HTMLのメールアドレスのリンク
HTMLでのメールアドレスのリンクについての解説です。
<a href="maito:nagano@mesh.ne.jp">メール</a>
HTMLにこう書けば、
メール
となります。
この href のパラメタをちょっといじれば、面白いことになります。
今回はOEとは直接関係ないですが、このHTMLのタグについてがテーマです。
HTMLのハイパーリンク
ホームページなどで メール をクリックすると、
OEのメッセージの作成ウィンドウが現れて、宛先には指定されたメールアドレスが入力されています。
hrefパラメタの値に mailto:nagano@mesh.ne.jp と入力します。mailto: がメールプロトコルを示しています。
ちなみにこれは、FrontPageなどのHTMLエディタや、OEのHTMLメールを編集するときのリンク先のURLとして指定すれば、同様のことが可能です。
この機能は、IEなどのWWWブラウザと、OEなどのメールソフトがうまく連携することによって実現されています。
今回のテーマでは、IE+OEでの環境でしか確認が取れていないため、他のブラウザやメールソフトで同様の機能が実現できるかは分かりません。
でもこの活用講座をご覧の方のほとんどはIEとOEを使っているでしょうから、他のソフトのことは無視して先へ進みます。
その前に
実は上記の「ここ」をクリックするとメールアドレスではなく、人の名前が現れるケースがあります。
これは、すでにそのメールアドレスが、アドレス帳に登録されている場合に、アドレス帳に登録された名前で表示されるからです。
件名を指定したリンク
ここをクリックすると、
すでに宛先と件名が入力されたメッセージ作成ウィンドウが現れます。
<a href="mailto:nagano@mesh.ne.jp?subject=件名を指定した">ここ</a>
hrefのパラメタの値は mailto:nagano@mesh.ne.jp?subject=件名を指定した となっています。
HTMLエディタやHTMLメールでは、hrefのパラメタの値をリンク先URLに指定します。
赤い文字の部分が件名を指定している個所です。
?subject= が件名指定の意味になり、イコールの右側に件名を指定しておきます。
お察しの良い方は、メールアドレスの右に ? を付けることが、CGIの引数に似ていると気づくでしょう。
そのとおりです。
CCを指定する
ここをクリックすると、
宛先の下のCCに nagano@biglobe.ne.jp という別のメールアドレスが指定されています。
<a href="mailto:nagano@mesh.ne.jp?cc=nagano@biglobe.ne.jp">ここ</a>
これがソースです。赤い文字列がCCのメールアドレスを指定しています。
cc=がCCの指定を表わし、イコールの右がCCに使うメールアドレスです。
組み合わせると
上記の件名とCCを同時に指定するには、やはりCGIのようにアンパサンド"&"で区切ります。
ここをクリックすると、
宛先の下のCCに nagano@biglobe.ne.jp という別のメールアドレスが指定され、さらに件名が指定されたメッセージ作成ウィンドウが現れます。
<a href="mailto:nagano@mesh.ne.jp?subject=件名を指定した&cc=nagano@biglobe.ne.jp">ここ</a>
ちょっと狭くて行の折り返しではみ出てしまいました。
宛先に名前を指定する
一番はじめの手法では、アドレス帳に名前が登録されていない限り、宛先の欄にはメールアドレスが指定されます。
ここをクリックすると、
すでに宛先に nagano@mesh.ne.jp と ナガノ が指定されたメッセージ作成ウィンドウが現れます。
<a href="mailto:nagano@mesh.ne.jp?to=ナガノ">ここ</a>
?to= を使えば宛先を指定できます。
しかし、ナガノがアドレス帳に登録されていない限りナガノは有効なアドレスではないので、この人にはメールが届かず、エラーがサーバーから帰ってきます。
しかも、宛先に二つのアドレスが現れます。これは厄介です。
ここをクリックすると、宛先に ナガノ という名前の nagano@mesh.ne.jp のメールアドレスが指定されます。
名前を右クリックして[プロパティ]を見れば、アドレスが nagano@mesh.ne.jp であることが分かります。
<a href="mailto:?to=ナガノ<nagano@mesh.ne.jp>">ここ</a>
HTMLはこんなカンジになりました。mailto: の右に指定するアドレスは空にし、? に to= で 名前<メールアドレス> と指定します。
まとめ
メールのURLの ? の右に指定できるパラメタを一覧にします。
to | 宛先 |
cc | CC |
bcc | BCC |
subject | 件名 |
※宛先やCCは、名前<メールアドレス> と指定すれば、表示が名前で実際はメールアドレスになります。
なにか他に隠れているはずです。何か見つかったらまた追加します。
おわりに
実はこのメールのURLに関する資料を見ていません。
これは私の試行錯誤で見つけた裏技です。
どなたかこれに関する技術資料のありかをご存知でしたらご一報ください。
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