新聞を見ると官官接待や、日銀の幹部への接待、企業内での不正等いろいろなことが新聞に載っている。行政の内部も情報公開によっていろいろなことが世間に知られるようになった。

 学校に目を向けてみると、実に分からないことが多い。いじめや不登校、構内暴力や体罰の問題など、個別の事象はよくマスメディアに登場するが、断片的に伝えているだけで、必ずしも学校の現状を伝えているわけではない。

 昔は学校はもっとおおらかでのんびりしていたと思われるが、今は本来地域や家庭で行われるべき教育まで学校で行っている。その上に、何か事件が起こるとマスコミが無責任な報道をする。学校現場は無責任な報道から学校を守ろうとさらに閉鎖的になる。というのが現状ではないだろうか?

 学校現場も情報公開が進めばきっといろいろな問題が無責任なマスコミによって報道されるだろう。これからの時代は、無責任なマスコミから学校現場を守るのではなくて、学校の抱える問題を多くの人に知ってもらうべきだと思う。

 学校は万能視され、様々な批判や無理な要求にも応えようと努力してきた一方で様々な要求に応えようとした事で、また矛盾も多く抱えるようになった。情報公開が進めば、マスコミは無責任に学校の矛盾を書き続けることだろう。一方で、少しは学校現場の苦しみも社会に伝わることになるだろう。矛盾を矛盾として受け止め、無責任に学校を批判するのではなく、社会、家庭、学校がそれぞれ責任を持って、次世代の人間を育てなければならないのではないだろうか。

 

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