私の勤めている高校では大部分の生徒は男子生徒で、卒業後就職する。大半の生徒は在学中に運転免許を取得し、卒業後に車を買う生徒が多い。

 3年生の生徒に車に関する質問をしてみた。FFとは何を意味しているか、尋ねてみたところすぐに「ファイナルファンタジー」という答えが返ってきた。はじめは冗談で言っているのだと思っていたが、生徒の大半はFFやFRや4WDの意味を知らない

 もちろん生徒は車が欲しくないわけではない。むしろ格好いい車がすぐにでも欲しいと思っている。今はどんな車でもよく走るし、故障も少ない。どのメーカーも似たような車を作っている。いろいろ考えるよりも「自分のフィーリングに合っている車を買った方がいい」と思っているようである。

 車に興味を持たなくなった生徒達。このことは車があこがれの物でなく、単なる道具になったことを指す。それだけ裕福になったのか?あるいは車メーカーが若者に夢を与えなくなったのか?どちらにせよ、若者の夢がまた一つ減ったような気がする

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