三位一体の改革の大枠が明らかとなった。地方自治体は3000以上にも及び、それぞれの自治体がいろいろと事情があるにもかかわらず、改革のために意見をまとめ上げた。

 それに対して、政府の方はどうだろう?自分たちの利権を失いたくない政治家、地方に影響力を残したい官僚。それぞれが自分の立場を考えて、地方自治を骨抜きにしようとしている。それどころか、自分たちのツケを地方に回そうと考えている節さえ見え隠れする

 「自民党をぶっ壊す」とか「改革なくして成長なし」とかけ声で小泉政権は誕生した。道路公団が民営化を検討する時には、小泉首相は丸投げして、形だけの民営化になったことは記憶に新しい。

 今回も小泉首相は「私の出番はなるべくないようにしたい」と今度も丸投げした結果、まとまった案は地方案を骨抜きにしたモノとしかいいようがない。小泉首相はよく「骨太の改革」という言葉を使っていたが、今は聞かなくなった。「骨太の改革」がだんだん骨抜きにされ「骨なしの改革」になってしまったのではないだろうか?

 元に戻る