我が家に次男が生まれて2ヶ月が経過した。たった2人しか子供がいないのに、子供の名前を間違えてしまうのは自分でも不思議で仕方がない。

 教師をしていて生徒の名前を思い出せないことはよくあることではあるが、名前を間違えるというのはほとんどない。名前を間違えることは生徒に対してとても失礼なことだと自覚して仕事をしているためであろう。無意識のうちに生徒の名前を確認してから生徒の名前を呼んでいるようである。

 毎年200人から多いときには300人くらい生徒の名前を覚える。その名前はほとんど間違えることはない。3人しかいない我が子の名前を間違える。自分の子供の名前を間違えて呼んでも、自分では間違えていること自体に全く気づいていない。長女や家内から指摘を受けて始めて間違えに気づいているような状態である。

 生徒と教師の間では名前を間違えることで人間関係が崩れてしまうかもしれないと言う緊張感があるのであろう。親子間は名前を間違えても親子の絆が切れることはない。我が子の名前を間違えるという体験は、親と教師の立場の違いを再認識させてくれた。

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