「松山市内の秋祭りは、日にちが統一されています。毎年、10月5日から7日と決まっています。
10月5日は、宵宮、6日は本祭、7日は本宮となっています。
持田大神輿について説明します。
10月5日の宵宮は午後6時ころに神輿を松山市一の繁華街で道後8町の神輿の一つである小唐人神輿の
地元である大街道アーケード街へ繰り出します。
そこで、道後8町のうち、5町の神輿が集まり担ぎ比べを行ないます。
その後、約2km離れた市内電車の道後温泉駅前へ担いで移動します。そこで、道後8町の神輿が勢ぞろい
し、担ぎ比べを行った後、道後温泉のアーケード街を練り、持田神輿は120段の石段を登って、午後9時
ころには伊佐爾波神社へ宮入します。
10月6日は本祭で、お宮で神事、直会等が行なわれ、神輿は神社に置いたままです。
10月7日は本宮で、午前5時30分に神社が開門となり、神輿が宮だしされます。伊佐爾波神社からは
6体が宮だしされます。120段の石段を6体の1トンに近い大神輿が次々と降りてくるさまは、担ぎ手の
熱気で神輿が曇って見えるほど壮観です。
そして、6時30分頃から、道後温泉駅前で神輿の鉢合わせが行なわれます。
8体の神輿がそれぞれ2回づつ、計8回の鉢合わせを行ないます。組み合わせは事前に決まっています。
駅前の鉢合わせが午前8時頃までには終了し、神輿は各町内に入り巡町します。宮入は午後4時頃に行な
います。
宮入は、また、120段の石段を神輿を上げるわけですが、担ぎ手(神輿守)は、鉢合わせよりも、疲れ
た体に鞭打って、神輿を担いで石段を登り宮入することが、最も印象深く、感動的だと言います。
宮入した神輿は、直ちにお性根を抜き、神社の回廊に据えて、ロープを解き、祭りは終了します。
持田は神輿を神社に納めた後は、皆で温泉に入り、疲れを癒し、懇親会をしています。
持田大神輿は、約800世帯の町民の方々から寄付をいただき、町おこしの一環として運用しています。
お接待は行き届きませんが、神輿の好きな多くの皆さんの自主的な参加を歓迎いたします。」 |