共稼ぎの世帯が増えるにつれ、父親の育児参加を求めるキャンペーンをあちらこちらで見かけるようになった。父親が育児に参加することは当然であると思われるし、子供たちにとっても幸せであることは明確である。

 社会に目を向けると、新しい世紀を迎えても日本の経済は低迷している。失業率は上昇したままであるし、企業では一層のリストラを余儀なくされている。人員は削減され、労働時間は昔のように長くなり、家庭ばかりに目を向けているとリストラの対象にされる危険性さえあるのではないだろうか?

 週休2日こそやっと定着しつつあるが、平日の朝は子供が起きる前に出社し、子供が寝たあとに帰宅する父親が多いと思われる。これでは育児に参加したくてもとても体力的にも精神的にも余力が残っているのだろうか?子供達は未来の我々を支える社会全体の宝である。その宝を育てるためには家庭の努力はもちろんであるが、安心して子供達を育てられる環境が必要である。企業も社会ももっと家庭に目を向けて、新しい人材を育てなければならないと思われる

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