東京の千代田区の小学校が無線LANを配備し、学校のどこからでもインターネットに接続できる環境が整っていることが報道された。先日は、その学校にマイクロソフトのビルゲイツ氏が訪問したことが報道された。

 多分指定モデル校か何かで特別予算が付いたのであろう。生徒一人ひとりにノートパソコンを使わせて、無線LANでインターネットに接続できることがどれほど意味があるのであろう?一方で、多くの学校現場では生徒用のパソコンは近年充実してきているように感じるが、教師用のパソコンは自分で買わない限りほとんどないのが現状である。

 学校現場でさらに悲惨なことには、サーバを立ててもLANを構築しても、管理者がいないことである。私の勤めている学校でも、光ファイバーでインターネットに接続したときでも、相談員が半年間だけ配置されただけである。要するに授業その他で本来の業務をこなした上でコンピュータやLANやサーバの管理をしなくてはならないのである。

 一つの学校をモデル校にして予算を配分するのも良いのかもしれないが、同じ税金であればもっと有効にどの生徒にも還元されるべきである。教師がもっとパソコンを使いやすくするような環境を作り出さないと、せっかくの設備も子ども達の為にならない。見せかけにお金を使うのではなく、実際的な運用面にお金を使うべきである。

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