2月9日からアメリカ合衆国のソルトレイクシティで冬季オリンピックが開催された。日本はメダル10個を期待されながら銀メダル1個、銅メダル1個という結果だった。開催国アメリカでは史上最多のメダルを獲得した。

 前回の長野で日本チームが大活躍したのと同様、開催国は開催地での練習が容易なためその場所に合わせた練習が長期間できるので有利であるのは間違いない。一方でフィギュアスケートやスピードスケートのショートトラック競技の審判の判定をめぐっては、アメリカにとって有利な判定をしているのでは?という疑惑を感じたのは少なくないと思われる。ドーピング問題も後味の悪さを残した。開会式をはじめとして、アメリカの愛国心を煽るような演出も多すぎたのもまた事実であろう。

 オリンピックは元来スポーツの祭典であり、政治から切り離されて運営されるべきである。オリンピックが一部の国の宣伝活動の場になってはならない。全世界の人に夢と感動を与えるオリンピック。次の夏のオリンピックはオリンピック発祥の地ギリシアで開催される。もう一度原点に立ち返り、オリンピック憲章の理念を追求していくべきではないだろうか?

 元に戻る