FZR1000(2GH)エンジン腰上オーバホール

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 FZR750改修用に1000ccエンジンを某オクから落札すべきかなり前

から入札していましたが、やっと落札。 但し。。。。。

7年間放置。 どうなることやら。


 宅急便で配達されました。木箱に梱包されていました。重量80Kg

配達人の人は1人。無理だろ。  手伝わされました。重いよ。

 箱をばらして。 整備台に載せて。一休み。

画像無し。 1mx1mx1mの木箱でした。

 

 7年放置もの。クランクは動くか?オイル切れは当然。

プラグ穴から2STオイルをタラリと流し込み。 1日待って。

 ドライブギアにクラッチホールドツールを引っ掛けて。ギアを2速に

入れて、 その前にプラグを外して。 さあ、ギア側からクランクを回して

見ましょう。      だめ。 全然動きません。  力いっぱい動かして

少し動いた気配。 でもそれ以上は動かない。 駄目だ。  バッテリー

直結でスタータ動かすも駄目。 クランクロック。

やけだ! プラグ穴からオイルをいっぱい流し込み。 3日待ちました。

 邪魔な装機類を取り外し、クランクのみの負荷にして。

クランクシャフトに直接特殊機材(クランクロータツール(自作)で。

 クランク軸に付いている金具が自作ツールです。

これが自作ツール、8mの幅広のワッシャーに10mmのナットを

溶接し、ワッシャには固定ピン代わりの4mmのねじを付けています。

これを8mmのボルトでクランク軸に固定して、17mmのレンチで回します。

クラッチ側もばらしています。

この状態でクランク起動を試しました。

目いっぱい力を掛けると、やっと少し回りだし、徐々に1回転、2回転。

でもやっぱり硬い。

分解決定しました。


 ヘッドからばらします。

上からばらしていくと、やっとピストンが見えました。

右側が1番です。動くわけ無いですね、1番気筒が真っ赤。

ちなみに分解前にオイルをたっぷり流し込んだので流れているのは

錆混じりのオイルです。(水では有りません)

他もピストン上部に若干錆が落ちています。

左側が1番です。シリンダーも錆がひどいです。 2,3,4番は

点錆がありましたが、クロスハッチもしっかり残っていました。

ピストンも外しました。 横を向いているのが1番ピストン。

脇に写っているほかのピストンと違って、ピストンリングが張り出して

いません。 リングが固着しています。(TOPリング)

この画像はシリンダヘッドのインテーク側のバルブです。キャブ側

から撮っています。 インテークバルブに錆の山?

外してみましたが実際はカーボンに錆が塗料みたいな感じで上に

乗っている状態でした。

バルブです。(錆が載ったのは既に磨いていたので画像無し)

左がIN側、右がEX側。IN側にカーボンが乗っています。EX側は

カーボン付着も余りありませんでした。

これが磨いた結果です。 磨きこんではいません。

 

どうするか。。。。。   

腰下を覗いた結果、腰下周りには錆の浸入は見られません。クランクも

きれい。コンロッドOK、スモールエンドはかじりも無くきれいでした。

ビッグエンドはコンロッドを動かした感じではガタは出ていません。

クランク軸周りも回した感じではスムーズでベアリング(ニードル)の

ガタもなさそう。  オイルを上から各ジャーナル部に流し込みました。

 カムシャフトはかじりも見られません。きれいです。

一応、オイルパンを外して見ましたが、内部もきれいでした。泥状の

オイルも無し。、オイルパン側から内部を見ましたが、錆もありません。

程度はよさそう。

 

 色々調べて。。。。。。。。。

 USヤマハから部品番号を調べて、ヤマハ部品検索で見ると。

 2GH用の OSピストンは、まだ出ます。当然リング、ピストンピンのOK。

 1FM(750)用は。OSは出ません。

 シリンダーはボーリングすれば使えます。(KIDさんに相談)

 

 

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