テレビを見ると実にいろいろなドラマがある。内容も恋愛をテーマにした物から、不倫、ストーカー、嫁姑の争いや、学園物、刑事物と実に様々であるが、最近のドラマは子供に見せたくないような物ばかりである。

 昔は、ドラマの内容も変に凝ったところが無く、さわやかで明るかった。学園物もいじめや進学が重大なテーマになることはなかった。現実離れした学園がそこにあり、その学園の中では生徒も教師も底抜けに明るく、私が小さな頃はそんな学校生活にあこがれを持ったものである。

 今のドラマも現実離れしているが、妙に暗い。ありふれた内容では視聴者が納得しないとでも思いこんでいるのだろうか?妙なストーカーがテレビの中で暴れ回ったり、嫁姑の争いが続いたり、不倫のあげくに自殺したり、相手を殺したり、恋人を奪い合ったり、不幸を絵に描いたようなドラマが多いのではないか?このようなドラマに子供達は憧れを抱くだろうか?

 現在「青春」という言葉でさえ死語になりつつある感じもあるが、子供達は明るくさわやかな心を失ってはいない。「ドラえもん」や「サザエさん」が何十年も子供達だけでなく、大人達からも支持されているのは、いつの時代も我々の心にさわやかな風を送り込んでくれるからではないだろうか?

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