東京国立博物館・法隆寺宝物館

法隆寺宝物

国立博物館 法隆寺宝物館 東京国立博物館・法隆寺宝物館には、明治初期に皇室へ献納した国宝・聖徳太子絵伝、重文・献納金銅仏(俗に四十八体仏)、金銅透彫潅頂幡、伎楽面など法隆寺献納宝物318件が収蔵されています。

法隆寺金堂

弥勒菩薩半跏像[重文/東京国立博物館蔵]

606(推古14)年にあたる丙寅の銘をもつ金銅小仏で、来朝仏師の手によるものといわれます。像高約40cmで大きな頭部、細い胴、長い手指など大胆なプロポーションをとり、しかも洗練された彫刻美を備えた金銅仏の一つといわれています。

金銅小幡[重文/東京国立博物館蔵]

この金銅小幡は、如来座像、菩薩立像、飛天、獅子などを切り透かした長方形の金銅板をちょうつがいで連結したもので、現在二つあります。仏や菩薩の威徳を示す荘厳具として白鳳時代(7世紀後半)に造られ、法隆寺につりさげられていたものとされています。連なった金銅板には、それぞれ忍冬唐草文の外縁の中に飛天、獅子などが切り透かされ、両面の輪郭や細部に線刻が加えられています。切手の意匠は、その金銅小幡の一つで7枚のうち上から5番目の金銅板の笛吹飛天の部分です。

摩耶夫人像[重文/東京国立博物館蔵]

「摩耶夫人および綏女像」のうち摩耶夫人の部分です。この像は、釈迦の母、摩耶夫人の右脇下から釈迦が誕生したという経典の説話の情景を表したもので、夫人の右手のそで口から合掌した姿の生まれたばかりの小さな釈迦がみられます。摩耶夫人は、約17cmの大きさで、その周辺には約10cmの大きさの綏女(天女)が配されています。銅造で、7世紀の早いころのものと考えられています。