今年dvdのビデオレコーダが売れているらしい。コンピュータの世界ではDVD-R・-WR・+R・+RW・RAMといろいろな規格が乱立している。コンピュータではDVDは規格の乱立で普及しないで次のブルーレイにに移っていくものと思っていたのだが、こちらも規格がすでに2つ出てきそうな感じである。

 DVDのみならず、古くはVHSとベータマックスの規格の争い、最近ではデジカメのメモリーにつても10種類くらいの種類がある。お互いに技術革新にしのぎを削るのは大いにけっこうなことであるが、規格が乱立するのは消費者にとって好ましいことではない

 レコードがCDにかわったり、カセットテープがMDにかわったりすることは大いにけっこうなことである。旧式の規格が新しい規格に取って代わることは消費者にとっても好ましい。モデムもADSLや光ケーブルに、8mmビデオカメラもデジタルに代わってしまった。VHSも遠からずディスクに取って代わられる運命にある。

 電器製品を見ると、新しい規格が出来ても定着せずに消えていったものが何と多いことか、ビデオのベータマックスはあまりに有名であるが、パソコンのデバイスではPDZIP、フロッピーの容量を大きくしたような磁気ドライブの数々、オーディオ関係ではレーザーディスクLカセットメタルテープDAT等、映像関係で言えばVHS-CAPSフィルム等である。

 技術革新が続き手どんどん便利になることは良いことであるが、規格が乱立するのは混乱を招くだけである。DVDビデオレコーダも再生できたり、出来なかったりと、昔のコンピュータのように「相性」が問題になっている。カセットテープやCDを買うときに自分の電気機器で聞けないと心配するようなことはない。自社の技術をグローバルスタンダード化して利益を稼ぎ出したい気持ちもわかるのであるが、もう少し消費者が安心して買える規格を作ってもらいたいものである。

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