選挙でマニフェストが話題になっている。政治にいたずらにカタカナが多いのはは、どうもいただけない気がするが、公約がこれほど注目される選挙もかつてなかったと思われる

 年金や健康保険などの社会保障費をどうするのかが、これからの課題となっている。高齢化が進む中で、負担を現状維持にして、社会保障を薄くしていくのか、社会保障をそのままに国民の負担を上げていくのか、政治の世界はその青写真を描けていない。現状の政治は国民に負担を強いるような政策はなるべく先送りにし、若い世代にそのツケを先送りにしている状態である。政治家にしてみれば、自分の任期中とりあえず無難に過ごして、次の政治家に任ている。政治全体で見れば、有権者が特に多い高齢化世代を優遇し、選挙権のない子ども達の世代に先送りしている構図である

 どのくらいの国民が高速道路を無料にしたり、郵便局を民営化にすることを望んでいるのだろうか?りそな銀行が実質国有化になったが、銀行を国有化して、郵便局を民営化することがどれほど大事なのであろうか?高速道路の問題にしても、郵便局の問題にしてもそこに視線を向けることでもっと大事なことに目が向かないようにしているだけではないか?

 1955年自民党が生まれ、ほぼ一貫して自民党が政権党となってきた。そして55年体制も半世紀が経過しようとしている。この日本を10年後20年後、あるいは50年後どこに導いていくのか?言葉、キャッチフレーズあるいは小手先だけの改革ではなく、真の改革(将来の社会保障や消費税等)の改革が求められている。

 

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