 インターネットのメールは基本的には、テキスト形式のみなので、テキスト形式で記述されるHTMLなら問題ないのです。

(注)インターネットのメールで、テキスト形式でないファイル(Wordの文書や画像など)を添付する場合、 これらの添付ファイルはUUEncodeなどを使って、テキスト形式に変換して添付しています。

作成する前に確認すること

HTMLメールを送るには、次のことを確認してください。
  1. 送信する相手がOEを使っている
  2. 「メッセージの作成」をして編集ウィンドウに、書式ツールバーが出ている
    またはメニューの[書式]の[リッチテキスト(HTML)]にチェックがついている
この状態で、一応HTMLメールというのは送れます。 書式ツールバーに出ている「フォント」、「サイズ」、「太字、下線、斜体」、「色」などのボタンを使えば、書式付のメールを送ることができます。

HTML形式でフォントを変更するときの注意点(98.9.21追加)

他の文書形式にも言えることですが、相手に文書ファイルを送るときに、相手が自分の使っているフォントをインストールしていないと、 相手のところで自分が意図したフォントで表示されないことがあります。
Windowsを使っている仲間同士なら「MS ゴシック&MS Pゴシック」や「MS 明朝&MS P明朝」は確実にインストールされているので、これらのフォントは使っても問題はないでしょう。
Wordユーザーと一太郎ユーザーの間では、それぞれのソフトにバンドルされてインストールされるフォントの違いがあります。Wordなら「DF〜」で始まるフォント、一太郎なら「DH〜」で始まるフォントです。 またこれらのワープロソフトをインストールするときに、フォントをインストールしていない可能性もあります。
メールだけでなくワープロの文書ファイルのハンドリングのときにもフォントの問題は起きるのでぜひ理解しておいてください。

さて実際にフォントを変更するときは、ワープロソフトと同じ操作方法で設定します(上記)。 このときにメールの日本語のエンコード方式(文字コード)をシフトJIS(Shift-JIS)にする必要があります。 これはOEのバグで、エンコード方式をシフトJISにしないと、フォントを正しく指定できません。 メッセージを作成しているときは画面上で正しく表示されていても、相手に送信した後は標準のフォント(通常はMS ゴシック)に戻っています。
日本語のエンコード方式を変更するには、メッセージを編集するウィンドウのメニューの[書式]-[言語]-[日本語(シフトJIS)]をクリックします。
シフトJISを選択するときの注意点ですが、半角の日本語文字(カタカナ・カギ括弧・句読点などASCIIコードにない半角文字コード)は使わないほうがいいと言われています。 これらの文字によってメールが文字化けする恐れがあるという定説が昔はあったのですが、最近はどうなったか良く分かりません。

さらに派手に

ところで、OEの書式ツールバーだけでは、HTMLで定義されているすべてのタグを使うことはできません。表を挿入することもできません。 しかしOEのメールを表示する機能は、基本的にIE4のブラウザをインプリメントしているので、IE4で表示できる書式はすべて表示できるのです。 IE4はHTML4.0に準拠しているので、表組みやDynamic HTMLやJavaScriptを使った文書もOEで表示することができます。
これらの表示機能をもつHTMLメールを送るには、外部のテキストエディタやHTMLエディタで作成したHTMLのファイルを利用します。

必要なもの

派手なHTMLメールを作成するのに必要なツールを以下に挙げます。

手順A(98.9.21更新)

文章の部分的な位置にHTMLファイルを挿入する場合です。
  1. FrontPage EditorなどのHTMLを編集するソフトを起動する
  2. 編集ツールでHTML文書を自由に作成する(HTMLでできることなら何をやってもかまわないはず)
  3. HTML文書を一時的にファイルとして保存
    この時、どこに保存したかを覚えておくこと(デスクトップを推奨)
    Wordの場合、HTML形式で保存することを確認
  4. Outlook Expressを起動して、新規のメールを作成する
  5. 宛先や件名を入力する
  6. メニューの「書式」の「リッチテキスト(HTML)」を選択する
    ファイルを選ぶダイアログが表示されます
  7. メニューの「挿入」の「ファイルからのテキスト」をクリック
  8. ファイルを選ぶダイアログが表示される
  9. ダイアログの下のファイルの種類を「HTML」にする
  10. ファイルの一覧から編集ツールで作成したHTML文書を開く
    これでメールにHTML文書が挿入されます。
  11. あとはこれを通常どおり送信するだけ

手順B(98.9.21追加)

ひな形としてHTMLファイルを適用する場合です。1〜3は手順Aと同じです。
  1. FrontPage EditorなどのHTMLを編集するソフトを起動する
  2. 編集ツールでHTML文書を自由に作成する(HTMLでできることなら何をやってもかまわないはず)
  3. HTML文書を一時的にファイルとして保存
    この時、どこに保存したかを覚えておくこと(デスクトップを推奨)
    Wordの場合、HTML形式で保存することを確認
  4. メニューの[作成]-[ひな形]-[ほかのひな形]をクリック
    ファイルを選ぶダイアログが表示される
  5. ファイルの一覧から保存したファイルを選択して開く
  6. 宛先や件名を入力する
  7. あとはこれを通常どおり送信するだけ

所感

OEが標準で表組みのメールを作成できないのは、ちょっと不思議に思いました。 他のメールソフトの互換性を考えていたのかもしれませんが。
外部のアプリケーションでHTMLファイルを編集して、そのファイルを挿入するので、 JavaScriptなどを盛り合わせたものも大丈夫です。 Dynamic HTMLやスタイルシートを利用したHTML文書も挿入できます。

 

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