昔と言っても10年くらい前のことであろうか、高校生はけっこうギターにあこがれたものである。高校にギターを持っていく姿もたくさん見かけたような気がする。

もちろん学校側がギターを持ってくることを許さなくなったことも原因と考えられるが、最近の高校生はギターを弾くこともドラムをたたくこともほとんど興味がないように思われる。以前はバンドにあこがれ、お金を貯めてギターを買っていたものだが、今の高校生はもっぱらカラオケの方が良いみたいで、一生懸命ギターを練習したり、楽譜を買ってみたり、CDやレコードを聴いて演奏を真似てみたりすることは少ないのである。

 要するに、一生懸命練習する集中力がないのである。一生懸命時間をかけて成功するかどうか分からないものより、お金を出してカラオケを練習して、運が良ければ有名になれることを望んでいるのである。自分が努力を重ねることよりも、簡単にお金で機会を与えられることを望んでいるのである。その例が、ギターやドラムの専門学校まで現れたのである。ドラムやギター、昔は青少年の夢を載せていたし、そのギターやドラムで学校を批判していた。ドラムやギターを「学校」で習う時代になったのであろうか?

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