最近の高校生は小さな頃から衣食満ち足りて、ほとんど不自由な思いをすることなく成長期を迎える。「なぜ高校に進学するのか?」という問に答えられる生徒は少ない。むろん「なぜ大学に進学するのか?」という問に答えられるものも少ない。みんなが進学するから自分もとりあえず進学するという生徒がほとんどであると考えられる。

 高校生になって自分の進路というものをどうしても考えなくてはならなくなる。ただ、最近の高校生は就職にしろ進学にしろ自分で自分の道を選ぼうとなかなかしないどうしても自分の道が見つからずにとりあえず進学しているものがほとんどではないだろうか?それ故になぜ大学に行くのか、答えられるものはほとんどいないのである。

 なぜ、生徒は自分の道を自分で決めないのであろうか?答は簡単である。自分の進路でさえも責任を持ちたくないのである。「親が決めたことだから」とか「教師が無理に勧めたから」という形にしておけば、進学しても就職してもうまくいかなかったときには、親や教師の責任にする事ができるのである。

 自分の道を自分で決めない生徒達。彼らの前には道ではなく、ただ2本のレールだけがあるのだろうか?

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