生沢ひろ〜しましょうスーパーボウル

JT記者タンパから耳寄り話 (Part 5)


I'm T.D. 誰だ、TDトレント言った奴は! by Trent Dilfer

Ray, Jamal, Jermaine and Marvin… Winner is another Saint-Lewis' !
2001 is No Years of Giants.

スーパーボウルレポート1月29日=フロリダ州タンパ

Hiroshi Ikezawa
ikezawa@tkb.att.ne.jp

世界で一番濃厚なコメント集、ご堪能あれ!

 スーパーボウルはみなさんご覧になり、ネットや新聞でも詳しい内容が報道されて いることでしょう。このスーパーボウルレポート、最終回の今回は試合後の選手・コーチのコメント集です。ここまで読めるのはこのレポートしかありません。

New York Giants

Michael Strahan:今日はターンオーバーを起こすことができなかった。この試合はフィ ールドポジションの戦いになり、ターンオーバーの戦いになると思っていた。俺たちはその両方に負けてしまったんだ。それでもこれで俺たちの1年が無駄になったわけじゃない。何も恥じることはない。勝ち負けを越えて、ここに来られたことは幸せだった。このチームの選手でいられたことを誇りに思う。

Jason Sehorn:残念だ。こういう形で負けるとは思っていなかった。やるべきことができなかったということだ。ディフェンスに関してはゲームの流れを変えることが全くできなかった。ディフェンスでオフェンスを助けることができなかった。ただ漠然とフットボールをやってしまった。このレベルの戦いではそれでは勝てない。TDパスは見事に抜かれてしまった。あれは自分のせいだ。

Kerry Collins:今までのフットボール生活で最も悔しい敗戦だ。努力や準備は怠らなかったつもりだが、思うようなプレーができなかった。(ハーフタイム前のインターセプトに関して)あの時はレシーバーのダブルムーブだったんだが、カバレッジにだまされた。センターからのスナップを受けた瞬間に見て判断したカバレッジと実際に使ってきたカバレッジが違っていたんだ。もう少しで得点できた場面だっただけに、あれは痛かった。

Jim Fassel:とても残念だ。もっと良いプレーができたはずだと思っている。レイヴァンズのディフェンスはターンオーバーを起こすのがうまい。彼らのペースにはまらないようにと気をつけたのだが。レイヴァンズに対して5回もターンオーバーしては勝てない。これだけ多くターンオーバーしてしまったらやりたいことは何もできなくなってしまう。でも、今季を振り返ってみて、このチームのことはとても誇りに思う。この敗戦を克服するにはしばらくかかるかもしれないが、我々がこれまでに達成してきたことは失われるものではない。

Tiki Barber:奴らのディフェンスが俺たちから全てを奪い去ってしまった。この試合に負けたのはミスをしすぎたからだ。5回もターンオーバーをしていては勝てない。レイヴァンズのディフェンスは本当に素晴らしかった。攻略法はきっとあるのだろうが、ウチにはできなかった。

Ron Dixon:あのキックオフリターンTDは我々がベーシックに使っているプレーのひとつ。左に流れたら、ブロッカーたちがうまくブロックをしてくれたんだ。連続リターンTD? そういうこともあるんだね。俺のTDで大いにチームが盛りあがると思っていたから残念だ。

Baltimore Ravens

Chris McAlister:(インターセプトリターンTDについて)あれは読みがバッチリ当たったんだ。レシーバーがインサイドにスラントして、それから縦に上がるダブルムーブの動きが見えたから、それに反応したのさ。このディフェンスは史上最強だよ。

Duane Starks:(インターセプトリターンTDについて)あのインターセプトまではわざとコリンズのパスを通させていたんだ。そうすればまた同じところに投げてくるに決まっているから。 このプレーがあったからといって、今日が自分のキャリアベストだとは言わないよ。でも、あのTDが試合に与えたインパクトを考えると、キャリアベ ストだといってもいいかもしれない。

Rod Woodson:14年間プロでやってきてやっと勝ったスーパーボウル。素晴らしいよ。どんな言葉で言い表していいのかわからない。NFLでベストになったというのはとても嬉しいことだ。7‐0のときはまだ思わなかったけど、10‐0、17‐0になるにつれてこの調子をキープしなければと思った。このチームは素晴らしい人材の集まった本当に素晴らしいチームだ。

Jamal Lewis:とてもいい気持ちだ。年間を通して俺たちは自信に溢れていた。これ以上のものはない。

Shannon Sharpe:よう、グース(シラグーサの愛称)!俺たちのディフェンスは最高だよな!世界最高のチームだよな!

Tony Siragusa:当たり前よ!誰にも負けないぜ !!

Brian Billick:我々が自信を持っているディフェンスがいいプレーをし、オフェンスがターンオーバーをしないこと。これがゲームプランの全てだった。素晴らしいチームワークだ。

Ray Lewis:こんなにいいプレーができたなんて信じられないよ。チームとして素晴らしくまとまってきただろう。それなのにいつまでも認められなかった。この勝利はごまかすこと ができない。俺たちは最高のチームなんだ。年間最高守備選手賞やスーパーボウル優勝、スーパーボウルMVPを同じ年の達成するなんて信じられないよ。これ以上は望むものはないね。

Trent Dilfer:こんな気持ちになったのは初めてだ。こうなりたいとは思っていたけど、実際に達成してみるとよく分からない。TDパスはマッチアップをうまく使ったんだ。シャノンにSがついていたから、ストークリーがCBをスピードで振り切ったということ。簡単な理屈だよ。

編集後記

 長かったスーパーボウルウィークが終わった。正直言って今回ほど多くの種類のメディアに記事を提供したのは初めて。後半はバテてしまった。筆者はスーパーボウル翌日の月曜日が嫌いだ。雑誌の原稿を仕上げなければいけないということもあるが、一週間ともに仕事をして来た記者仲間たちが三々五々と帰っていくのがたまらなく寂しいのだ。筆者が(自費出張にもかかわらず)毎年スーパーボウルの取材に来るのは、ひとつにはこの取材仲間たちと会うのが楽しみだからだ。アメリカを拠点としている人が多いので、この時期にしか会えないのがまた別れるときの寂しさをいや増している。

 さて、5回にわたってお送りして来たスーパーボウルレポートも今回で終わり。楽しんでいただけたでしょうか? 時間に追われて思うようにレポートを書けなかったことをここでお詫びします。また、ページを提供してくださったkinshiroさん、校正やキャプションなどで頑張ってくれたセンターライジングさんに心からお礼を申し上げます。写真をたくさん撮りましたので、オフ会ででもご覧に入れます。

それではみなさん、ご愛読ありがとうございました。

スーパーボウルクイズD

 ケリー・コリンズの4INTはスーパーボウル記録でした。それでは、インターセプトリターンTDのNFL記録保持者は誰でしょう。レギュラーシーズンの記録です。スーパーボウルの記録ではありません。でも、スーパーボウルクイズと銘打っているくらいだから今年のスーパーボウルに出場している選手です。

前回の答: 72年のドルフィンズ対レッドスキンズが両チーム合わせた連勝が18で歴代トップ。そのうちの16が、パーフェクトシーズンを達成したドルフィンズのもの。

あっ! 今回の答はいつ発表しよう? 帰国したら掲示板で発表しましょう。


Steeler home page に戻る。