「多摩川の源流:最初の一滴を訪ねて」

 6月9日(日)、杉村氏、栗山氏(画窯園倶楽部)、石黒の3名で霧に煙る水干に下見に行った報告で、9月7日のイベント本番のPRです。

多摩川源流:水干(みずひ)・・・笠取山山頂近く

 この一帯は山梨県塩山市にあるが、東京府のころ購入し、都の水道局が水源林として維持・管理している。
水干の岩の上に祀られた水神社

誰が測ったのか 河口まで138km

水干→水干沢→一ノ瀬川→丹波川→奥多摩湖→多摩川→海

源流から沢を下るせせらぎ:水干沢

水干へのアプローチ情報

作場平(1312m)−−ヤブ沢峠(1690m)−−笠取小屋−−水干(1865m) −−笠取山山頂(1953m)


 ・登り口の作場平に駐車場があり、林業、釣り人と共用、20台近く止められる。
  作場平と上の笠取小屋にログハウス形の新しいトイレが完備している。
  道はトレッキングシューズでOK、整備されている。景色は綺麗で、気分良く山と渓流を楽しめる。
  一連の整備は、”水源地ふれあいのみち整備事業”によりなされた。

 ・最初、ヤブ沢を渓流に沿ってゆっくり登る。新しい標識がしっかりしている。
  広葉樹の天然林と、桧・唐松の人工林が混生していて美しい。
  峠にかかる手前が、少し急坂で汗ばむ程度、途中で半服しても良い。(2.9km)

 ・峠からは、車が通れる程のなだらかな道、あとは楽勝。笠取小屋(0.8km)を経て水干へ(1.5km)。
  そこには、岩と鳥居と水神社が在る。

 ・水干から東に少し行くと分かれ道があり、ここを100m程直登すると尾根道に出る。
  この付近がしゃくなげの群生地、左へ行き、3度(たび)ほど上下に揺れるとそこが山頂。
  下見の6月9日当日、新しい標識が立てられたばかりであった、環境庁と埼玉県の合作らしい。

1953m:山頂の標識が新しい

 ・笠取山山頂からの下りは、最初100mがややきつい。平成6年の山火事跡が生々しい、タバコは禁物。

 ・風衝草原を横目に笠取小屋まで戻り、一休坂経由で別のゆっくりした道を、小鳥のさえずりを聞きながら
  のんびり下る。小屋直下の、水の有る源流で取水、ペットボトルを持参すると良い。

 ・一休坂は、「みずなら」の原生林、樹齢300年、差し渡し1m近くの大木も多く見られる。
  約1時間、明るい森の気分を満喫出来る。やがて、ヤブ沢道に出ると終点は近い。

迫力ある”みずなら”の大木

交通・宿泊・おみやげ


 ・当日青梅線立川駅7時8分発の奥多摩行にのって、8時21分2名が到着、運転手1名が車でピックアップ。
  作場平に9時50分着、道が少し詰まっていた。でも大丈夫お昼は水干か山頂で食べられる。
  帰りは空いていた。鳩ノ巣駅前で手打ち蕎麦を食べたので、帰宅が8時過ぎになった。日帰り可能を証明。

 ・源流は、東京の奥座敷のそのまた奥にあり、最初の一滴を舐めるにはそれなりの覚悟がる。もっとも、
  立川駅に7時がきつい人は、民宿に前泊する途が在る。街道沿いの入り口の落合や麓の一ノ瀬地区に
  民宿がある。中の1軒は、笠取小屋をやっているらしい。2食ついてビジネスホテルより少し安い。

 ・奥多摩のおみやげは、山葵がよろしい。


お奨めの時期

 1:6月上旬
     ・笠取山山頂付近に、高山植物である「しゃくなげ」の群生地がある。
     ・この辺りは、丁度新緑、木の芽がふいて葉が出揃う頃である。

 2:10月中旬
     ・広葉樹が紅葉する頃、下の一ノ瀬辺りから見事な色が楽しめる。
 
咲き乱れるシャクナゲのワンショット

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